【懐かし自動車ダイアリー】2017年(平成29年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本

スズキ・ワゴンRスティングレー
スズキ・ワゴンRスティングレー

2017年(平成29年)| 自動車 ~ 次世代自動車への取り組みが本格化

2月にフルモデルチェンジで6代目となったスズキ・ワゴンRは、デザインのバリエーションをこれまでの2種類から3種類に。軽自動車の売れ筋であるハイトワゴンの選択肢を広げ、販売拡大を図った。トヨタは新型プリウスPHVを発売。すでにハイブリッドカーは一般的になっており、より環境負荷の低いプラグインハイブリッドへの転換を目指す。

4月に富士重工業が社名をSUBARUに変更し、日産は社長がカルロス・ゴーンから西川廣人に交代。次世代自動車の開発に向け、メーカーの提携が活発化する。1月にトヨタとフォードがスマートフォンとクルマをつなげるためのオープンソース「スマートデバイスリンク(SDL)」を管理する「スマートデバイスリンク コンソーシアム」を設立し、日産、三菱、スバル、マツダ、スズキなども参加。ホンダとGMは燃料電池を生産する合弁会社を設立した。

8月にトヨタとマツダが資本業務提携で合意し、9月にトヨタ、マツダ、デンソーが電気自動車の共同開発契約を締結。さらにマツダはSKYACTIV-X(スカイアクティブX)を発表。火花点火制御圧縮着火 (Spark Controlled Compression Ignition = SPCCI)のガソリンエンジンで、内燃機関の改良にも力を注ぐ意思を明らかに。

レクサスは3月にフラッグシップクーペのLCを発売。トヨタは9月からハイラックスの国内販売を13年ぶりに開始した。10月にはシエンタをベースにしたタクシー用車両のジャパンタクシーを発売。マツダが12月に発売したCX-8は、トレンドとなりつつあった3列シートのSUVである。

  • スズキ・ワゴンRハイブリッドFX
    スズキ・ワゴンRハイブリッドFX
  • スズキ・ワゴンRハイブリッドFZ
    スズキ・ワゴンRハイブリッドFZ
  • トヨタ・プリウスPHV
    トヨタ・プリウスPHV
  • レクサスLC
    レクサスLC
  • トヨタ・ハイラックス
    トヨタ・ハイラックス
  • トヨタ・ジャパンタクシー
    トヨタ・ジャパンタクシー
  • マツダCX-8
    マツダCX-8

2017年(平成29年)| 世相と文化 ~ モリカケ疑惑で改竄、忖度が流行語に

2月に大阪の森友学園が国有地を格安で払い下げを受けていたことが発覚。国会は学園の理事長を務めていた籠池泰典を証人喚問。財務省は土地取引に関する決裁文書を開示するが、問題発覚後に書き換えられていたことが判明。理財局長だった佐川宣寿が懲戒処分を受けて辞任する。

森友問題の追及が続いていた5月に、加計学園をめぐる疑惑も浮上。獣医学部の新設をめぐって「総理のご意向」などと記された文部科学省の文書の存在が報じられた。菅 義偉官房長官は「怪文書みたいな文書」とコメントし、松野博一文部科学大臣は文書を確認できなかったと発表。しかし、前文部科学省事務次官の前川喜平が文書の存在を証言し、6月になると文科省のコンピューターの共有フォルダから文書が発見された。報道で使われた改竄(かいざん)、忖度(そんたく)が流行語に。

東京都議選では小池百合子都知事が率いる都民ファーストの会が躍進。豊洲市場で有害物質が検出されたことを受け、築地市場からの移転は延期が決まる。都民ファーストの会をベースに希望の党が結成され、党勢が衰えていた民進党は合流を模索。一度は合意が成立するが、小池の“排除発言”が明らかになると反発が広がった。枝野幸男を中心として立憲民主党が結成され、10月の衆議院選挙で野党第一党となる。希望の党は失速し、小池は代表を退いた。

前年10月に14歳2カ月で四段に昇段して最年少プロとなっていた中学生棋士の藤井聡太は、加藤一二三との初対局から勝ち続けてプロデビューからの連勝記録を更新(11連勝)。勢いは止まらず、デビューから無敗で歴代連勝記録となる29連勝を達成した。羽生善治は竜王位を獲得して永世七冠に。陸上の100m走では桐生祥秀が日本人で初めて10秒を切る9秒98を記録した。

プレイバック2017年(平成29年)

★アカデミー賞
『シェイプ・オブ・ウォーター』
★日本アカデミー賞
『三度目の殺人』
★NHK朝ドラ/大河ドラマ
『ひよっこ』『わろてんか』/『おんな城主 直虎』
★日本レコード大賞
『インフルエンサー』乃木坂46
★日本ダービー馬
レイデオロ
★日本カー・オブ・ザ・イヤー
ボルボXC60
★新語・流行語大賞
「インスタ映え」「忖度」
  • ボルボXC60
    ボルボXC60

[ガズー編集部]

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