ロータス・ヨーロッパ…スーパーカーブームの花形モデル

圧倒的な動力性能と機能美を兼ね備える“究極のクルマ”、スーパーカー。今回は、1970年代の日本で沸き起こったスーパーカーブームにおいて人気を博した、花形モデルをピックアップ。週替わりで紹介します。

ロータス・ヨーロッパ

1966年に登場した、ロータス初の市販ミッドシップスポーツ。サイズ、性能、価格などから、本来はライトウェイトスポーツの部類に含まれるモデルである。しかし、スーパーカーブームの火付け役となった漫画『サーキットの狼』で主人公の愛車だったことから、日本においてはスーパーカーとして扱われることがある。

ヨーロッパという車名は、もともと欧州大陸向けモデルとして作られたことによるもので、サービスが容易にできるよう、パワーユニットは、実用車であるルノー・16用をわずかにチューンしたものが採用された。この1.5リッター直4 OHVエンジンの最高出力は78psにすぎなかったが、比較的低価格で、レーシングカーに近い傑出したハンドリングとロードホールディング性を実現していた。

1969年には英国で、翌70年には米国でも販売が始まり、71年には、フォード製1.6リッターエンジンにロータス製のツインカムヘッドを組み合わせたヨーロッパ ツインカムに発展。72年には、さらにチューンを高めた最終型のヨーロッパ スペシャルが登場し、75年まで作られた。

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road