応援してます!

宮田莉朋(左)、角田裕毅(中央)、大湯都史樹(右)
(写真:トヨタ自動車)

トップの画像は敢えてこちらで、そしてシンプルなタイトルで行きます。とうとう東京オリンピックが始まりました!しかし、開幕までのゴタゴタでスタートまで日本開催の実感もなく時が過ぎ…(開催アンチではないです)。しかし、開会式を視聴したら、記念すべきこのスポーツの祭典をしっかり見たいという気持ちになりました。国立競技場に人が集まってしまったり、ゴールが富士スピードウェイの自転車ロードレースは、沿道は応援する人でいっぱい。応援したくなる気持ち、わかります。日本中も(もちろん全部じゃないけど)動き始めた感あり。ダメなことはルールを守って欲しい気持ちもあるけどね、こちらも我慢してるから。でもでも、素直に「ようこそ日本へ」という感情が沸きます。次回の日本開催は、自分は絶対生きてないだろうから、感慨深いものがありますね。

どっかの会長さんくらい前置き長いけど許してね。参加する選手たちのこれまでの5年の「時」は、簡単に流れていたわけではないはず。もうね、コロナを憎むだけなんだけど、世の中の論調もあれこれある中、元気に若人にエールを送るコラムにしようかな。

母さん(私)は応援したい人がいっぱいで、日々、まるで手中にあるかのように感じるグローバルな現実の中で、頑張れを送り続けています。オンラインになるだけで、世界を見渡すことが容易に出来るようになりましたしね。私がどうにも気になって応援してしまう人の中のひとりについて触れます。

角田裕毅選手

  • (写真:本田技研工業)

たった20人しかいないF1ドライバーですね。スクーデリア・アルファタウリホンダで、今季7年ぶりの日本人ドライバーとしておさまったのが角田裕毅選手。このチームのパワーユニットは、Honda。彼は過去に国内のFIA-F4というミドルフォーミュラで走っていた頃、2017年と2018年はタイトルを獲得しましたが、サーキットで何度かお見かけしました。ちら見と写真撮ったりな程度です。現在、SUPER GTのトップドライバーになった若手ドライバーたちもこのカテゴリーで一緒に鎬を削っていました。SUPER GTと併催でしたから、見る機会も多かったかな。

  • 大湯都史樹(左)、宮田莉朋(中)、笹原右京(右)

  • 小高一斗(左)、角田裕毅(中央)、菅波冬悟(右)

笹原右京(左)、角田裕毅(中央)、宮田莉朋(右)
(写真:トヨタ自動車)

ベビーフェイスが印象に残っています。今やルイス・ハミルトン選手、マックス・フェルスタッペン選手などと一緒に走っていますし、4輪デビューから5年でF1ドライバーという頂点に昇り詰めたこと。これは日本人として(古い?)ぜひとも応援したいです。FIA F2でスーパーライセンスの取得の条件をクリアしたときは、胸アツでしたが本当にデビューしちゃったという感じで、あれよあれよでした。

開幕戦で9位ポイント獲得という鮮烈なデビューを遂げ、その後も幾度か入賞もし、レース運びもルーキーらしからぬ戦いぶり。魅了されるばかりで次のレースが見たくなるんですよね。モナコグランプリは、難攻不落のコースと言われますが、きっちり完走したことは本当に称えたい。おかげさまでF1離れしておりましたが、全戦録画も含め追いかけております。

DAZNに加入し、スマートフォンでレースが見られることも大きいかな。出張時に食事しながら、ベッドに寝転がりながら(寝落ちしてますが)、運転しているときは音声だけにしておりますがライブで追いかけられます。自宅ではテレビ接続もしつつ、手元でF1が走っている様は、遅ればせながら楽しいですが、当初久しぶりのドライバーさんの名前が知らない方が結構いて焦りました(笑)。

