【懐かし自動車ダイアリー】2013年(平成25年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本

スズキ・アルト エコ
スズキ・アルト エコ

2013年(平成25年)| 自動車 ~ 競争の主戦場は燃費から安全装備へ

スズキ・アルト エコが2月にマイナーチェンジを受け、純ガソリン車としてはトップとなる33.0km/リッター(JC08モード)の燃費を達成。回生ブレーキシステムのエネチャージや、蓄冷材を利用して車内温度上昇を抑制するエコクールなどで効率を高めた。減速時にアイドリングストップが作動する速度を9km/hから13km/hに変更している。ライバルのダイハツ・ミラ イースは8月に33.4km/リッターを達成して逆転。クールドi-EGRの採用などの改良を施し、アイドリングストップの作動速度を7km/hから11km/hに高めた。アルト エコは12月に35.0km/リッターのモデルを投入。さらに37.0km/リッターの新型アルトを発表した。

安全運転支援システムの強化も進む。ミラ イースは低速域衝突回避支援ブレーキや誤発進抑制制御機能などをセットにしたスマートアシストを採用し、アルトも同様のシステムをオプション設定。登録車でも自動ブレーキの搭載モデルが増加しており、燃費よりも安全機能が競争の主戦場となっていく。

スズキは3月にパレットの後継となるスペーシアを発売。日産と三菱が設立した合弁会社NMKVは、6月に日産デイズと三菱eKワゴンをリリースした。いずれも売れ筋の軽ハイトワゴンである。スズキは12月にクロスオーバースタイルのハスラーを発売。新ジャンルの軽自動車は広く人気を呼び、新たな選択肢となった。

三菱が1月に発売したプラグインハイブリッド車のアウトランダーPHEVは好評だったが、3月にバッテリーの不具合が発生。i-MiEVとミニキャブMiEVも含め、一時生産を停止した。ホンダは12月にコンパクトクロスオーバーのヴェゼルを発売。クーペ風のフォルムが注目を集めたが、翌年になってフィットとともにハイブリッドシステムの不調によるリコールが続出した。

日本カー・オブ・ザ・イヤーは「フォルクスワーゲン・ゴルフ」に。輸入車初の受賞となった。

  • ダイハツ・ミラ イース
    ダイハツ・ミラ イース
  • スズキ・アルト
    スズキ・アルト
  • スズキ・スペーシア
    スズキ・スペーシア
  • 日産デイズ
    日産デイズ
  • 三菱eKワゴン
    三菱eKワゴン
  • スズキ・ハスラー
    スズキ・ハスラー
  • 三菱アウトランダーPHEV
    三菱アウトランダーPHEV
  • ホンダ・ヴェゼル
    ホンダ・ヴェゼル
  • フォルクスワーゲン・ゴルフ
    フォルクスワーゲン・ゴルフ

2013年(平成25年)| 世相と文化 ~ 金融緩和で「未来はそんな悪くないよ」

黒田東彦が日銀総裁に就任し “黒田バズーカ”と呼ばれる大規模な金融緩和政策を打ち出してアベノミクスを支える姿勢を明確にした。円安が進行し、日経平均株価が6000円近く上昇するという成果を残す。デフレ脱却のため2年をめどに消費者物価上昇率2%を実現するとの目標を設定したが、達成が困難になると期限を先送りしてマイナス金利導入などの政策を追加することに。

国会では特定秘密保護法をめぐって与野党が対立。反対を訴えるデモ隊が国会議事堂の近くに集結するが、重要法案としては短い約68時間の審議で採択された。東京都の猪瀬直樹知事に公職選挙法違反の疑いが浮上する。徳洲会グループから受け取った5000万円を収支報告書に記載していないという指摘に対し、知事は借入金だったと釈明。都議会にカバンを持ち込んで札束が入ることを証明しようとしたがファスナーが閉まらず、12月に辞意を表明した。

