【連載】雪上ドライビング体験レポ #2- 「雪上?氷上?どうやったら走れるの!?」
みなさんこんにちは! GAZOO編集部から『雪上走行を体験して記事にせよ。しかもぜんぶ自分で調べて手配して、なるべく低価格で!』との特命を受けたフリーライターのニシモトです。
▶︎前回の記事はこちら
【連載】雪上ドライビング体験レポ 初回- 「雪上走行を体験して記事にせよ」!?
雪と氷の違いは? 愛車で行ける? 誰でもできるプランは!?
依頼メールが届いてからというもの、半袖で取材した鹿児島の原稿を書きながら、頭の中は雪上ドライビング企画のことでいっぱいになってしまった私。ひとまず、場所は北海道に絞って探してみようと決めてみたものの…
「雪上って書いてあるけど、湖などの氷上トライアルっていうのもあるよなぁ」
「自分の愛車で参加するにはどんな装備や準備が必要なの?」
「走れるクルマを持っていない人はどうすればいいんだろう?」
いろいろ調べないといけないことがありそうだけど、編集部には頼れないし…。
やっぱり実際にやっている人に聞いてみるのが一番早くて確実でしょ!
というわけで、愛車取材で仲良くなった北海道のオーナーさんに電話してみることに!!
雪上走行を楽しんでいるお友達から情報収集
札幌市にあるガレージシンシアのスタッフとして働きながら、愛車BRZ(ZC6)でジムカーナや雪上トライアルを楽しんでいる伊藤なつきさん。白い恋人パークで行った取材会の際におなじ女性ドライバーとしてすっかり意気投合して「こんど北海道でいっしょに走りましょう!!」と盛り上がっていたんですよね〜。
というわけで、なつきさんをはじめ、GRガレージ札幌厚別通や札幌在住カメラマンなどにも連絡して調査した結果、いろいろなことを教えてもらうことができました。
■雪上走行を楽しめる場所はいくつかあるけれど、氷上走行は開催場所も回数も少ない
■氷上走行は1月〜2月の短い期間、しかも気温や天気に左右されやすいらしい
■氷上でも雪上でもスタッドレスタイヤは必須
■スパイクタイヤが用意できればさらに楽しいけれど、入手困難で価格も高い
■氷上でも雪上でも路面はツルツルで、走り方やテクニックに大きな違いはない
■車高調整やエアロパーツ交換が必要かも?
■レンタル車両で走れるサーキットもあるらしい!?
自分の愛車で行く場合、当たり前だけれど最低でもスタッドレスタイヤの用意が必要で、サーキットにたどり着くまでの移動や、何か車両トラブルが起こった場合のことなどを考えると、どんどんハードルが高くなり不安も大きくなっていきます(汗)。
また、漠然と雪よりも氷の方がツルツルっぽいイメージをしていたのですが、実際には「雪上でも走って踏み固めるとツルツルになるので、氷上と雪上で大きな違いはない」「コースレイアウトや履いているタイヤによって速度や難易度が変わる」という意見がほとんどだったのも参考になりました。
しかも、特に氷上イベントは気温や天候の影響に左右されやすいというリスクがあることもわかってきました。
というわけで、これらの情報を踏まえつつ、場所と条件を絞って計画したプランがこちら!
【プラン1】自分の愛⾞で氷上イベントに参加!
