【働くクルマ 大集合!】バス -街で活躍するクルマ-

路線バス

国土交通省より許可を受けた路線を運行するバスのことで、乗合バスとも言います。大型自動車第二種運転免許を持った運転手がひとりで乗務するワンマンバスですが、1970年代前半までは、運賃の収受等を行う車掌が乗車していました。近年は、車いすや高齢者が利用しやすいノンステップバスや環境問題に配慮したハイブリッドバス等、人と環境にやさしいバスの導入が進んでいます。(写真協力:三重交通株式会社)

ガイドウェイバス

通常のバス車両にガイド輪と呼ばれる案内装置を取り付け、専用軌道上に取り付けられたガイドレールに沿って走行する仕組みの新交通システムです。ガイドレールをトレースして進むため運転手はハンドル操作なしで走行します。また、専用軌道から出てガイド輪を格納することにより通常の路線バスとして軌道と連続したかたちで運行されるデュアルモードという特徴を持っています。法規上は路面電車とみなされるため、運転士は大型二種免許に加え、無軌条電車運転免許も必要です。(写真協力:名古屋ガイドウェイバス(株))

連節バス

連節バスとは、一度に多くの人を運ぶために車体が2輌以上につながっているバスのことです。トレーラーバス(牽引型バス)とは違い、車体が幌(ほろ)で繋がれているので、各車体を自由に行き来できるのが特徴。アメリカ、カナダ、ヨーロッパほか多くの国で採用されていて2連が中心ですが、ブラジルには3連バスも走っています。日本では神奈川県、千葉県、岐阜県で運行しています。(写真協力:京成バス株式会社)

観光バス(スーパーハイデッカー)

客室の床を通常より高い位置に配置したバスをスーパーハイデッカーと呼びます。視点が高いことから座席からの眺望も良く、観光バスなどに利用されています。床が高い位置にあるので、車内床面にはタイヤの張り出しがなく、2階建車両に近い全高を持ちます。床下は主に荷物室として使用。(写真協力:株式会社はとバス)

2階建てバス

2層の客室があるバスのこと。乗車定員を増やしたり、2階席の眺望を売りにする目的で使われます。乗客が車内外へ頻繁に出入りする市内路線バスとしては利用しにくいので、日本では高速バスや観光バスとしての採用例が一般的。なお、ハイデッカーは客室の床が高いだけなので、2階建てバスとは言いません。(写真協力:株式会社はとバス)

2階建てオープンバス

名前の通り2階建てで屋根が無いバス。大きな建物や街路樹など、屋根に遮られて見られなかったものも、360度ダイナミックな景観が望めます。眺望を売りにした定期観光コースに使用されており、2階建てバスから改造されたものが多いです。オープンカーの一種。(写真協力:株式会社はとバス)

ボンネットバス

1960年代までバスの主流として走行しており、運転席より前で客室外のフロント部にエンジンを設けたバス。客室から独立したボンネットは、エンジンの点検がしやすく、騒音も少ない等利点もありますが、車両の大きさに対して乗客定員が少ない等欠点も多く、1971年に生産を終了。近年ではレトロな外観が人気を呼び、観光用の路線バスとして運行されています。(写真協力:奈良交通株式会社)

水陸両用バス

タイヤとスクリューの両方を備え、水上、陸上の両方を走行可能な大きなバス。一般的な大型観光バスとサイズは一緒。構造の基本は船で、その上にバス部分を組み上げています。陸上用・水上用2つのエンジンを持ち、どんな道でも運行する事ができます。運転手は通常の免許のほか、船舶免許も必要です。タイヤを動かすハンドルの他、船用の舵もあります。(写真協力:富士急行株式会社)

[ガズー編集部]