【連載全12話】第10話 アストンマーティンDB9・・・個性的なドアのクルマ特集

「前開き」に「跳ね上げ式」、なかには「上下スライド式」なんてクルマも……。今回は、ドアの開閉方式が個性のひとつとなっている世界の名車を週替わりで紹介します。

アストンマーティンDB9

アストンマーティンがフォード傘下のプレミアオートモーティブグループ(PAG)に属していた2003年にデビューしたモデル。1948年から1972年までアストンマーティンを所有していたデイヴィッド・ブラウンが、フォード傘下の新生アストンマーティンの役員に復帰したことから、1970年代のDBSで途切れていた彼の頭文字であるDBが車名に復活。その第1弾として1994年に登場したDB7の後継モデルとなるのがDB9である。

PAGの一員だったジャガーとの共通化を進めた設計だったDB7とは異なり、DB9は独自に開発された。オールアルミ製のボディーは2+2の2ドアクーペと、ヴォランテと呼ばれるドロップヘッドクーペ(ソフトトップを備えたオープントップモデル)の2種。アストンの伝統にのっとったフロントグリルの形状をはじめ常識的なデザインではあるが、特徴的なのがドア。見た目は普通だが、水平ではなくやや斜め上方に向かって開く。左右のドアを開けた姿を、羽を広げた白鳥になぞらえてスワンスイングドアと呼ばれるこの形式は、これ以降に登場した多くのアストンマーティンに受け継がれている。

機構的にはオーソドックスで、フロントに最高出力450PSを発生する自然吸気の5.9リッターV12 DOHCエンジンを積み、6段MTまたは6段ATを介して後輪を駆動。クーペのMT仕様で最高速度300km/h、0-100km/h加速4.9秒のパフォーマンスを発揮すると標榜した。2015年にはV12ユニットを547PSまでスープアップしたDB9 GTを追加するなどして、2016年までつくられた。

[GAZOO編集部]

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