このプランの特徴
日本最北の地で開催されるモータースポーツスノーイベント。コースは毎年変わるものの最大だと全長4.6km、最高速度160km/hにもなるらしい!? スパイクタイヤクラスだけでなくスタッドレスタイヤで走れるクラスもあり、本気組から「はじめての氷上走行」というエンジョイ派まで100台を超える参加者で盛り上がるという。
イベント名:大沼スノーアタック 開催場所:大沼(北海道稚内市)
大沼スノーアタック大会事務局HP
愛車で氷上イベント参加すると6泊7日
水曜日:自宅を出発して大洗(茨城県)のフェリーターミナルから19:45出発
木曜日:苫小牧のフェリーターミナルに13:30着。稚内に向けて自走で移動
金曜日:イベント会場に到着、準備など
土曜日:練習日
日曜日:イベント本番日。終わり次第、苫小牧のフェリーターミナルに移動開始
月曜日:18:45に苫小牧のフェリーターミナルを出発
火曜日:14:00大洗のフェリーターミナルに到着。自走で帰宅
愛車で氷上イベント参加する料金は約15 万円
フェリー代に 58,800円(往復)
宿代は 30,000円、但し6000円×フェリー泊以外5泊分です
ガソリン代は、36,000円(9,000円×4回)ぐらい
高速代は、 11,360円(苫小牧〜旭川往復5,680円×2)
エントリー費は、13,000円(賞典外クラスは6,000円)です
愛車で氷上イベント参加する場合に気になること
- 札幌からでも300km以上と移動距離が長く、所要日数がかかる
- 氷上走行中に車にトラブルが起きた時の対処が心配(多分できない)
- 自走で稚内までの雪道往復を無事に走り切れるか不安
【プラン2】氷上走行可能なレンタル車両を探して氷上イベントに参加!
このプランの特徴
日本最北端で開催される氷上イベントに、レンタル車両もしくは1台でダブルエントリーさせてくれる車両を見つけて参加するプラン。もちろん現時点でアテはなし(汗)。稚内空港まで飛行機で行くこともできるので、愛車で参加するよりはハードルは低い!? 雪道に慣れない転勤者などに向けたスタッドレス講習会も併催されているそうだ。
イベント名:大沼スノーアタック 開催場所:大沼(北海道稚内市)
大沼スノーアタック大会事務局HP
レンタカーで氷上イベント参加すると4泊5日
金曜日:成田空港〜新千歳空港。エントリーする車両と合流して稚内まで移動
土曜日: 練習日
日曜日: イベント本番日。終了後は新千歳に向けて移動
月曜日: 新千歳空港から飛行機で帰宅
レンタカーで氷上イベント参加する料金は約10万円+レンタル車両費
航空券代は、格安を探しすと24,000円(往復)
宿代は、 24,000円(6000円×4泊)
ガソリン代は、24,000円(8,000円×3回)
高速代は、11,360円(苫小牧〜旭川往復5,680円×2)
エントリー費は、13,000円(賞典外は6,000円)
レンタカーで氷上イベント参加する場合に気になること
自力でレンタル車両(もしくはダブルエントリー車両)を探せるのか?・・自信がない。
【プラン3】自分の愛⾞で雪上イベントに参加!
このプランの特徴
フェリーターミナルがある苫小牧から20kmとアクセスが良い新千歳モーターランドでの雪上走行会。走行会情報はホームページで公開されていて、自分で調べて問い合わせすれば誰でも参加できる可能性が高い。スタッドレスタイヤでも走行可能。
イベント名:新千歳モーターランド走行会 開催場所:新千歳モーターランド(北海道千歳市)
新千歳モーターランドHP
愛車で雪上イベント参加すると2泊3日
土曜日:(金曜日深夜に自宅出発)1:45大洗発→19:45苫小牧着
日曜日:走行会に参加。夜にはフェリーターミナルに移動
月曜日:苫小牧発1:30→19:45大洗着 自宅到着
愛車で雪上イベント参加する料金は約8万円+走行会エントリー費
フェリー代は、¥58,800円(往復)
宿代は、6,000円(フェリー泊以外 1泊分)
ガソリン代は、18,000円(9,000円×2回)
愛車で雪上イベント参加する場合に気になること
