トヨタ・5代目 クラウン (1974年~) 歴代クラウン特集5話
- 生産:1974年~1979年
冒険しすぎて、盤石だったブランドの信頼を揺るがせた先代の反省から、当時アメリカで流行(はや)っていた復古調のテイストをも感じさせる、オーソドックスで落ち着いたスタイリングをまとって1974年に登場した5代目。ボディーは従来の4ドアセダン、2ドアハードトップ、5ドアワゴンに、新たに4ドアピラードハードトップを追加。また、後にクラウンの代名詞的存在となるトップグレードの「ロイヤルサルーン」も誕生した。
シャシーやエンジンなど基本設計は先代から受け継ぐが、オーバードライブ付き4段ATや車速感応型パワーステアリングなど高級車にふさわしい新機構を採用。排ガス規制への対応も始まり、石油危機後の省資源化を求める声に応えてディーゼルエンジンも用意。イメージキャラクターは山村聰と吉永小百合という強力なカップリングで、「美しい日本のクラウン」というコピーに象徴される、「伝統ある日本の高級車」を強調した広告戦略もこの代から始まった。
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