メーカーの枠を超えたフレンドリーな走行会「ワークスチューニングサーキットデイ」@袖ヶ浦フォレストレースウェイ
「ワークスチューニングサーキットデイ」は、メーカー直系パーツメーカーが主催するサーキット走行イベント。「ワークスチューニング」と言っても、腕自慢が集まるハードルの高い走行会ではなく、ファミリーでも楽しめるアットホームなイベントです。今回は、7月2日(日)に千葉県袖ケ浦市にある「袖ケ浦市フォレストレースウェイ」で行われたこのイベントの様子をレポートします!
「ワークスチューニング」とは?
「ワークス」は、自動車メーカーがレース車両などを開発し、レース活動などを行うことを指すことが多い言葉ですが、ここでは、自動車メーカーの直系でスポーツパーツなどの開発や、レース車両などの開発を行っている企業を総称して「ワークスチューニング」と呼んでいます。具体的には、TRD、NISMO、STI、無限の4メーカー(ブランド)です。
ワークスチューニングサーキットデイは2011年から、毎年3~4回のペースで開催されています。2017年は4回が予定されており、今回の「袖森」が2回目。9月30日(土)には熊本県「HSR九州」、10月14日(土)には三重県「鈴鹿サーキット南コース」で開催される予定です。
ワークスチューニングサーキットデイの魅力は、SUPER GTなどに参戦しているレーシングドライバーが座学を行なったり、先導走行や同乗走行をしたりといった、プログラムが実施されること。
今回は、前日に鈴鹿サーキットでSUPER GTのテストを終えた松田次生選手、佐々木大樹選手、平手晃平選手、山内英輝選手、武藤英紀選手が参加して、参加者たちを楽しませていました。
キッズやギャラリーも楽しめる走行会
イベントのメインとなるサーキット走行は、ドライビングのレベルに合わせて走行枠が用意され、初心者から上級者まで思う存分走れるように配慮されています。同じようなクルマが同じ走行枠で走ることで、ドライバーの技量やチューニングの違いを感じられることから、参加者同士のコミュニケーションも生まれているようでした。
キッズコーナーが設けられたりキッズ撮影会が行われたり、ファミリーでも楽しめるようになっているのも、ワークスチューニングデイの特徴のひとつ。ギャラリーのための同乗走行や、豪華景品をかけてのジャンケン大会なども行われていました。
プロドライバーとの記念撮影も。緊張感が漂うレースウィークではなかなか声をかけづらいものですが、リラックスした雰囲気の中で気軽に話しかけられるのは、こうしたイベントならではですね。
参加者やプロドライバーに聞く、このイベントの「楽しさ」とは?
イベントの内容ばかりではなく、参加した方の感想などもご紹介しましょう。
「以前から袖ヶ浦は走ってみたいと思っていました。このクルマは、20年も乗っていてあちこち修理していますが、今が絶好調。そのタイミングで初めての袖ヶ浦を楽しく走れました」(斎藤隆一さん/AE86トレノ)
「シビックだけの走行会には参加したことがあるのですが、スバル乗りの友達と一緒に走ってみたくて参加しました。走行自体も楽しめましたが、プロの同乗走行もとても楽しかったです」(内拓馬さん/シビックEP3)
「今回が2回目で、家族や親戚みんなできました。義兄弟とタイムを競っていのですが、エンジンからの異音で残念ながらリタイアに…。でも、このイベントはプロのメカニックがいるので、トラブルもすぐに診てくれるので安心です」(喜多良行さん/インプレッサGRB)
「初参加でしたが、街中では味わえないサーキット走行での快感は病みつきになりそうです! MT車に乗りたくて選んだノートNISMO Sの性能を体感できたと思います」(青柳年哉さん/ノートNISMO S)
最後に、座学や同乗走行の他、参加者とのコミュニケーションを楽しんだり、各メーカーのデモカーで白熱のエキシビションレースを見せてくれたりしたプロドライバーの方に、ワークスチューニングサーキットデイの魅力を聞いてみました。
「サーキットに行ってみたいけどどうしたらいいのかわからない人には、ワイワイ楽しめる良いイベントだと思います。クルマ好きの人同士のつながりができるのも、このイベントの良いところですね」(松田次生選手)
「同乗走行ができるのも良いし、4メーカーのクルマの違いだけでなく、同じ日産車同士の違いなどが楽しめるのも良いところだと思います」(佐々木大樹選手)
「プロドライバーと一緒に各メーカーのデモカーを体感できたり、ドライビングの技術やチューニングの仕方などを教えてもらえたり、魅力はいっぱいあると思います」(平手晃平選手)
「プロから運転の仕方を教えてもらえるのは大きな魅力ではないでしょうか。走行プログラムでは、同じレベルのクルマと走れるのでワクワクしますよね。ホンダ車がちょっと少ないので、もっと多く参加してほしいです!」(武藤英紀選手)
「いろいろなメーカーのドライバーの走りも見られますし、デモカーも体験できます。ドライビングテクニックやクルマのセットアップに関して聞かれることも多いので、講師としてもやりがいを感じられました」(山内英輝選手)
ワークスチューニングサーキットデイは、「お客様と楽しくサーキットを走る」がテーマだそう。1日を通じて、参加者もゲストのプロドライバーもリラックスした中で行われた、笑顔溢れる走行会だと感じられました。2017年は残り2回の開催ですが、どの会場もすぐに募集が締め切られるほどの人気ぶりです。興味のある方は、お申込み期間のチェックしてみてくださいね!
(雪岡直樹+ノオト)
[ガズー編集部]
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