- 車高調整やサスペンションの変更が必要になりそう
- 雪上走行中に車両トラブルがあった場合に不安がある、修理できない
【プラン4】サーキットのレンタカーで雪上⾛⾏会に参加!⼿ぶらでOK
このプランの特徴
新千歳空港から10分というアクセス抜群のサーキットで走行会に参加。走行会情報は自分で調べて問い合わせすれば、誰でも参加できる可能性が高い。また新千歳モーターランドではサーキットレンタカーの貸し出しも行っていて、講師付きプランや空港へのお迎えオプション、ヘルメットなどの装備品レンタルもあり。手軽に北海道で雪ドリが楽しめそう。
イベント名:新千歳モーターランド走行会 開催場所:新千歳モーターランド(北海道千歳市)
新千歳モーターランドHP
レンタカーで雪上イベント参加すると2泊3日
土曜日:自宅を出発して成田空港から新千歳空港へ。せっかくなので北海道を観光♪
日曜日:レンタル車両を借りて走行会に参加
月曜日:ついでに雪上レンタルカートを体験し、新千歳空港から飛行機で帰宅
レンタカーで雪上イベント参加する料金は約8万円+走行会エントリー費
航空券代は、30,000円(往復)
宿代は、 12,000円(6000円×2泊)
移動用レンタカー代は、20,000円(2日間ガソリン代含む)
サーキットレンタカー代じゃ、15,000円(60分)
レンタカーで雪上イベント参加する場合に気になること
せっかくなら自分の愛車で走りたいけど…サーッキトレンタカー何かな?…
というわけで、今回の指令には『できるだけ低価格で』とあったものの「せっかくなら自分の愛車で走りたい!」という気持ちも捨てきれないので、フェリーで自分のクルマを持ち込んで走行するプランも検討してみました。
いっぽうで「この記事を読んでいただいているみなさんの参考になるように」と考えると、走れるマイカーや装備品を持っていなくても体験可能なプランはとても魅力的ですよね。
さて、どのプランをGAZOO編集部に提案しようかなぁ!?
【プラン1】愛⾞で氷上イベントに参加!
●6泊7日/約15万円
いちばんチャレンジしてみたいけれど、かかる日数や移動距離、車両トラブルのリスクなどを考えるとハードルは高い
【プラン2】氷上走行可能なクルマ車両を探して氷上イベントに参加!
●4泊5日/約10万円+レンタル車両代
ダブルエントリーやレンタル可能な車両を見つけることができれば、愛車で参戦するより現実的!?「日本最北端で氷上走行」という響きも魅力大!!
【プラン3】愛⾞で雪上⾛⾏会に参加!
●2泊3日/82,800円+走行会エントリー代
フェリーターミナルから近くて愛車でも行きやすそう。ただし車高調整&エアロ交換やスタッドレスタイヤの準備、現場での車両トラブルなど懸念も多い
【プラン4】サーキットのレンタカーで雪上⾛⾏会に参加!⼿ぶらでOK
●2泊3日/83,000円+走行会エントリー代
空港からアクセスのよいサーキットで、レンタル車両を借りて走行会に参加。これなら誰でも気軽に体験できそう!!
次回予告
調べれば調べるほど「自分の愛車にスパイクタイヤを履かせて氷上走行してみたい!」と妄想が膨らむ反面、現実的に考えると愛車で参戦するのはいろいろなリスクが伴いそうだし、やっぱり費用も膨らんじゃうんですよね…。
いっぽうで、誰でも気軽に参加できる環境が整っている場所というのも、選択肢はそれほど多くなさそう!?
移動や宿泊の早割り予約が使える方がお得だし…早くGAZOO編集部と相談して決めてしまいたいところです!!
参考までに、北海道にこだわらず氷上/雪上走行が可能な場所も調べてみたので、ほかにもみなさんが知っている情報があれば、ぜひコメントなどで共有していただけたら嬉しいです♪
■糠平湖(北海道)
■雨竜サーキット(北海道)
■エビスサーキット(福島県)
■群馬サイクルスポーツセンター(群馬県)
■女神湖(長野県)
■御岳SNOW LAND(長野県)
※順不同
(文: 西本尚恵 写真:木下琢哉/西本尚恵)
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