【懐かし自動車ダイアリー】2012年(平成24年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本

トヨタ86
トヨタ86

2012年(平成24年)| 自動車 ~ トヨタとスバルが共同開発したスポーツカーが登場

トヨタから86が、スバルからBRZが登場。両社が共同開発したFRスポーツカーで、スバルの水平対向エンジンにトヨタの直噴・ポート噴射併用技術が組み合わされている。トヨタのスポーツカーとしては、2007年に販売を終了したMR-S以来となる。低重心とするために水平対向エンジンが採用されているが、スバルが得意とする4WDとターボ技術は使われていない。ハイテクを使って超高性能車を作るのではなく、安価で誰でも楽しめるスポーツカーを目指した。

マツダが発売したクロスオーバーSUVのCX-5はSKYACTIV(スカイアクティブ)テクノロジーをフル採用した初めてのモデル。エンジンに加えてシャシーやボディーにも新世代技術を盛り込んだ。特に注目されたのが、ディーゼルターボエンジンのSKYACTIV-D 2.2。圧縮比を下げるという逆転の発想で強大なトルクと低燃費を両立させ、尿素SCRシステムを使わずにポスト新長期規制をクリアした。ガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.0も用意されていたが、圧倒的な支持を集めたのはディーゼル版である。一方でRX-8の販売が終了し、ロータリーエンジン車はゼロになった。

三菱が久々に復活させたミラージュの名を持つコンパクトカーはタイで生産される。日産マーチが2010年の4代目モデルから国内生産をやめてタイなどで作られるようになっていたのに続く動きとなった。ホンダはNシリーズ第2弾のN BOX+と第3弾のN-ONEを発売し、軽自動車シフトが進む。トヨタが“Re BORN”のキャッチコピーで12月に発売した14代目クラウンは、巨大なグリルとピンクのボディーカラーで人々を驚かせた。

  • スバルBRZ
    スバルBRZ
  • マツダCX-5
    マツダCX-5
  • マツダRX-8
    マツダRX-8
  • 三菱ミラージュ
    三菱ミラージュ
  • 日産マーチ
    日産マーチ
  • ホンダN BOX+
    ホンダN BOX+
  • ホンダN-ONE
    ホンダN-ONE
  • トヨタ・クラウン
    トヨタ・クラウン

2012年(平成24年)| 世相と文化 ~ 東京スカイツリーが完成して展望台が人気に

2008年に着工されていた東京スカイツリーが完成。5月に展望台の営業を開始し、10月からはテレビ放送の電波を発信した。333mの東京タワーをはるかにしのぐ634mの高さを誇る。超高層ビルなどの影響で、地域によっては電波が届きにくくなっていた状況を改善する目的があり、2013年からはFMラジオ放送も受け持つことに。展望台への入場希望者が殺到したために、当初は予約制がとられていた。東京ソラマチなどの商業施設が併設されていて、観光スポットになっている。

ロンドンオリンピックで日本は史上最大となる38個のメダルを獲得。レスリング女子の吉田沙保里と伊調 馨が3連覇し、吉田は世界選手権と合わせて13大会連続となったことによって国民栄誉賞を受賞した。競泳男子400mメドレーリレーに出場した北島康介は3大会連続のメダル獲得。他メンバーの「北島さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」という言葉が話題に。一方で男子柔道が史上初の金メダルゼロに終わり、お家芸の復活が課題となった。

7月に欧州合同原子核研究機構(CERN)がヒッグス粒子とみられる新粒子を発見したと発表。標準理論で想定された17の素粒子のうち最後の1つが見つかったことになる。iPS細胞の研究で知られる山中伸弥がノーベル生理学・医学賞を受賞。ES細胞と違って倫理的問題がなく、再生医療や創薬の分野で新たな可能性を開くことになるといわれる技術である。

野田佳彦首相の原発や消費税などの問題をめぐって、民主党内から批判が続出。1月、6月、10月と3度の内閣改造を行うものの求心力は戻らず、小沢一郎をはじめとする多くの離党者を出した。支持率も低迷し、追い込まれる形で突然衆議院解散を発表。総選挙で民主党は惨敗し、自公連立政権の第2次安倍晋三内閣が発足した。

プレイバック2012年(平成24年)

★アカデミー賞
『アルゴ』
★日本アカデミー賞
『桐島、部活やめるってよ』
★NHK朝ドラ/大河ドラマ
『梅ちゃん先生』『純と愛』/『平清盛』
★日本レコード大賞
『真夏のSounds good!』AKB48
★日本ダービー馬
ディープブリランテ
★日本カー・オブ・ザ・イヤー
マツダCX-5
★新語・流行語大賞
「ワイルドだろぉ」

[ガズー編集部]

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