清水草一が教える! モテたいなら、このクルマに乗れ! 第1回「モテるクルマって存在するの?」
イタリアの社会学者・フランチェスコアルベローニの名著『エロティシズム』には、女性が男性に惚れる材料のひとつとして、スポーツカーが登場する。女性はカッコいいスポーツカーに乗っている男性に恋をしやすいと書いてあるのである!
「マジですか!!」
そう身を乗り出したカーマニア諸兄も多いだろう。が、この本が書かれたのは1986年のイタリア。時代も国もかなり違う。21世紀の日本ではどうか?
女性は、カッコいいプライベートジェットに乗っている男性に恋をしやすい。
こんな感じですかニ?
カーマニア諸兄「プライベートジェットなんて買えるわけないだろう!モテるクルマはないのかぁ!!」
いや、ないことはない。私の知る限り、モテるクルマはふたつだけ存在する。
ひとつは、ロールスロイス・ファントム。これはモテる。
ファントムのドアには専用の傘が内蔵されており、雨の日には先に降りた運転手がその傘をさっと取り出して観音開きの後席を開け、ご主人様に差し掛けるようになっているのだ。
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- 画像提供=ロールス・ロイス・モーター・カーズ
この傘を取り出した瞬間、女性は例外なく内に秘めたお姫様願望が花開き、「すご~い!」と頬を染めるのである……。
カーマニア諸兄「そんな高いクルマ買えるわけないだろう! もっと安いのはないのかぁ!」
ある。トライクである。
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- 画像提供=Maverick(東京都江東区青梅1-3-15 ヴィーナスフォート2F)
ノーヘルで乗れる3綸バイクのトライクは、多くの女性から無条件に「カッコいい!」と言ってもらえる。実際トライクで渋谷のスクランブル交差点で信号待ちをしていると、熱い視線を投げかけてくるギャル系の女性が必ずおり、「乗る?」と声を掛けると、本当に乗ってくることがあるという。お台場・潮風公園で出会ったトライクに乗るファンキーなオッチャン(60代・年金暮らし)も、「ナンパすると、たまに乗ってくるよ。ダハハハハ!」と証言していた。
カーマニア諸兄「もうちょっとフツーのクルマはないのかぁ!?(涙)」
ない。ムリだ。クルマでモテるならファントムかトライク以外はムリ!
しかし希望を捨ててはいけない。クルマでモテるのはムリでも、カーマニア本人がモテる方法はあるのだから。次回からはそれを伝授しようではないか。
(つづく)
プロフィール
清水草一
モータージャーナリスト。慶応大学卒業後、集英社で「サーキットの狼」の池沢さとし氏の担当編集者となる。フェラーリを崇拝しており、「大乗フェラーリ教開祖」を名乗る。
公式サイト https://www.shimizusouichi.com/
企画・編集=ノオト
清水草一が行く! モテないカーマニア調査隊
第1回「癒し系クルマオタク・フナタンとは!?」
第2回 これぞキング・オブ・モテないカーマニア!!
第3回 カーマニアは人妻にモテる!?
第4回 モテないカーマニアよ、モテないままでいて!
清水草一が教える! モテたいなら、このクルマに乗れ!
第1回「モテるクルマって存在するの?」
第2回「彼女いない歴○年間のカーマニアがモテるには?」
第3回「カーマニアの結婚大作戦」
第4回「カーマニアの結婚大作戦、結果は?」
第5回「フェラーリは本当にモテるのか?」
第6回「ランボルギーニの効能」
第7回「ランボルギーニならモテる!?」
第8回 究極の「安くてモテるクルマ」とは!?
[ガズー編集部]