【働くクルマ 大集合!】その他の変わり種のクルマ -街で活躍するクルマ-

移動銀行窓口車

銀行の店舗機能を搭載した車で、銀行が近くになく、交通も不便な地域に出向いて営業をします。車内には窓口があり、預金やローンの相談・申し込み、各種届出など、大半の銀行取引ができます。窓口だけでなく、ATMも搭載しています。(写真協力:大垣共立銀行)

移動水族館車

大型トラックの荷台に、水槽を設置した車です。ある時は山間の小学校に、ある時は都市部のイベント会場にと、魚と接する機会の少ない子どもたちのために、さまざまな所に出かけます。(写真協力:環境水族館アクアマリンふくしま)

移動図書館車

移動図書館車とは、トラックやマイクロバスを改造して本と本棚を積んだクルマです。「自宅から図書館が遠い」など、図書館を利用しにくい地域の人のために各地を定期的に巡回し、図書館のサービスを提供しています。移動図書館車で実際に運んでいる冊数の2~3倍の専用蔵書を保持し、時事や季節、利用者の状況に合わせて本の入れ替えを行っているところもあります。高齢者に対する図書館サービスも含め、昨今とても重要視されています。(写真協力:上田市丸子図書館)

移動動物園車

依頼を受けた施設まで所有する動物を運ぶクルマ。ウサギやモルモットのような小動物やヤギ、ウマのような家畜などの身近な動物が多く、車体は動物の絵やシルエット柄などで親しみやすくデザインされています。また車内は適切な温度管理など、動物たちがストレスなく快適に過ごせるよう、細やかな工夫がされています。(写真協力:愛媛県立とべ動物園)

移動天文車

天体望遠鏡などの天体観測機材を搭載したクルマで、いろいろな場所で天体観測や観望会を行うことが可能です。天文台や科学館へ来られない地域の人々に天体望遠鏡で見た宇宙の神秘や感動を味わってもらうために走行しています。車両は、トラックや大型のワゴン車がベースで、屋根に直径2メートル程の観測ドームが設置され、その中に大型の主望遠鏡が備え付けられているクルマもあります。手軽に目的の天体を観察できるコンピュータ制御の望遠鏡や、楽な姿勢で観察できる望遠鏡が採用されていたり、大勢の参加者に対応するため複数の小型望遠鏡を搭載していたり、クルマによって様々な工夫が施されています。(写真協力:四日市市立博物館)

健康診断バス

健康診断に必要な医療設備を搭載した車で、会場設営の負担をなくすために企業や事業所を訪問して健康診断を行います。胃、胸部などのレントゲン検診車はじめ循環器検診車、婦人検診車など、搭載する設備によって様々なタイプがあります。最近では、CTやMRIを搭載した検診車や、日本初の胃内視鏡検診車もあり、技術の進歩とともに高度な設備が整えられています。(写真協力:医療法人オリエンタルクリニック)

スターティングゲート牽引車

スターティングゲートとは、競馬場で競走馬を一斉にスタートさせる機材で、発馬機や単にゲートとも言われます。そのスターティングゲートを牽引し、ゲートを競馬場内で移動させ、コース上の発走地点(スタート位置)に設置したり、そこから撤去するクルマがスターティングゲート牽引車です。(写真協力:日本スターティング・システム株式会社)

ステージカー

バン型トラックのウイング車両の荷台をステージに改造したクルマのこと。音響システムや照明システムが装備されていることも多く、低コストで本格的な演出が可能。海・山・グラウンド・駐車場など車が進入できる所ならどこでもイベント会場になるため、お祭り・学園祭・ライブなど野外で行う各種イベントで便利に利用されています。(写真協力:(株)サウンドクルー)

テレビ中継車

テレビの映像や音声を収録、中継(伝送)するための機材を搭載した車のことです。事件や災害現場などから中継を行うことを目的として作られた小規模なものから、スポーツやコンサートなどカメラがたくさん必要なところで中継・収録を行うことを目的とした大規模なものまであり、ワンボックスカーや大型バス、トラックをベースとしたものが多いです。(写真協力:テレビ愛知)

馬運車

競走馬や乗馬を輸送するクルマのことで、トラック面とバス面の車両があります。一見普通のトラックやバスに見えますが、後部には馬が乗り降りするためのゲートが付いています。車内は乗務員室(運転席、厩務員(馬の世話をする人)席)、馬室の2つに区切られ、1台で6頭まで(競走馬は4頭まで)を輸送します。温度調節や換気装置を完備しており、さらにエアサスペンションを装備する等、馬にストレスがかからないよう様々な配慮がされています。(写真協力:日本馬匹輸送自動車株式会社)

[ガズー編集部]