運転するならタイヤについて少しは知識を身につけよう
タイヤは唯一地面と接触している部品であるため、車の部品のなかでも特に重要な部品です。タイヤの性能によって運転に影響もしますので、しっかり点検やメンテナンスが必要です。運転スキルが高くても、タイヤの性能や状態が悪ければ運転スキルではカバーできないこともあります。タイヤは道路状況やクルマの特性に応じて、ノーマルタイヤ、スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤ、そしてSUVのタイヤ、スポーツ走行タイヤなど沢山種類があります。コストを特に意識した一般的なノーマルタイヤ選びをご紹介します。
タイヤの役割と求められる性能
タイヤの主な役割は、車両の重量を支える、駆動力・制動力を路面に伝える、方向を転換・維持する、路面からの衝撃をやわらげるの4点です。どの項目も、普段車を運転していれば当たり前に必要な要素ですが、実際にはタイヤがしっかり働いているから果たせる役割なのです。
タイヤの性能は、低燃費性、ライフ、静粛性、乗心地、直進安定性、ドライ性能、ウェット性能の7つの性能が重要です。低燃費性が高いタイヤほど車の燃費はよくなります。ライフは、タイヤの寿命を表したものです。タイヤのCMでよく紹介されている、しっかり曲がってしっかり停まるというのも、細かくみてみるとドライ性能とウェット性能があります。乾いた路面と濡れた路面での性能がタイヤによって異なったりします。
私がタイヤ選択で重視している性能
私は車を運転しはじめてまだ15年ですが、運送業の職種に勤めていたため、多くのクルマを運転してきました。実際には、会社の車は指定のメーカーや商品があることもあるため偏りはありますが、静寂性に優れたタイヤから、エコタイヤ(ライフ)、グリップ力の高いタイヤなど一通りのタイヤは経験してきました。
タイヤの7つの性能はどれも車を運転していくうえで大切だと感じていますが、私がタイヤを選択する時に特に重視にしたい性能は、低燃費性とライフです。他の性能もとても大事ですが、ライフ以外の性能が標準的であるならば、街乗り又は高速をよく利用するドライバーさんであれば、コストに直結する低燃費性とライフを重視してタイヤ選択しても良いかもしれません。街乗りでは、スタート、ストップ、据え切りが多くなるためタイヤ摩耗が進みやすく、高速運転もタイヤ摩耗が進みやすくなるからです。
運転環境にもよりますが、同じタイヤをなるべくなら長距離・長い年月使用できると、経済面だけでなく、環境面にも優しいです。
タイヤ選びのポイント
ほとんどのドライバーはタイヤ交換をしたことがあると思います。タイヤを決めて購入してお店で交換してもらうわけですが、安いというだけでタイヤを選ぶということはやめましょう。理想としては、ライフ性能を重要視しつつ、他の項目も全体的に高性能のタイヤを選ぶと良いでしょう。
中古タイヤが販売されていることも多いですが、新品のタイヤを購入することをおすすめします。タイヤは主にゴムでできており、年数が経つにつれて固くなり性能が大幅に低下するだけでなく、パンクやバーストなどのトラブルも起こりやすくなります。
もし、タイヤを選ぶのに不安な方は、車を購入した販売店やカー用品店などの店員さんに相談するといいでしょう。また、各タイヤメーカーのパンフレットやホームページにもタイヤについて、詳しく記載されていますので勉強になります。
タイヤの日常点検やメンテナンスを怠らない
しっかりタイヤを選んだら、日常点検をしっかり行いましょう。具体的には、タイヤに亀裂・損傷・異常な摩耗がないか、空気圧は正常であるか、タイヤの溝が浅くなっていないかを点検します。
亀裂、損傷、異常な摩耗があったり、タイヤのスリップサインが現れている場合は、タイヤ交換が必要です。また、タイヤがパンクしていないか、突起物など刺さっていないかを確認しましょう。空気圧はガソリンスタンドでセルフ又は店員さんにお願いして空気圧の点検が可能です。その際に忘れがちなスペアタイヤの空気圧も確認するようにしましょう。空気圧が低い状態で使用すると、安全面だけでなく、タイヤの摩耗は早め、燃費が悪化します。
低燃費性とライフを重視していると書いてきましたが、環境、車、運転の仕方、大事にしていることなど皆異なるため、各人がタイヤについて知識を身につけ、各々が大事だと思う性能を重視したタイヤ選択を行ってもらえればと思います。
(テキスト:のっぴー、写真: AC、編集:GAZOO編集部)
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