トヨタ エスクァイア ノア/ヴォクシーとはどう違う?

3つのモデルに異なる個性

2014年1月にデビューした、3世代目のノア/ヴォクシー。これら2台のミニバンは基本的なメカニズムを共有するものの、デザイン面ではヴォクシーが「“毒気”のあるカッコよさ」を、ノアが「ミニバンの王道をいく“堂々感”」をコンセプトに、差別化が図られている。

その3番目の兄弟としてラインアップに加わったのが、エスクァイアだ。こちらのコンセプトは「新上級コンパクトキャブワゴン」で、高級感・上質感を追求する5ナンバーミニバンの新ジャンルを切りひらく。これら3モデルには実際、どんな違いがあるのだろうか? 写真とともに、その個性を比較してみよう。

エクステリア

フロントまわり

エスクァイアのデザインは、基本的にノアがベース。縦基調のT字型大型グリルをバンパー下部まで伸ばし、立体的な造形で高級感を演出した。縦バーのパターンは、中心から両端部にかけて連続的に変化させている。エンブレムは、車名の由来であるヨーロッパの従騎士の盾と矛、紳士のスーツの襟元をモチーフとするとともに、略称「Esq」の文字を表している。

ノアのグリルは横基調。メッキを用いて上質感と親しみやすさを両立させている。その逆台形グリルをバンパーが左右から挟みこむ。

ヴォクシーは上下2段構成のヘッドランプを持つ。写真はエアロ仕様のZSで、専用のエアロパーツを装備。グリルは下に向かって広がる形状となっている。

サイドビュー

ステンレスベルトモールを採用し、ドアハンドルにメッキ加飾を施して高級感を表現したエスクァイア。

ノアのドアハンドルはボディ同色。後方に向けてせり上がる躍動的なベルトラインで、開放感を強調する。

ヴォクシーのエアロ仕様は、他グレードの15インチではなく、16インチのアルミホイールを装着する。2段のヘッドランプとサイドポンツーンも特徴的。

リヤまわり

エスクァイアには、メッキが施された大型のリヤガーニッシュが与えられている。その周囲までブラック塗装が施されているため、ウインドゥエリアが広く見える。

ノアのリヤスタイルは、窓をくっきりと目立たせた穏やかでモダンなイメージ。

ヴォクシーは、ガーニッシュを車幅いっぱいまで伸ばすことでワイド感を強調している。コンビネーションランプの形状は、エスクァイア/ノアと異なる。

インテリア

インストルメントパネル

エスクァイアのGiではインパネからドアトリムまで合成皮革を採用してステッチを施し、高級感を表現。黒木目調加飾付きの本革巻きステアリングホイールやピアノブラックのパネル類も、上質感を演出している。

ノアの内装には、ファブリックが用いられる。カラーはグレードにより、写真のアイボリーとダークブルー&ブラックがラインアップされる。

ヴォクシーもファブリックの内装で、ダークブルー&ブラックが標準。写真はスポーティグレードZSのみに設定されている、オレンジ&ブラックの専用内装だ。

シート

エスクァイアのGiは、シート表皮に昇温降温抑制機能付きの合成皮革を採用。バーガンディ&ブラックを選ぶと、ドット穴から赤がのぞく繊細な色あいが楽しめる。

ノアのシート表皮は、グレードによって3種類のファブリックが用意される。

ヴォクシーのZSでは、ジャカード織りのファブリックを採用している。