【連載全16話】第12話 マツダ・ファミリア・・・日本生まれのFF車特集


現在、エンジンを搭載するクルマではFF(フロントエンジン・フロントドライブ)という駆動方式が主流です。では、これまでどんなモデルがあったでしょうか? 自動車史に名を残すFFの日本車を週替わりで紹介します。

マツダ・ファミリア

1980年6月、FFに転換して登場した5代目ファミリア。3ドア/5ドアハッチバックというボディー形式こそ先代と同じながら、日本車メーカーのコンパクトカーとしては最後発となるFF車であることを逆手にとって掲げられた開発コンセプトは「世界に通じる第2世代のリーディングFF」。FFハッチバックのスタンダードを確立したフォルクスワーゲン・ゴルフをベンチマークとして、すべてが新規開発された。

前ストラット、後ろもストラットを基本とし“SSサスペンション”と称する4輪独立懸架を備えたシャシーに、直線基調のクリーンなデザインのボディーを架装。動力性能、経済性、環境性能のすべてにおいてクラストップを目指したという1.3/1.5リッター直4 SOHCエンジンを横置きして前輪を駆動した。3カ月遅れてノッチバックの4ドアセダンも追加設定された。

デビューするや自動車メディアに出来栄えが高く評価され、それがすぐにセールスに反映された。発売直後から小型ハッチバック市場ではベストセラーとなり、1980年に始まった日本カー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。1982年4月には車名別月間販売台数1位となり、1983年末までに通算8度、その座に輝いた。

「赤いファミリア」が若者の間でブームとなり、社会現象として語られるなどマツダ始まって以来最大のヒット作となった5代目ファミリア。計191万台がつくられ、石油危機後に燃料消費の問題からロータリーエンジン搭載車の販売が低迷し、急速に悪化したマツダの経営状況の改善に大いに貢献したのだった。

[GAZOO編集部]

【連載全16話】日本生まれのFF車特集

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