スーパー耐久第6戦 岡山 Gr2決勝レポート

  • ST-3表彰式

2022.10.16(日)にENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第6戦岡山(3h×2レース)のGr2の決勝が行われた
天気は昨日に続き快晴、午前Gr2スタート時の気温は16℃、ドライ環境で、8:30にGr2(ST3/ST4/ST5/STQ#28,#32,#55,#61)27台が出走した。フォーメションラップでトラブルが発生した50号車LOVEDRIVEロードスターはスタートをきることはできなかった。

ST-Qクラス
28号車と61号車のバトルの勝者は予選、決勝ともに61号車だった。
ちなみに、28号車はプロ選手1人、社員ドライバー2人、61号車はプロ選手2人、社員ドライバー1人という構成だ。プロドライバーだけのベストタイムを比較すると、28号車蒲生選手の1’42.236、61号車井口選手1’42.814、山内選手1’41.881で28号車のほうが良い。しかもプロドライバーの周回数は28号車が48周、61号車は84周だ。開発車両なのでその範囲で競争しているわけだが、勝負にこだわっている2台なので、レース車両として速いのはどちらなのか気になるとこだ。
55号車が速くなっている。ST-5のレース周回数と比較すると、昨年はトップ車両より3周少なかったが、今年は同一周回している。しかも順位は、昨年は位相当だったが、岡山では2位相当だ。ベストラップは3秒程度速くなっている。

ST-3クラス
レース開始より、63号車TRACY SPORTS(阪口良平/久保凜太郎/水野大)、52号車埼玉トヨペット Green Brave(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰)、15号車OKABEJIDOSHA motorsport(長島正明/小松一臣/富田自然/元嶋成弥)のバトルでスタートしたが、残り2時間4分に15号車がヘアピンで52号車とぶつかりグラベルにつかまり、15号車がリタイヤした。52号車はこの接触でフロントタイヤのリム落ちにより空気がぬけしガレージイン。ダメージがなかったため、ドライバーを吉田選手より服部選手に交代しコースイン。しかし、この時無線の切り替えミスをする。
この接触でFCY(FCY中はピットイン禁止)となった。その直前に39号車 TRACYSPORTS with DELTA(冨林勇佑/伊藤鷹志/石井宏尚)の石井選手がピットインし伊藤選手に交代した。FCYが解除されず、セーフティカーがはいり、各車ピットインが許される状態になった。
同時に、52号車がピットインして、無線を切り替え、スムーズにコースイン。63号車もピットインし、久保選手に交代し作業を終えスムーズにコースインしたかったが、ピットインしたタイミングが悪くSCカーが通過するまでピットロード上で少し待つ結果となった。

その結果、再スタートとなった残り1時間40分時点の順位は、39号車、52号車、63号車。年間ポイントランキングは、52号車と39号車の2台の争いになっている。
残り1時間33分、パイパーコーナで52号車が39号車をインよりパスし、その後63号車久保選手が39号車、52号車を次々にパスしトップにたつ。

残り1時間21分、47周目に39号車がピットインし最終ドライバーの冨林選手に交代。
残り1時間15分、67周目に52号車がピットインし最終ドライバーの吉田選手に交代。
残り14分、63号車が最後のピットインでタイヤ交換せず坂口良平選手に交代した。

このピットイン前に52号車に対して70秒差あったが52号車から見える距離まで縮まった。その後、52号車は63号車のギャップを縮め、残り2周の時点で約1秒のギャップまで縮めたものの、63号車が0.635秒の差で逃げ切りチェッカーフラッグをうけた。

52号車は、2位と29ポイントの差となったものの、最終戦鈴鹿はポーツウィンで32ポイント獲得可能なため、年間チャンピオンを決めることはできなかった。

ST-4クラス
ポイントランキング1位の86号車TOM'S SPIRIT GR86(河野駿佑/松井孝允/山下健太)が884号車シェイドレーシング GR86 に44.720秒の差をつけポールトゥーウィンで優勝した。

ST-5クラス
88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/太田達也/山谷直樹)が2位に39.897秒の大差をあけポールトゥーウィンで2019年以来の優勝をはたした。