SUPER GT 2024年シーズン開幕間近! ~公式テスト岡山 ちょっとだけ現場レポート~

ただいま~からの行って来ます!でバタバタの3月。3週連続の現場はアウトプットが間に合わない大変なスケジュールですが、SUPER GTも開幕の足音が聞こえて来ました。爆音ですけど。

いつもとスケジュールは変わらないのですが、スーパーフォーミュラが開幕しておりますので不思議な感じです。富士スピードウェイでの公式テストと続き、振り返るどころか次が控えておりますが少々執筆…。

CIVIC TYPE R-GTにようやくお目にかかることが出来ました。これまで紹介されていたシルエットは、私にはとても大きく見えていました。3メーカーが共通のモノコックを使用しているレース車両ですからそれに合わせた仕様となっていて、若干市販モデルの5ドア ハッチバックと違って来るのがGT500クラス。

これは他メーカーも同様なので致し方ない。ですので、少し不思議な感じがします。中身のスペックの変化まではごめんなさい、追及できる知識がございませんが、まずはデビューおめでとうございます。

テストですから、テストメニューももちろんわかりませんので、単純にタイムを比べるのもなんか芸がない…いやそもそも何も芸は無い(私のことね)のですが…。

テスト結果は、GRスープラ勢が上位に来たのですが、んー、どうなんでしょうね。誰がどれだけ本気かわからないのでなんというか…。岡山国際サーキットで迎える開幕戦は、近年はGRスープラ勢が勝利をおさめる事が多く感じますが、よく議論されるのが戦績順にサクセスウェイトを積むシステムがあるので、初戦で勝ってしまった(この言い方おかしいけど)クルマは、シーズン後半戦をとても苦労して迎えてしまうということ。

この流れも致し方なく、強いクルマほど成績を伸ばすのでどんどんサクセスウェイトを積んでいきます。そこからのタイトル獲得率は、そう高くないとおっしゃる方も…。

確かにそんな記事を目にしたこともありました。昨年、GT500クラスのタイトルを獲得した36号車au TOM’S GR Supraは、初戦を珍しくピットの作業ミスで落としました。

次の富士では、サクセスウェイト“0”で快走。ぶっちぎりで勝利しました。これもありだなと思ったんですよね。

後半戦は、ハンデの少ないクルマが勝利することもありますが、その時期からタイトル争いに加わることは難しくなって来ます。そうなると、初戦は頑張らない方が良い?でもそんなレースは観たくないですよね。と、もじもじ考えながら岡山から帰って来ました。

ここでタイトル獲得率を計算したいのですが、ごめんなさい時間がない…。というわけで、全力で開幕から頑張る!これが結論(笑)。

過去には、積んだウェイトを下す為、後半戦で順位調整をするクルマもありました。近年、あまり見なくなりましたよね。ポイントは、取れるときに取っておく!これしかないのよね、きっと。

Hondaさんが新車で迎える開幕戦をどう戦うのかを見たいですね。テストからの変化をね。

これは、多く話題になっていてコンビの様子やスーツの色味など話題に事欠きません。レーシングスーツの色の違いを違和感と言ってしまうと、スポンサー様に失礼ではありますが、目に慣れないのは事実。と言っても最初だけですね。すぐ慣れますすぐ!でもそれはそれで見ているのが楽しいのがテストや開幕戦です。風物詩ですね。

  • 三宅淳詞選手/ NISMO NDDP

GT500クラスにステップアップしたドライバーたちを称えたいなあと思っていたのですが、クルマ40台、ドライバーはその倍ですのでなかなか出会うことがなくてね。みんな忙しいので、これが一番難しいのです。

でもね、今季も優秀なみなさまがデビューするのですよ。開幕戦は入学式みたいです。次の公式テストを含め、どこかで紹介していきたいなあ。若者から元気をいただきながら仕事をしている身ですので、それがプロドライバーだったら余計に元気になります(笑)。そこはじっくり取材して行きたいですね。

GT300クラス 目新しいこと

  • TBN/Team LeMans

車種が増えましたね。フェラーリ見参!しかも2台。昨年、来年クルマが変わると小耳にはさんでいた6号車。アウディからフェラーリですね。

かつては、トヨタ系ワークスチームでしたが、今はGT300クラスの雄です。昨年から表彰台に上がるなど、注目のチーム。安定した力がついて来たように思います。頑張ってくださいね。

  • 45号車PONOS FERRARI 296/PONOS RACING

こちらは新規チームですね。スポンサーさんのお名前で参戦のPONOS Racing ゼッケンは45!こちらは、イタリア車ということで、イタリアの血も流れるケイ・コッツォリーノ選手も名前を連ねました。

彼ね、以前トヨタ自動車の育成ドライバーだったんですよね。その頃から知っています(笑)。ルックスはイケメンイタリア人なのですが日本語がペラペラでね。彼のシートがあるのは個人的にうれしいですね。写真がないけどお許しを。

aprチームに、TGR-DCの2人がエントリー。小林利徠斗選手と中村仁選手です。

  • 小林利徠斗選手

今季、スーパーフォーミュラ・ライツ(以下、SFL)のトムスのシートも獲得。本格的に育成ドライバーとしてステップアップを目指します。ここで足踏みをしてはいられない世界。今年のSFLと、このGT300クラスの戦績を追いかけたいですね。

過去に、大嶋和也選手は両カテゴリー(SFLの前身の全日本F3選手権で)のチャンピオンを獲得しステップアップして来ました。現在、GT500クラスで走っているドライバーは、どちらかのタイトルを保持していますね。

今季GT300クラスには、6名のTGR-DCドライバーがエントリー。とても重要カテゴリーですので応援していますよ。頑張って!

シーズン中にお話を聞けたらと思っていますよ。以前は育成ドライバーには、SFLの現場でお話を伺っていました。スーパーフォーミュラと同時開催だったので。

今は、どちらにも参戦するチームが激務となってしまう為、各カテゴリーそれぞれ別れて開催されています。どこかで取材したいですね。

そして、このSUPER GTと同時開催のFIA-F4選手権。こちらには、4名がTGR-DCよりエントリーします。ここで頑張ってSFLにあがって、SUPER GTのシートをメーカーが育成ドライバーの経験の為に用意してくださいます。

メーカーの育成に乗るサラブレッドたち。少子化もあるので、オーディションを受けに来られる方も今は少ないそう。だからどうにかプロへの道をもぎ取って欲しいので、ひそかに応援しているんですよね。せめて戦績だけでも注視していきたいですね。写真なくてごめんなさい。

まだ富士でのテストもあるので、そちらも様子見ながら今季の様子をお伝えして参りますね。まずは、取り急ぎバタバタレポートでごめんなさい…。行って来ます!(笑)。

(写真:トヨタ自動車、大谷幸子 /テキスト:大谷幸子)

[GAZOO編集部]

MORIZO on the Road