R32が持っていたテイストが、この2024年型GT-Rにはある(山田弘樹)

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最新の「日産GT-R」、ものすごく大人になりましたね!

後部座席にスタッフを押し込めてしまったのは申し訳なかったけれど、今回撮影を終えてランチへと向かう道すがら、大人3人を乗せて田舎道を快適に走ってくれるGT-Rを運転していて、そんなことを思いました。

もっとも、こうした乗り心地の改善や静粛性の向上は、R35史上最大規模の変革といわれた2017年モデルから始まっていました。だから特別驚くべきことではなかったともいえるのですが、久しぶりに運転したGT-Rは、さらにその良さが熟成されていると感じました。

大人の男を納得させる、しっとりとしたダンパーの伸縮感と、ボディーやアクスルのガッシリ感。ただ昼ご飯を食べに行くだけのドライブでも、じわじわと高揚感が湧き上がる。そのすごさに驚いてしまうのでありました。

そして、思うんですよね。このドライブフィールこそがGT-Rなんだって。もっと言えば、「スカイラインGT-R」なんじゃないかと思います。

私のGT-R原体験はR32型スカイラインGT-Rですからこれはもう仕方がないことなのですが、R32が持っていたテイストが、この2024年型GT-Rにはある気がしました。

そしてこんなGT-Rを、日常の友にすることができたならどれほど幸せだろうと思ったわけです。(後編につづく)

(文:モータージャーナリスト・山田弘樹)

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