【~懐かしのあの愛車時代を振り返る~/1989年クルマ映画編】フィクションでありながら現実感を巧みに表現した、劇中車両の世界
1989年に封切られヒットした2作品の映画。洋画と邦画、アニメと実写の違いはありますが劇中に登場するクルマのディテールにこだわり抜いている点も見どころでした。人の心を打つ名作には理由があるのですね。
空を飛んだデロリアンに心躍った『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 2』
マッドサイエンティストが自動車(デロリアン)をタイムマシンに改造するという設定がバカウケ、3億8000万ドル(約430億円)を超えるスマッシュヒットを記録した1作目から3年後、1989年に公開されたのが『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 2』でした。第三者にデロリアンが奪われ主人公マーティの未来が変えられてしまい、それを元に戻すため時空を何度も行き来するという凝った脚本を助けたのが、飛んだ先の時代の表現方法でした。50年代なら相応のクラシックカーが使われ、劇中もっとも未来にあたる2015年の設定では自動車は空を飛んでいるなど、クルマの進化ぶりで時代の違いを上手に表していたのです。注目の劇中車はというと、1作目同様に実在の自動車「DMC-12」がベースになったデロリアンだが2作目ではタイヤが横になり空を飛ぶという未来感にあふれたものになった。
クラシックカーが架空の時代を表現するのに適していた『魔女の宅急便』
脚本・監督:宮崎 駿、音楽:久石 譲というジブリのゴールデンコンビによるアニメ映画『魔女の宅急便』が公開されたのは1989年。ストーリーの核は、魔女としてはひよっ子の主人公・キキの成長物語ですが、ほうきにまたがり空を飛ぶという魔女にのみ許された特別な能力が、劇中ではさほど特殊に扱われていないのが不思議でもあり宮崎ワールドでもあります。宮崎作品といえば、実際の景勝地を作品に登場させるのが通例ですね。この魔女の宅急便もクロアチアやスウェーデンなどの実在する場所が設定とされているようです。
また、宮崎作品のもうひとつの特徴が、登場する自動車の表現にも手を抜かない点です。ご自身も2CVをはじめとしたシトロエンを乗り継ぐクルマ好きである宮崎さん。劇中にも往年のシトロエン車を彷彿とさせる40~50年代風のクラシックカーが生き生きと描かれています。
写真提供:APOLLO
ライター:畑澤 清志
[ガズー編集部]
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