若さゆえを許容

開幕から目を見張る活躍を見せてくれて、おかげさまでシーズンを楽しませていただいておりますが、若さが出てしまうところ(他のメディア評)もあり、海外メディアの餌食となってしまうことが多々あります。まあジャーナリストとはドライバーの発言から、意味を読み解き記事を書くのが仕事だしね。それも仕事としてるときもありますが、お母さん目線で見ている人間にとっては、「若い頃はみんなそう」となんでも勝手に擁護してしまい、驚くことでもありません(笑)。

そりゃー、セッション中に思わずShut up!と無線で言えば無礼でしかないけど、ライブで見ていた自分としては、集中しているタイミングで無線を入れたら、確かにうるさいよ~となるとも思う。だからまだ子どもと言われるかもしれないけど、どこまでも擁護します(笑)。息子によく怒られるんですよねー、タイミング悪くて。ごめん…ですが、最近は息子にいろいろ論破されまくりでね。もちろん角田選手は仕事ですので、言葉を選ぶ必要もありますし、会社で上司に対してうるさいとは言えません。承知で書いておりますが、ここでは私は許容、甘々で応援です(笑)。

  • (写真:本田技研工業)

チームのインサイドムービーを見ていると、チームとのコミュニケーションが取れていて見た感じでは受け入れられていると思うし、アルファタウリのフランツ・トストチーム代表が彼に理解がある発言をしているので、成長を眺めている感じに見えるのですよ。ただ戦力にならないとしょうがないので、見届けるだけの時間はないし、表に出せる部分だけを当然出しますので、中で怒られちゃっていることも絶対あると思うしね。

来季以降は、Hondaさんが撤退となると、彼のシートもどうなるのか気がかり。ぜひ2年目の角田選手が見たいと思っています。F1でシートを得ることは非常に難しいかもしれないけど、日本に帰って来て欲しくないんですよね~。そう思っている人沢山いると思います。まだ若いですしこんなユーモアもあって頼もしい日本人、ほっとけない(笑)。チームメイトのピエール・ガスリー選手とのやりとり、見ていて微笑ましい。

そのガスリー選手よりも、直近のイギリスGPではリザルトを1つ上回りました。ガスリー選手、パンクが原因でタイヤ交換に再びピットに向かった為ポイント圏内からドロップ。角田選手は、16位から10位チェッカーは見事。決勝前、ポイント圏内まであがれるのかなと心配してましたが、もうびっくりでしたね。レッドブルのマックス・フェルスタッペン選手のリタイア、セルジオ・ペレス選手の16位、ガスリー選手の11位とHonda勢でただひとりポイントを獲得したのです。

イギリスGPは、新しいレースフォーマットで、予選もレース形式で行われ、フリー走行の時間が少なく、ルーキーの角田選手にとっては不利だったかな。たくさん走らせてあげてから、決勝と行きたいね。表現がただの親戚のおばさんみたいですが、レース詳しくないのでお許しを(笑)。

予選レースがおもしろいかそうではないかというのは置いといて、そんな新しい形式を今後も取り入れていくとアナウンスされていました。始まる前まで予選のレース形式はおもしろそうと思っていたのですが、私はノックダウン方式の方が好きかな。まあ、決定したのでその形式でパフォーマンスが発揮できるよう、チームと共に頑張っていって欲しいですね。

最後に

東京オリンピック2020について冒頭で触れましたが、その理由は、国際的なイベントが中止になっているから。モータースポーツで言えば、Moto GP、WECの富士ラウンドが中止を発表しています。F1は、来月に開催の有無を決めるとネットの記事で拝見しました。

わたし、観たいんですよね。こんなに頼もしい日本人、7年ぶり、小林可夢偉選手以来、現れたわけでその走りがみたいのよね。しかもHondaさんが今季で終了(来季も関わるようですが)。F1日本GPは、Hondaさんが冠スポンサーで開催。最後しっかり締めくくって欲しいですし、WRCの日本大会「Rally Japan 2021」の開催にも大きく影響があって欲しいのですよ。それぞれのイベントの背景が全く違うかもしれないけど、可能性にかけるのと、とにかくコロナ過もワクチン接種で状況が変わってくれればと心から願うばかりです。角田選手の走りを鈴鹿で観たい!そう思っております。

では、また!

(テキスト 大谷幸子)

[ガズー編集部]

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