【懐かし自動車ダイアリー】2014年(平成26年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本

トヨタ・ミライ
トヨタ・ミライ

2014年(平成26年)| 自動車 ~ 燃料電池車のミライが登場

2月にフルモデルチェンジされてV37型となった日産スカイラインのフロントグリルには、インフィニティのバッジが付いていた。高級車ブランドのインフィニティを展開している地域ではQ50として販売されており、日本でもそれにならったものだ。搭載されるパワーユニットのうち2リッターターボエンジンは、ダイムラーから提供されている。

スバルが6月に発売したレヴォーグは、日本市場向けに開発されたモデル。レガシィは北米からの要望に応えてボディーの大型化が進んでいた。日本ではツーリングワゴンを廃止し、レヴォーグに置き換えられた形になる。8月に日本で販売が開始されたWRX S4/STIは北米やヨーロッパで先に発売されていた。スバルに限らず海外が販売の主力となっているメーカーは多く、必ずしも日本市場が最優先ではなくなってきた。

2004年に日本での販売が終了した70系トヨタ・ランドクルーザーは海外で高い人気を保っており、日本でも要望が多かったことから1年間の期間限定で復活販売された。2010年にSCの生産が終了してクーペのラインナップを欠いていたレクサスからは、新型モデルのRCがデビュー。サーキット走行を視野に入れた高性能バージョンのRC Fも同時に登場している。

軽自動車で最も人気のスーパーハイトワゴンのジャンルに三菱と日産も参入。eKスペースとデイズルークスがデビューした。ダイハツはタントよりもさらに背の高いウェイクを投入。ホンダは逆にN-BOXのチョップドルーフ版となるN-BOXスラッシュを発売した。いずれも販売は思うように伸びず、新たな売れ筋モデルとはならなかった。

トヨタは12月に世界初の量産型燃料電池車のミライを発売。高圧水素タンクを搭載し、航続可能距離は約650km(JC08モード)。発売に合わせて、首都圏を中心に水素ステーションが設置された。

  • 日産スカイライン
    日産スカイライン
  • スバル・レヴォーグ
    スバル・レヴォーグ
  • スバルWRX STI
    スバルWRX STI
  • トヨタ・ランドクルーザー“70”シリーズ
    トヨタ・ランドクルーザー“70”シリーズ
  • レクサスRC
    レクサスRC
  • レクサスRC F
    レクサスRC F
  • 三菱eKスペース
    三菱eKスペース
  • 日産デイズルークス
    日産デイズルークス
  • ダイハツ・ウェイク
    ダイハツ・ウェイク
  • ホンダN-BOXスラッシュ
    ホンダN-BOXスラッシュ

2014年(平成26年)| 世相と文化 ~ STAP細胞は幻となり、ビットコインが流失

1月に理化学研究所が発表したSTAP細胞の発見は、生命科学の常識を覆す衝撃だった。細胞を弱酸性溶液に浸すだけで多能性を獲得することができるというもので、医療への応用が期待できる。かっぽう着姿で研究成果を説明する小保方晴子研究員にも注目が集まった。しかし、論文で使われた細胞の画像が転用されたものであることが明らかになり、STAP細胞がES細胞由来だったことも発覚。再現性もなく、論文撤回に追い込まれる。日本の研究環境に疑惑を持たれかねない事件だったが、年末には赤崎 勇、天野 浩、中村修二の3氏がノーベル物理学賞を受賞した。

2月に仮想通貨ビットコインの交換所として世界最大規模のマウントゴックスが扱っていた大量のコインと現金が消失。払い戻しを停止し、債権者が巨額の損失を出す事態に。4月から消費税が5%から8%に増税。3月には自動車などの高額商品に駆け込み需要が生じたが、4月以降は消費が低迷する。

2月のソチオリンピックでは男子フィギュアスケートの羽生結弦が金メダル。スキージャンプの“レジェンド”葛西紀明は41歳で7度目の出場。ラージヒルで銀メダルを獲得して日本人史上最年長メダル記録を更新した。ブラジルのリオデジャネイロで開催されたサッカーワールドカップに出場した日本代表は、1分け2敗でグループリーグ最下位に終わる。

6月に群馬県の富岡製糸場が世界遺産に登録。日本の製糸業を支えた養蚕技術が評価された。9月に長野県と岐阜県の境に位置する御嶽山が噴火し、58名が死亡する大惨事に。戦後最悪の火山災害となった。

1982年に始まったバラエティー番組『笑っていいとも!』が終了。昭和から平成にかけて31年半の歴史に幕を下ろした。

プレイバック2014年(平成26年)

★アカデミー賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
★日本アカデミー賞
『永遠の0』
★NHK朝ドラ/大河ドラマ
『花子とアン』『マッサン』/『軍師官兵衛』
★日本レコード大賞
『R.Y.U.S.E.I.』三代目J Soul Brothers
★日本ダービー馬
ワンアンドオンリー
★日本カー・オブ・ザ・イヤー
マツダ・デミオ
★新語・流行語大賞
「ダメよ〜ダメダメ」「集団的自衛権」
  • マツダ・デミオ
    マツダ・デミオ

[ガズー編集部]

あわせて読みたい「あの頃の愛車」

  • HKSプレミアムデイで出会ったクルマ好き その1
    HKSプレミアムデイで出会ったクルマ好き その1
  • 20代の頃、飯倉交差点のショールーム越しに観た憧れの存在。2015年式ポルシェ・911ターボ(991型)
    20代の頃、飯倉交差点のショールーム越しに観た憧れの存在。2015年式ポルシェ・911ターボ(991型)
  • 産まれた愛娘のために、クルマの設計士が選んだファミリーカーは2015年式BMW・i3 レンジエクステンダー
    産まれた愛娘のために、クルマの設計士が選んだファミリーカーは2015年式BMW・i3 レンジエクステンダー
  • 子供に受け継ぐコンパクトスポーツ、Vitz GRMNターボ
    子供に受け継ぐコンパクトスポーツ、Vitz GRMNターボ
  • ハイエースでの総走行距離は100万キロオーバー!トヨタ・ハイエース ワゴン グランドキャビン(200系/4型)
    ハイエースでの総走行距離は100万キロオーバー!トヨタ・ハイエース ワゴン グランドキャビン(200系/4型)
  • 5人乗りセダン&マニュアルトランスミッションへのこだわりで選んだ“トランスミッション換装”マークX 350S G’s(GRX133)
    5人乗りセダン&マニュアルトランスミッションへのこだわりで選んだ“トランスミッション換装”マークX 350S G’s(GRX133)
  • 好きが高じてエンジンスワップまで!!若きオーナーのスバル・インプレッサWRX(GH型)
    好きが高じてエンジンスワップまで!!若きオーナーのスバル・インプレッサWRX(GH型)
  • 納車時にはガルウイング仕様!!オートサロンも経験したカスタム86
    納車時にはガルウイング仕様!!オートサロンも経験したカスタム86

懐かし自動車ダイアリー

  • 2010年(平成22年)
    2010年(平成22年)
  • 2011年(平成23年)
    2011年(平成23年)
  • 2012年(平成24年)
    2012年(平成24年)
  • 2013年(平成25年)
    2013年(平成25年)
  • 2014年(平成26年)
    2014年(平成26年)
  • 2015年(平成27年)
    2015年(平成27年)
  • 2016年(平成28年)
    2016年(平成28年)
  • 2017年(平成29年)
    2017年(平成29年)