トヨタ・4代目 クラウン (1971年~) 歴代クラウン特集4話
- 生産:1971年~1974年
3代目は好評だったにもかかわらず、3年5カ月という短いサイクルで世代交代を迎える。車名を「トヨペット・クラウン」から「トヨタ・クラウン」に改め、1971年に登場した4代目は、空力を考慮して丸みを帯びたボディーをまとっていた。国産で初めて全車にビルトイン式のカラードバンパーを採用した、「スピンドルシェイプ」と称する斬新なスタイリングが4代目の最大の特徴だったが、同時に弱点にもなってしまった。
後に「クジラ」と俗称された、あまりに個性的で、これまでとの脈絡に乏しいルックスが法人をはじめとする保守的な需要層に敬遠された結果、クラウン史上唯一、セールスでライバルの後塵(こうじん)を拝してしまったのである。中身については基本的に先代からのキャリーオーバーだが、EFI(電子制御燃料噴射)や3段EAT(電子制御式AT)など新たなメカニズムを導入。また2.6リッター直6エンジン搭載の3ナンバー車も加えられた。
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