【西日本GR走行会 愛車紹介】ハイブリッドだってサーキットを楽しめる!オールマイティを目指すアクアオーナーのこだわり
サーキットといえばレーシングカーやスポーツカーの聖域。特にガソリンエンジン車が幾多のチューニングやカスタマイズを重ね、コンマ数秒の戦いを繰り広げているシビアな世界といった印象が大多数の人にイメージとして焼き付いているはず。
そんなサーキットの印象をもっと柔らかくするため、普段は通勤で使用しているというハイブリッド車のアクアで岡山国際サーキットを走っていたのが、GRガレージ新大阪でメカニックを担当している武石さんだ。
ハイブリッド車のアクアは省燃費性能を高めたコンパクトハッチモデル。プリウス同様にガソリンエンジンとモーターを利用しながら総出力は100ps、エンジン単体では排気量1.5Lのため、最高出力は74psに抑えられている。
カタログ燃費 33.8〜40.0km/Lの超省燃費性能は実用車としてのニーズが高く、お世辞にもサーキットに似合うクルマとは言い難い。しかし、そんなモデルであっても気軽に参加できるのもまた、西日本GR走行会の主催趣旨を表しているというわけだ。
これまでの車歴はスープラやアメ車など趣味性を最優先したモデルが列挙される中で、燃費やサイズ感など通勤車としての実用性を重視した選択肢としてアクアを選んだ武石さん。趣味ではもう1台別のスポーツセダンを持っているため、あくまでも通勤や普段使いとして割り切った愛車だ。
しかし今回はスポーツセダンではなく、敢えてこのアクアをサーキットに持ち込むことで、愛車の新たな魅力を発見しようと考えたという。さすがに通勤車というキャラクターとしては、これまでアクセルを全開に踏み込むことはほぼ皆無。そんなクルマだからこそ初めてのアクセル全開は、普段からサーキットなどに持ち込んでいる車両と違ったドキドキ感が楽しめたそうだ。
もちろんサーキットに持ち込むにあたって、ブレーキなどひと通りの整備やアップデイトは完了済み。例えばブレーキはVITZ RS純正のローターに変更し、ローター径を拡大することで制動力をアップ。さらにスロットルコントローラーやUSブランドのエアクリーナーキットを組み合わせることでアクセルレスポンスの向上も図っている。フルノーマルよりちょっとスポーティに楽しめるファインチューンを加えているという。
とりわけパフォーマンス面では実用を損なわない可能な限りのカスタマイズを行っているものの、さすがにバッテリーを使い果たしてしまった後では、直線の遅さはかなりフラストレーションが溜まってしまったとか。そのため、今後はヴィッツ用に用意されるハイカムを入れてみようなんて遊び心も湧いてきた。
勤務するGRガレージ新大阪ではカスタマイズメニューも豊富とか。むしろ「この経験が糧となり、カスタマイズが新たな顧客満足につながれば!」というのも、アクアで参加した理由のひとつなのである。
パフォーマンスの向上だけでなく、普段の通勤でも満足度を高めるドレスアップも行っている。ヘッドライトやテールランプはレンズを分解してインナーを塗装することでムードを一変。さらにフロントバンパーには以前所有していたスープラ(ターボA)用のグリルをインストールしつつ、エンブレムやハースト製シフトノブは所有していたダッチ・チャレンジャーの形見を追加。ホイールなどもジャストなサイズになるように、リバレルによってリム幅やインセットを調整しているほどのこだわりようだ。
こちらも、カスタマイズの様々な楽しみ方を表現することで「クルマ好きなスタッフが在籍しているディーラーなら各種要望にもフレキシブルに対応できる」ということのアピールにもつながっている。
「実際にアクアでサーキットを走っている人はほとんどいないと思います。でもアクアでもスポーティに走りたいって人は必ずいるはず。もちろん自分もそんなひとりですが、そういったニーズにも対応できるようになれば、もっとクルマが楽しくなるはずです」という武石さん。
どんな車種でも気軽にサーキット走行が楽しめるように仕上げるためのポイントをおさえたカスタムの提案・実践には、自身もゼロヨンをはじめ数々の車種を乗り継いで様々なクルマ遊びを楽しんできた経験が大いに活かされている、というわけだ。
(テキスト:渡辺大輔 / 写真:平野 陽)
[ガズー編集部]
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