ロータス・エスプリ…スーパーカーブームの花形モデル

圧倒的な動力性能と機能美を兼ね備える“究極のクルマ”、スーパーカー。今回は、1970年代の日本で沸き起こったスーパーカーブームにおいて人気を博した、花形モデルをピックアップ。週替わりで紹介します。

ロータス・エスプリ

1975年のパリサロンでデビューした、ヨーロッパの後継となる新世代ロータスのミッドシップスポーツがエスプリである。

鋼板製バックボーンフレームに載る、ジウジアーロの面目躍如たるウエッジシェイプのFRP製ボディーは、ヨーロッパよりひとまわり大きい。特に全幅は1860mmと広く、もはやライトウェイトスポーツと呼べるサイズではなかった。エンジンは2リッター直4で、公称データでは最高速度222km/h、0-400m加速は15.0秒。77年公開の映画『007 私を愛したスパイ』の“ボンドカー”に採用され話題となった。

モアパワーの声に応えて80年に排気量が2.2リッターに拡大され、エアロパーツを付加したボディーに213psを発生する2.2リッターターボユニットを積んだエスプリターボが登場。81年には自然吸気の2.2リッターエンジンを搭載するS3がデビューした。

87年、社内デザインのボディーに衣替え。96年に追加設定された3.5リッターV8ツインターボエンジン搭載のエスプリV8は、性能的にも価格的にも正真正銘のスーパーカーとなった。

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road