富士山が日本で17番目となる世界遺産に。山岳信仰の対象となったことや葛飾北斎などが絵の題材としたことがポイントとされる。6月に出雲大社で60年ぶりに本殿遷座祭が行われ、10月に伊勢神宮の式年遷宮があった。

4月から始まったNHKの朝ドラ『あまちゃん』が話題に。20%を超える視聴率以上に、SNSで“あま絵”が競作されるなどの異例の盛り上がりを見せる。主人公アキを演じた能年玲奈が発する「じぇじぇじぇ」が、『半沢直樹』の決めゼリフ「倍返し」とともに流行語大賞を受賞した。AKB48選抜総選挙で初の1位を獲得した指原莉乃がセンターを務める『恋するフォーチュンクッキー』が大ヒット。1999年のモーニング娘。『LOVEマシーン』は「日本の未来は世界がうらやむ」と歌ったが、『恋する~』では「未来はそんな悪くないよ」と控えめだった。

プレイバック2013年(平成25年)

★アカデミー賞
『それでも夜は明ける』
★日本アカデミー賞
『舟を編む』
★NHK朝ドラ/大河ドラマ
『あまちゃん』『ごちそうさん』/『八重の桜』
★日本レコード大賞
『EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜』EXILE
★日本ダービー馬
キズナ
★日本カー・オブ・ザ・イヤー
フォルクスワーゲン・ゴルフ
★新語・流行語大賞
「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」

[ガズー編集部]

あわせて読みたい「あの頃の愛車」

  • 20代の頃、飯倉交差点のショールーム越しに観た憧れの存在。2015年式ポルシェ・911ターボ(991型)
    20代の頃、飯倉交差点のショールーム越しに観た憧れの存在。2015年式ポルシェ・911ターボ(991型)
  • 産まれた愛娘のために、クルマの設計士が選んだファミリーカーは2015年式BMW・i3 レンジエクステンダー
    産まれた愛娘のために、クルマの設計士が選んだファミリーカーは2015年式BMW・i3 レンジエクステンダー
  • 子供に受け継ぐコンパクトスポーツ、Vitz GRMNターボ
    子供に受け継ぐコンパクトスポーツ、Vitz GRMNターボ
  • ハイエースでの総走行距離は100万キロオーバー!トヨタ・ハイエース ワゴン グランドキャビン(200系/4型)
    ハイエースでの総走行距離は100万キロオーバー!トヨタ・ハイエース ワゴン グランドキャビン(200系/4型)
  • 5人乗りセダン&マニュアルトランスミッションへのこだわりで選んだ“トランスミッション換装”マークX 350S G’s(GRX133)
    5人乗りセダン&マニュアルトランスミッションへのこだわりで選んだ“トランスミッション換装”マークX 350S G’s(GRX133)
  • 好きが高じてエンジンスワップまで!!若きオーナーのスバル・インプレッサWRX(GH型)
    好きが高じてエンジンスワップまで!!若きオーナーのスバル・インプレッサWRX(GH型)
  • 納車時にはガルウイング仕様!!オートサロンも経験したカスタム86
    納車時にはガルウイング仕様!!オートサロンも経験したカスタム86
  • 休日だけで年間走行距離1万km超え、実家の韓国もこの愛車で帰省するほどの86愛
    休日だけで年間走行距離1万km超え、実家の韓国もこの愛車で帰省するほどの86愛

懐かし自動車ダイアリー

  • 2010年(平成22年)
    2010年(平成22年)
  • 2011年(平成23年)
    2011年(平成23年)
  • 2012年(平成24年)
    2012年(平成24年)
  • 2013年(平成25年)
    2013年(平成25年)
  • 2014年(平成26年)
    2014年(平成26年)
  • 2015年(平成27年)
    2015年(平成27年)
  • 2016年(平成28年)
    2016年(平成28年)
  • 2017年(平成29年)
    2017年(平成29年)