織戸学 ドライバーズコラム 第15回 モータースポーツ開幕
2016年もモータースポーツが開幕しますね。
僕的な注目は、スーパーフォーミュラーが今年よりADVANタイヤに変更したこと。これはね、ヨコハマドライバーの僕としては、今後何かを期待しちゃうね。今年もいろいろな楽しみが増える内容ばかりで、今からワクワクです。
僕は今季、スーパーGT、GT300クラス、GAZOO Racing 86/BRZレースに参戦します。急遽、スーパー耐久にクラス4へ、TOYOTA86で参戦する事になりそうです。もちろん、全てYOKOHAMA ADAVANタイヤを装着して参戦です。その他、ドリフト関係は、MSCというドリフトイベントに、モーターゲームズの中のフォーミュラーD JAPANにも参加しております。
一年間のスケジュールを毎年のように緻密に調整しておりますが、全てがスムーズにいく事もなかなか難しく、どうしてもダブルブッキングしてしまう事が多いです。そんな時、僕は全てをレース中心に決めさせてもらいます。あまり無いのですが、スケジュールが入っていても、レース関係のチャンスやチャレンジがあれば、先方にきちんと話をしてスケジュールや予定を変更します。ご迷惑をかけてしまう事も多々ありますが、レーサーとして生きている以上は、そこは大事です。
本気でもう一人自分が欲しい。
今季のスーパーGT、今年もチームJLOCにて参戦させて頂きます。ゼッケンは88 チームのエースナンバーです。
先日より僕らのチームも新車のTESTが始まり、富士でシェークダウンして、
その後、鈴鹿でメーカーTESTに参加。まだこの時点では、周りのチームの速さや力関係や、今季の新型車両の実力は見えてきませんが、僕らのチームの中で言えば、確実に去年までの車両よりも素晴らしく優れております。
新型ランボルギーニ、ウラカンGT3。軽く去年のマシンの限界タイムは更新しております。僕との相性も良さそうです。もう少し仲良くなる必要がありますが、開幕までにまだまだTESTにも参加しますので、どんどん手なづけていきたいですね。
マシンの特性も、よりレーシングなフォーミュラーカー方向へ変わってきており、乗り味はクイックですね。クルマの隅々まで見てメカニックさんに色々と教えてもらいますが、やはり一番の変更点は、ドライバーを何があっても守るんだというクルマの作りに感動します。そこを踏まえて、速さへのベクトルを各部で高めている感じが最高です。
特に現在のレーシングカーのバケットシートは、ものすごい剛性があります。手でシートを押してもビクともしません。シート単体でシート自体がひとつのドライバーを守るためのシェルターのようになっているんですね。なので、シートは、ボディーに直付けが増えています。
シートレールなるものが、存在しません。耐久レースなどでドライバーのポジションが違う事は普通にありますが、シートは固定。シートの幅は、簡易的に個人で発砲ウレタンや、スポンジで合わせる、ペダルは、前後にスライド式になっているマシンが多いです。ステアリングは、スタンダードの調整が使えます。これでおのずと、ほとんどのポジションはいけてしまうようです。
僕は未だに経験はありませんが、エアコンも主流になってきていいるようです。街乗りのクルマとは少し違うシステムのようですが、体験しているドライバーに話を聞くと、かなり快適にレースができるようですね。特に冷たい風がシートの後ろからドライバーに吹き出す感覚は最高らしいです。
レーシングの時代も根性や気合などから、安全面や快適性を重要視している方向に変わってきていますね。
その中の速さを出す難しさ。今年はどんなチーム、マシン、ドライバーがチャンピオンを取るのでしょうか? 各カテゴリーから目が離せません。
MAX ORIDO
[ガズー編集部]
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