『トランスフォーマー』のバンブルビーに採用された歴代のクルマたち
2007年からハリウッドで映画が制作されている『トランスフォーマー』シリーズ、2019年3月22日(金)には、同シリーズのスピンオフ作品である『バンブルビー』が日本で公開されます。トランスフォーマーシリーズは、クルマや飛行機がロボット生命体に変形するのが見どころのひとつですが、今作ではそのクルマ「バンブルビー」が主役です。
これまでの作品ではさまざまな車種がバンブルビーとして、登場してきました。そこで今回は、これまでにバンブルビーとして劇中に登場してきた車種を振り返ります。
1作目:監督が大好きなシボレー・カマロが採用される
第1作目の『トランスフォーマー』(2007年)では、バンブルビーは地球の観測員としてリーダー・オプティマスプライムの命を受け、クルマに擬態して潜入。主人公・サムの愛車2代目シボレー・カマロとして登場します。そのあと、散々ボロクルマと言われていたのを気にしていたのか、スキャンし直し当時の最新モデルである5代目カマロに変身して再登場することに。
カマロが選ばれたのは、同作の監督であるマイケル・ベイ氏が特に好きなクルマだったからだそう。以降、ベイ氏が監督した作品ではすべて、黄色に黒のライン入ったカマロがバンブルビーとして登場します。なお同作では、人間の味方になってくれるロボット組織「オートボッツ」側はゼネラル・モーターズ(GM)のクルマで、人間・オートボッツと敵対する「ディセプティコン」側は、すべてフォード車です。その中でもバンブルビーは、常に人間の近くにいるポジションで、ほかのクルマより露出が多いのが特徴です。
2作目:V8エンジン搭載の「カマロSS RS」に
2009年に公開された2作目『トランスフォーマー/リベンジ』では、前作と同じく5代目カマロがバンブルビーとして登場。しかし、カマロであることは変わりませんが「SS RS」モデルになりました。同作は、荒野や砂漠を走るシーンが多く、6.2L V8エンジンのパワフルさがより際立っています。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の公開前に、ある意味でV8を讃えていた作品かも?
3作目でも同じく5代目カマロ! しかし細部は少し変わっている?
2011年の公開となった『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』では、再び5代目カマロがバンブルビーとして採用されます。しかし、細部の変更もあり、2010年ごろから販売されたモデルが採用されているようです。
4作目:初代カマロに先祖帰り!劇中専用デザインも登場
現在のところ、ベイ氏が監督をした最終作である2014年公開の『トランスフォーマー/ロストエイジ』では、人間側の陰謀で“オートボッツ狩り”が発生してしまい、序盤のバンブルビーは1966年に登場した初代カマロに擬態して荒野に身を隠します。
その後、再び1作目のようにボログルマと揶揄され怒って新型モデルに擬態し直すのですが、このモデルは同作のオリジナルとなっています。監督が「バンブルビーをより筋肉質に見えるように、映画専用にデザインしてほしい」とオーダーをしたのがきっかけだそう。そのあと販売された、6代目カマロとも違うデザインになっています。
新作映画では初代ビートルの体で登場!
最新作『バンブルビー』では、舞台が20年前の第1作目の時代となる関係で、黄色のフォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)で登場します。過去作で人間と近い位置で登場したことや、もともとひょうきんなキャラ付けがなされている点で、丸みを帯びたビートルのデザインはより親しみやすさが増しているかもしれません。1980年代にタカラトミー(当時はタカラ)が最初に考案したデザインでは、クルマ形態はビートルのようなデザインだったので、ある意味では初期デザインに戻ったとも言えます。
ほかにも日本独自の展開での採用車両も
現在のトランスフォーマーは、もともと日本のタカラが別名義の玩具シリーズで展開していたものをアメリカで販売するために、現地の玩具メーカー「ハズブロ」とマーベル・コミックとの連携により設定が作られたもの。その関係で、日本独自で展開しているシリーズもあり、チョロQの35周年+トランスフォーマー30周年企画として考案された「キュートランスフォーマー」では、バンブルビーはダイハツ・コペンに変形しました。
実写映画以外にも、アニメなどで長期にわたり展開されているシリーズのため、ほかにもたくさんのクルマが登場していますが、そのときはまだ日米で名前が統一されておらず日本では「バンブル」だったので、ここでは省きます。しかし、バンブルビーが主人公になった映画が公開されたということは、それだけバンブルビーが愛されているということですね。これからもまた、新たなバンブルビーが生まれてくることに期待します。
▼バンブルビー公式HP
https://bumblebeemovie.jp/
(文:斎藤雅道 編集:木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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