ポルシェ・911ターボ(930型)…スーパーカーブームの花形モデル
圧倒的な動力性能と機能美を兼ね備える“究極のクルマ”、スーパーカー。今回は、1970年代の日本で沸き起こったスーパーカーブームにおいて人気を博した、花形モデルをピックアップ。週替わりで紹介します。
ポルシェ・911ターボ(930型)
北米のカンナムレースを制覇したターボチャージャー技術を応用した、ポルシェ初の市販ターボ車。1973年のフランクフルトモーターショーでプロトタイプがデビュー、75年にようやく市販開始された。
シャシーは強大なパワーを受け止めるべく前後トレッドを拡大。ボディーは太いタイヤをクリアするため前後フェンダーが大きく張り出し、大型のリアスポイラーを備える。ターボ過給により最高出力260ps、最大トルク35.0kgmを発生する3リッター空冷フラット6は、911を最高速度250km/h、0-100km/h加速5.2秒という当時のスーパースポーツの領域にまで引き上げた。
動力性能において優れるだけでなく、911シリーズのトップグレードとして、エアコン、パワーウィンドウなどの快適装備を標準で備えていた。77年にはエンジンが3.3リッターに拡大され、新たに空冷式インタークーラーが備わり、最高出力は300psへと一段と増強された。
スーパーカーブームの花形モデル
第1話 ランボルギーニ・カウンタック
第2話 フェラーリ・365GT4BB/512BB
第3話 ランボルギーニ・ミウラ
第4話 ディーノ・206GT/246GT
第5話 マセラティ・ボーラ
第6話 デ・トマソ・パンテーラ
第7話 ランチア・ストラトス
第8話 ロータス・ヨーロッパ
第9話 ポルシェ・911ターボ(930型)
第10話 ロータス・エスプリ
[ガズー編集部]
MORIZO on the Road