【連載全16話】第10話 スバル・レガシィランカスター…地名が車名になっているクルマ
いったいどんな理由で付けられたのか? 今回は、国内外の地名がそのままモデル名やグレード名になっているクルマ、16車種をピックアップ。週替わりで紹介します。
スバル・レガシィランカスター
2代目レガシィツーリングワゴンをSUV風に仕立てたレガシィグランドワゴンが、1997年のマイナーチェンジに際してサブネームを改称。イングランド北部にあるランカシャー州北西部の都市名に由来するランカスターを、新たに名乗った。
レガシィツーリングワゴンの車高を上げて、200mmのロードクリアランスを確保。オールシーズンタイヤを標準装着するなどしてラフロードでの走破性を高め、レガシィ本来の持ち味であるオンロードでのスポーティーな走りと両立させた、ワゴンとSUVのクロスオーバーである。エンジンは2.5リッター水平対向4気筒DOHC、駆動方式はもちろん4WDでリアビスカスLSDを標準装備。変速機は4段ATに加えて、ハイ/ロー2段階切り替えの副変速機付き5段MTが用意された。
ランカスターに改称してから1年にも満たない翌1998年にはフルモデルチェンジ。先代では1555mmだった車高を、200mmの最低地上高は保ったまま1550mmに抑え、多くの立体駐車場への入庫を可能とした。2000年にはアルシオーネSVX以来となるフラット6の3リッターユニットを積んだランカスター6を、レガシィB4(セダン)/ツーリングワゴンに先駆けて投入。2003年に2度目のフルモデルチェンジを迎えるが、サブネームは海外での正式車名と同じアウトバックに改められ、ランカスターの名は消えた。
[ガズー編集部]
【連載全16話】地名が車名になっているクルマ特集
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