【懐かし自動車ダイアリー】1971年(昭和46年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本
- CVCCエンジンを搭載したホンダ・シビック
1971年(昭和46年)| 自動車 ~ 日本車の性能向上でビッグスリーに変化が
前年にアメリカで改定された大気浄化法(マスキー法)に対して、ホンダが世界で初めて回答を示した。CVCC(Compound Vortex Controlled Combustion、複合渦流調整燃焼方式)エンジンである。副燃焼室を使って薄い混合気を燃焼させる仕組みで、後処理装置なしで排出ガスをクリーンにする。アメリカのビッグスリーが音を上げた規制だったが、日本の環境技術は見事にクリアしたのだ。
高性能で低価格な日本車はアメリカへの輸出を急増させていた。危機感を抱いたアメリカが日本に要求していた資本の自由化が、この年の4月に実現する。それを受けてクライスラーが三菱、GMがいすゞの株式を取得して資本提携。フォードはマツダと業務提携した。
国内マーケットでは、トヨタと日産が高級セダンを相次いでフルモデルチェンジ。2月16日に4代目クラウンが発売され、翌週の2月23日に3代目セドリックと4代目グロリアが登場。セドリックとグロリアはボディーやエンジンを共用する姉妹車となった。クラウンが斬新なスタイルを採用して保守的なユーザーが離れたこともあり、セドリック/グロリアに支持が集まる。ライバルを販売台数で上回ったのは、歴代の中でこのモデルだけである。
1963年に始まった日本グランプリが中止になり、この年から富士グランチャンピオンレースがスタート。ハイパワーを誇るスポーツカーが若者を熱狂させ、モータースポーツ文化が花開いていく。
1971年(昭和46年)| 世相と文化 ~ 食の分野で起きた2つの大革命
マクドナルド1号店が東京・銀座の三越1階に開店したのは7月のこと。テイクアウト専門で、買い物客が本場のハンバーガーを手にして前年から始まっていた歩行者天国を歩いた。価格はハンバーガーが80円、ビッグマックが200円。当時としては安くはないが、流行の最先端とあって飛ぶように売れた。
日本発の画期的な食品も登場する。日清のカップヌードルだ。1958年に発売されたチキンラーメンをさらに進化させた商品で、器を用意することなくお湯をかけて3分間待つだけというスタイルが人気となった。袋麺4食分の100円という定価だったが、銀座の歩行者天国で試食販売を行うと1日に2万食も売れたという。
8月にアメリカのニクソン大統領が金とドルの交換停止を発表し、12月になると1ドル360円から308円への円切り上げが決まる。輸出産業にとっては打撃となったが、日本の経済が強くなっていたことの証明でもあった。
5月には『non-no』が創刊。一足先にデビューしていた『an・an』とともに売り上げを伸ばし、ファッションに敏感な女性たちは“アンノン族”と呼ばれるように。消費を主導して新しいカルチャーを生み出すのが女性であることを強く印象づけた。
プレイバック1971年(昭和46年)
- ★アカデミー賞
- 『フレンチ・コネクション』
- ★NHK朝ドラ/大河ドラマ
- 『繭子ひとり』/『春の坂道』
- ★日本レコード大賞
- 『また逢う日まで』尾崎紀世彦
- ★日本ダービー馬
- ヒカルイマイ
[ガズー編集部]
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