【連載全20話】第9話 マツダ・サバンナGT・・・「GT」を名乗った日本の名車

今回は、長距離ツアラーとしての優れた性能から、車名に「GT」が添えられた名車を特集。なかでもクルマ好きに広く知られた日本車をピックアップし、週替わりで紹介します。

マツダ・サバンナGT

1960年代にマツダが社運を賭して開発し、他に先駆けて実用化に成功したロータリーエンジン。1970年代に入ると「70年代に車の主流はロータリー車に変わる!」と広告でうたい、「ロータリゼーション」と称してロータリー搭載車のラインナップを拡充していった。1971年に誕生したサバンナは、既存のファミリアプレスト ロータリーとカペラ ロータリーの中間に位置するモデルである。

同時にデビューしたレシプロエンジン搭載のグランドファミリアと車体を共有するが、独自の車名とアグレッシブな顔つきを持つロータリー専用車というポジションが与えられていた。当初のボディーは4ドアセダンと2ドアクーペの2種で、後者はアメリカのいわゆるマッスルカーを縮小したような雰囲気。それに、プレスト ロータリーよりややチューンを高め491cc×2から最高出力105PSを発生する10Aユニットを搭載していた。

当時、国内のツーリングカーレースでは、日産ワークスのスカイライン2000GT-Rとマツダワークスのカペラ/サバンナが火花を散らしていた。そこで絶対王者だったスカイラインGT-Rを打ち破ったのが、サバンナのクーペボディーにカペラ用12Aユニットを積んだ輸出仕様のサバンナRX-3。それを市販化したのが、1972年に加えられたサバンナGTである。

573cc×2から最高出力120PSを発生する12Aユニットと5段MTを車重885kgのボディーに積み、7.38kgという馬力当たり重量は国産車ではトップクラス。メーカー公称値で最高速190km/h、0-400m加速15.6秒(2人乗車時)という動力性能は抜群で、しかも79万5000円という価格はほぼ同クラスの高性能車であるトヨタ・カローラ レビン/スプリンター トレノ(81万3000円)より安く、コストパフォーマンスに優れていた。数度のマイナーチェンジを経て1977年まで生産されており、レースでは1976年に通算100勝を達成。それを記念した特別仕様車V100も限定販売された。

[GAZOO編集部] 

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