ランボルギーニ・ミウラ…スーパーカーブームの花形モデル
圧倒的な動力性能と機能美を兼ね備える“究極のクルマ”、スーパーカー。今回は、1970年代の日本で沸き起こったスーパーカーブームにおいて人気を博した、花形モデルをピックアップ。週替わりで紹介します。
ランボルギーニ・ミウラ
新興メーカーだったランボルギーニの名を世界中に知らしめ、フェラーリと並ぶスーパースポーツのブランドに押し上げたモデル。12気筒エンジンをミドシップした世界初の市販車でもあった。
1965年のトリノショーに、後年レーシングカー・デザイナー/コンストラクターとして成功するジャンパオロ・ダラーラが設計した、V12エンジンを横向きにミッドシップしたベアシャシーを出展。手応えをつかんだ後、翌66年のジュネーブショーにて、カロッツェリア・ベルトーネ製のボディーを架装しミウラの名で発表したところ、大反響を呼んだ。なお、このデビューの少し前にベルトーネのチーフスタイリストがジョルジェット・ジウジアーロからマルチェロ・ガンディーニに交代したため、ミウラを手がけたのはどちらなのか、長年にわたる論争の的となっている。
67年に市販開始されたP400は、350psを発生する3.9リッターV12エンジンを搭載していたが、68年に登場した改良型のP400Sでは370psにまでに強化。さらに71年には、ヘッドライトまわりに見られた“まつげ”を廃すなどのフェイスリフトを受け、385psにまでパワーアップ。最高速度285km/hをうたうP400SVに進化した。
総生産台数は、72年までに760台前後といわれている。ミウラをベースに1台だけ作られたレーシングプロトタイプのイオタと数台作られたそのレプリカも、スーパーカーを語る際に欠かせない存在であろう。
[ガズー編集部]
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