今年はどうなる?Honda、今季のモータースポーツ活動計画を発表

  • 昨年で見納めとなったカラーリング 今季は車両名も変わりゼッケン1を付けますね

こんにちは!今年の冬は寒いですね。そして、緊急事態宣言が出ています。新型コロナウィルスの感染拡大で先のことが全く読めなくなりました。怖くて取材もままならない状況になっておりますが、とにかくみんな健康でいたいものですね。何をするにも困難な時期ですが一緒に頑張りましょう!

さて、15日、Hondaさんが早速今季のモータースポーツ活動計画を発表しました。

○2021年Hondaモータースポーツ活動計画
https://www.honda.co.jp/news/2021/c210115.html

毎年発表される各メーカーのこのリリースは、受験の合格発表に近いムードを感じていてワクワクします。誰が今季のシートを獲得したのかなと。その前に、たくさんの噂が飛び交うので、それはそれでおもしろいのですが、昨年12月中旬で遅く始まったシーズンが閉幕しましたので、この発表がもう?と感じてしまうほどあっという間でしたね。そのワクワクの先陣を切ったのはHondaさんですね。

4輪、F1、Scuderia AlphaTauri Hondaの22号車に、20歳の角田 裕毅選手の名前がありましたね。おめでとうございます!この日を待っていました。HondaさんF1参戦最後のシーズンですが、そこに日本人がいるという事実がとてもうれしいです。角田選手、つい先日まで日本のF4で走っていて、わたしの初見はベビーフェイス。こんなかわいらしい少年が走っている…という印象がありました。

以前、スーパーフォーミュラでビッグすぎるルーキーとして頑張ったピエール・ガスリー選手がチームメイト。頑張っていただかなくては。わたくし、少しF1離れしておりましたが、しっかり応援しようと思います。

  • 昨年、スーパーフォーミュラで初優勝した大湯都史樹選手

国内トップカテゴリーの変化は、2つ。国内のトップカテゴリー2つのタイトルを獲得ということで、大きく変える必要はないですからね。その変化の1つは、昨年、大活躍のルーキーがいらっしゃいましたね。大湯都史樹選手です!

今季は晴れてTEAM Red Bull MUGEN(チーム・レッドブル・ムゲン)へ加入、GT500クラスへステップアップです。おめでとうございます!スーパーフォーミュラでも昨年初優勝を遂げ、期待の大きな個性的キャラの若手ドライバー。本当ユニークです彼。

過去に海外で武者修行をしてきた有望な若手、昨年のスーパーGTチャンピオンの牧野任祐選手や福住仁嶺選手もおりますし、昨年スーパーGT初参戦でいきなりGT500クラスに大抜擢の大湯選手のチームメイトとなる笹原右京選手もおります。

昨年GT300 クラスからステップアップした大津弘樹選手も、と若手大豊作のHondaさんですね。伸びしろがかなり大きい彼らですので今季も手強いです。ベテランもしっかり頑張っていますから今季も楽しみにしていますね。

スーパーGTは、長年ワークスドライバーとして走ってこられた武藤英紀選手が卒業となりました(他で走るのかどうかは情報がないので不明です)。

トヨタ中嶋一貴選手と同時期に全日本F3選手権を戦っていた頃から、わたしの視界にしっかり入っていたドライバーさんです。海外へ二人とも行っちゃいましたけどね。彼はインディで海外武者修行。とても男気があって愉快なドライバーさん。そして、ちゃきちゃきの江戸っ子。個人的に寂しいですね…、いやかなりさみしい…。

「いつもサーキットで笑顔ですよね~」と、だいぶ前、初めて話したときかな?言われたことがありまして、オバサン少し恥ずかしくなった思い出が。笑ってばかりのイメージが強いのかな、結構険しい顔して頑張ってるんだけど(笑)。わたしはトヨタ畑が長いですが、メーカーの枠を越えて仕事で取材をお願いした際にも、快くご対応いただきましたね。またいつかサーキットで…ですかね。

そうそう、昨年2勝も挙げたこちら17号車もカラーリングが見納めだったのです。Astemo REAL RACING(アステモ・リアル・レーシング)となり、カラーリングも赤で登場。リアルレーシング公式サイト(https://www.real-racing.jp/)でぜひご確認を!

そして、へーそうなんだ!が、昨年末2度目のスーパーフォーミュラチャンピオンとなった山本尚貴選手の移籍です。正直かなり驚いておりますが、今年は、TCS NAKAJIMA RACING(ティーシーエスナカジマレーシング)からの参戦となりました。元F1ドライバーの中嶋悟監督の率いるチームですね。新しいファンの方もいらっしゃると思うので書いておきますね。世代的にご存じない方もいて当然ですからね。

Hondaエンジンユーザーチームは、5チームあります。その中で、DOCOMO TEAM DANDELION RACING(ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング)と、TEAM MUGEN(チーム無限)で既にタイトルを獲得しているのが山本選手。

昨年末のテストでこちらのチームでドライブしたという記事を見て、ひょっとして全部のHonda系のチームにタイトルを獲らせるのかしら?と冗談で言っていましたら、中嶋監督にタイトルをプレゼントしたいというコメントを読みまして、やはりそうか!と。これ実現しそうなくらい本当に脂が乗りまくっているドライバーですよね。速さもそうですが、レースに強い。無敵と言われればそうかもと感じる勢いがあります。ですので、チャンピオンに大注目です!

シートは全て確定ではないので、まだ発表になっていないところもありますが、女性ドライバーのタチアナ・カルデロン選手も2シーズン目を迎えることとなりました。最終戦で、どうもかなり速いラップタイムを刻んでいたようで関係者が驚いておりました。女性ドライバーなどと言ったらダメなのでしょうね。そこは同様に扱わないとね。こちらも楽しみにしておりますね。

例年、来月中には日産(1月18日に発表済)、トヨタの2メーカーも体制が出揃うはずですので待ちましょう。トヨタは、山下健太選手が活動の場を国内に戻すのでは?と注目の的。WECには乗らないであろうと思っていたら、やはりその情報がネットで流れています。彼は、武者修行したチームでも格段に速かったので、どうせWECで頑張るなら中嶋一貴選手や小林可夢偉選手同様のハイパークラスがいいと思います!言うのは勝手ですが、テストでそれなりのタイムもマークしていますし、語学の早期習得がかなえば国内に留まらず、ぜひ海外へ!でしょうか。

いろんなニュースが飛び込んでくるオフシーズン。昨年は短いシーズン中、戦いながらも来季のことを考えないといけなかったと思いますので、なかなか大変だったと思います。コロナ過の2シーズン目。どうなるのか先が読めませんが、着々と準備は進んでいますのでお楽しみに!

では、また!

(写真:折原弘之、テキスト:大谷幸子)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road