ポイントは拮抗!最終戦まで気が抜けません!そして、現場帰りにサービスエリアでGTファンと遭遇などなど ~SUPER GT第7戦現場レポート~
ウェイトハンデ半減、第7戦の行われたツインリンクもてぎに行って参りました。勝利したのは、今季3度のポールポジション、今回も予選2番手ととにかく速い8号車ARTA NSX-GT野尻智紀選手、福住仁嶺選手のコンビが念願の今季初優勝を遂げました!おめでとうございます!
ポールポジションを3回、フロントロウ2番手2回、ここまで7戦中5回のレースをフロントロウからスタートしてもなかなか優勝できずだいぶメンタル追い込まれるシーズンを過ごしてきたはず。3回目のポールポジションを獲得した第6戦鈴鹿では、記者会見後、笑顔が少なく感じましたしね。優勝して万歳しましょうと声をかけたら、万歳したいですと福住仁嶺選手が小声でおっしゃって、余計な言葉をかけてしまったかなとおばさん慌てました。
予選で一番速くても何か負担に見えてしまい、いや速いのが一番だよね、とにかくプレッシャーでしんどいだろうと思っていました。優勝しか見えないわけですので。その前戦鈴鹿でも不運が実はあって、ピットに入るタイミングで若干遅いクルマに引っかかってしまいタイムロスとついてなかったんですよね。嗚呼…。セーフティカー(以下SC)もあったけど、まあそこは致し方なく。
(トップ争いを繰り広げる8号車ARTA NSX-GTと64号車)
第7戦予選2番手ということで、同じフロントロウでもどうでしょ、私は少し気持ちが軽く立ち向かえるのではと“無責任”に思いました。追いかけられるより、追いかける方が良くない? 序盤でトップに立ち結果独走態勢でしたが、最後は後続に46秒もの大差をつけて勝利。大団円となりました。これでもし何かに起因し獲れなかったら…、発狂しちゃうシチュエーションでしたよね。今回は、セーフティカーに翻弄されることもなく、とにかくHonda陣営は速かった。優勝から5位までずらりとNSX-GTのHonda Racing Thanks Day! お見事でした。おめでとうございました。
私は決勝をメディアセンターで見ていましたが、ラスト10周で8号車ARTAのチームのピットに向かいました。まずピットではなく外に…、トランポの隅っこに座っている野尻智紀選手を発見。険しい表情をしていたのですが、目が合うとやがてニコっと笑顔をくれました。ピットの隅っこまでいらしてドリンク飲んだり落ち着かない…、わかりますわかります、胃の痛い思い…。その辺から少しずつ表情がやわらぎ…。メカさんたちのいるピットの椅子にようやく座ったら、Jスポーツさんのテレビ中継のカメラも待ち構えていたので、すぐさま彼の表情をライブで伝えていました。
そのときはもう笑顔でしたが、最後まで何が起こるかわからないのがレース。とにかくサインガードに優勝するクルマを称えるのを見送ったとき、やっと気持ちもチェッカー、安堵しました。あのとき優勝できなかったら、全世界の神様はどこまでいじわるなんだろう?と思っただろうね。とにかく試練続きでしたから、良かったですね。
レース終盤、ほかのクルマがトラブルでクルマをコースサイドに停めたときは、さすがにSCもう入らないで…と思ってしまいましたね。コース上の安全を確保するために導入されるSCですが、あまりに順位に影響が出てしまうと若干困惑します。結果は左右されることはなかったかもしれませんが、レースを止めたくないですしね。もちろんSC入ったリザルトは受け入れますけどね。損得、これまでもセーフティカーの恩恵にあやかったチーム、そうじゃなかったチーム、みんなそれぞれあるし。
Honda陣営は、メーカー首脳陣がいらしていたとSNSで拝見しましたが、これは本当に良かったと思いますね。今後のことを考えると、このNSX勢の連なる雄姿と戦績は大事ですから。ずっと国内のモータースポーツも参戦し続けてくださいませ、よろしくお願いします!
GRスープラ勢は、2戦連続で表彰台を逃しました。ここにきて、いろいろありますね。戦線離脱するドライバーさんがいたりと動きがありました。でも強力な助っ人の投入で切り抜けましたよ。TGRコラムも同時進行書いてる途中…。
今季は、開催サーキットも期間もすべて異例づくし。ただ、チャンピオンが決定する瞬間は毎年毎年ある訳で、異例だとか言っていられません。まずは、全車、万全の態勢で最終戦に臨んで、コロナ禍で開催されたシーズンで観戦もままならない状況でしたが、テレビの視聴も含め最後まで盛り上がって欲しいです。
最終戦を前に、混戦模様のランキングはこのようになっています。チェックして置いてくださいね!
(SUPER GT公式サイトhttps://supergt.net/results/driver_ranking/2020/gt500)
(スマホでごめん!そしてブレてる…涙)
そして、ツインリンクもてぎからの帰り、高速でトランスポーターを発見しました。その前にサーキットを出る際に、パドックから出るトンネルがたまたま狭いことで有名なこちらのサーキット。トランポがトンネルギリギリを通り抜けることは、以前から動画がバズることでも有名です。トランポドライバーさんに聞くと、実は難易度はそう高くないとのことですが、私たちがプロドライバーのもっとカッコ良いところを見られる唯一の場所でもあるかもしれません。
ピットの撤収作業後のトランポの行進を見届け自分も帰路についたのですが、サービスエリアで遭遇。荷物が多い私は自走でサーキットに行くことが多く、岡山、オートポリス(九州)以外はマイカー。トランポに遭遇することは珍しくないのですが、今回の優勝チームのトランポだったので、写真を撮っておこうなどと思ってサービスエリアに立ち寄りました。SAに入るのがわかったので。クルマを降りたら、ガラガラの駐車場でしたが、トランポの前方方向に停めたわたしのクルマの横で写真を撮り始めた男子たちがいました。
おばさん、思わず声をかけましてね(笑)。GT帰りなの?ってね。都内からもてぎに行って観戦をした帰りとのことで、推定20代の男子(社会人)たちがうれしそうに撮影していました。いろいろお話しているうちに、ひとりの方が愚息の知り合いで爆笑というシーンがありました(笑)。昨年、アメリカに旅に出た際に、わたしのスマホを見て“WEC”“トヨタ”と話しかけてきた外国人以来の驚き。仕事でわかりやすいように、ステッカーを貼っていたので。
ファンが世界中にいると思うと、モータースポーツ、もっと広げるとクルマで繋がる「縁」は果てしないと思います。男の子の母親の私は、男の子に話しかけるのが全く抵抗がなく、そこにおばさんの図々しさが加わってきたのか、もう遠慮がないというか。とてもピュアに楽しんでいた彼らが微笑ましく、とてもうれしかったのでついね。またサーキット来てね!と言いつつ、バイバイ。わたしは引っ越したのに、前の家の場所で首都高を降りたという失態に苦笑いしながら再び帰路につきました。
取材以外は、人見知りですが(ホント)、彼らに楽しい時間をありがとうと言いたいですね。そんな現場取材の最後の一コマでした!ありがとう!またね!
(写真、折原弘之 大谷幸子/テキスト、大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[ガズー編集部]
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