9月9日は「チョロQ(キュー)の日」。最新のチョロQはこんなに進化していた!

1980年に登場し、今年で41歳をむかえる「チョロQ」。「Q(キュー)」と数字の「9(きゅう)」をかけ、タカラトミー(当時タカラ)は9月9日を「チョロQの日」に制定しました。

「チョロQ、40年の歩みを振り返る(https://gazoo.com/column/daily/21/01/17/)」では、チョロQの歴史を紹介しましたが、今回はトミーテックの協力をあおぎ、チョロQの最新事情を紹介します。

「チョロQ zero(ゼロ)」は大人に向けた高クオリティーチョロQ

1980年12月にチョロQの発売が開始。チョロQという名称は「チョロチョロ走るキュートなクルマ」というコピーが元になっています。

1987年に「チョロQハイグレード(HG)」、2004年に「スタンダードチョロQ」と、二度のリニューアルを行いましたが、現在スタンダードシリーズは生産を休止中。

チョロQブランドは高クオリティーな「チョロQ zero」を販売するトミーテックと、企業向けオリジナルチョロQの制作サービスを展開するタカラトミーアーツというグループ会社2社が引き継いでいます。

チョロQ zeroは私たち個人が「普通にお店で購入できる」という点で、旧チョロQの後継にあたります。ターゲットとなるユーザーは大人になり、ディテールの細かさや塗装の鮮やかさ、手に取ったときの質感など、大人の鑑賞に堪えうるよう作り込まれているのが特徴です。

2011年9月より販売が開始され、今年で10周年を迎えました。現在(2021年9月)までに約270種類がラインアップされています。

販売開始時のラインアップは「トミカ スカイライン シルエット1,540円(税込)」、「トヨタ ソアラ 2800GT1,078円(税込)」、「日産キャラバン1,078円(税込)」、「Honda シティR1,078円(税込)」の4車種
※価格は2021年9月現在(消費税10%)のもの

チョロQ zeroの企画始動は2010年の5月頃。「(当時で)30年の歴史を持ち、知名度抜群のチョロQ。その原点に帰り、クルマで育った、クルマがわかる大人に向けた、形状・塗装など大人の鑑賞に堪えうるチョロQを作ろう!」というスローガンの元、企画は立ち上がりました。

トミーテックはタカラトミーのダイキャスト製ミニカーシリーズ「トミカ」から派生した、高クオリティートミカ「トミカリミテッド ヴィンテージ」シリーズも手がけており、その評価の高さも企画の後押しをしました。

  • 旧チョロQと同様に、ボディーの中にはエンジン(プルバックモーター)を搭載している

チョロQ zeroをデザインする上で、トミーテックがもっともこだわるのは「ディフォルメ」だそうです。かつてのチョロQファンが慣れ親しんだ「旧チョロQのディフォルメ感」と、模型メーカーであるトミーテックが得意とする「リアルさ」。この両方のバランスを意識し、試行錯誤の末に選ばれたデザインが各モデルに採用されています。

  • 現在のチョロQ zeroのサイドミラーは基本的に別パーツとなっており、ユーザーの好みで接着を行う

今月登場する最新製品はランボルギーニの2車種

2021年9月にリリースされる最新製品は「ランボルギーニ ミウラSV(青)」と「ランボルギーニ アヴェンタドール ミウラオマージュ(青)」の2車種です。

  • ミウラSVの価格は2,860円(税込)

  • アヴェンタドール ミウラオマージュの価格は2,860円(税込)

  • ランボルギーニ アヴェンタドール ミウラオマージュのボディーカラーは往年のミウラに敬意を表したもので、新旧の2台はあえて同色で揃えたそう(画像はサイドミラー未装着状態)

また今後、2022年1月に「ランボルギーニ ミウラSV(金)」と「ランボルギーニ アヴェンタドール ミウラオマージュ(黒)」。2022年2月にはランボルギーニが50周年を記念して発売した「ランボルギーニ アヴェンタドール 50°アニバサリオ(黄緑)」と「ランボルギーニ アヴェンタドール 50° アニバサリオ(水色)」のリリースが予定されています。

  • 左からランボルギーニ アヴェンタドール ミウラオマージュ、ランボルギーニ ミウラSV、ランボルギーニ アヴェンタドール 50°アニバサリオの2台。いずれも価格は2,860円(税込)を予定

意外な車種もランクイン、人気車種トップ10!

かつてのスーパーカーブーム時代から最新のモデルまで、さまざまな輸入車がラインアップされているのも、チョロQ zeroの特徴のひとつ。もちろんいずれの車種もメーカーの許諾を得ています。

これら車種の選定は、人気のある定番車種のほか、旧チョロQでは製品化されなかった車種や、大人のマニアック心を刺激する車種を取り上げることが多いそうです。

これまでのチョロQ zeroシリーズ中、人気の高かったトップ10車種は以下になります。意外な車種もランクインしており、興味深い結果となっています。

10位:
ホンダ シティR
9位:
トヨタ クラウンアスリート
8位:
日産 レパードアルティマ

  • ホンダ シティRの価格は1,078円(税込)。トヨタ クラウンアスリートの価格は1,100円(税込)。日産 レパードアルティマの価格は1,980円(税込)

7位:
フェラーリ F355チャレンジ
6位:
フェラーリ F50
5位:
フェラーリ 250GTO

  • フェラーリ F355チャレンジの価格は2,860円(税込)。フェラーリ F50の価格は2,750円(税込)。フェラーリ 250GTOの価格は2,750円(税込)

4位:
ホンダ シビックタイプR(FD2)
3位:
ランチア ストラトスラリー

  • ホンダ シビックタイプR(FD2)の価格は2,420円(税込)。ランチア ストラトスラリーの価格は2,420円(税込)

2位:
フェラーリ F40
1位:
トミカ スカイラインシルエット

  • フェラーリ F40の価格は2,750円(税込)。トミカ スカイラインシルエットの価格は1,540円(税込)

チョロQ zeroの発売から10年。造形技術や塗料の進歩、そして開発者の情熱により、そのクオリティーは一層、高いものとなっています。次の10年で、チョロQ zeroがどのような進化を遂げるのか。クルマとホビー好きの1人として、見続けたいと思います。

🄫 TOMY
「チョロQ」は株式会社タカラトミーの登録商標です。

※チョロQzeroの対象年齢は15歳以上です。
※記事内で紹介した商品は生産が終了しているものも含まれます。

<関連リンク>
トミーテック

(文:糸井賢一/写真:トミーテック/編集:奥村みよ+ノオト)

[ガズー編集部]

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