超個性的なスープラ。自分のこだわりを詰め込んだ、世界に1台だけのクルマ
10月17日(日)に、富士スピードウェイにて開催された「富士全国オーナーズミーティング2021」。695台のスープラ、GRヤリス、86が集まり、オーナーさん同士で、情報交換や愛車の魅力について語り合っていました。そんな「富士全国オーナーズミーティング2021」にいらっしゃってたオーナーさんに、愛車とのカーライフについてお話を伺ってきました。一体、どんなカーライフを送っているのでしょうか?
今回取材をさせて頂くのは、新型スープラに乗る「ダコスタさん」。ダコスタさんの愛車である「90スープラ」は、「80スープラ」の生産が2002年に終了して以来、17年ぶりに復活したモデルとなっています。TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」初となるグローバルモデルで、レースで培ってきた知見やノウハウが注ぎ込まれています。「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3つの基本要素にこだわり、ピュアスポーツカーにふさわしいハンドリング性能を感じることができます。ダコスタさんの90スープラには、1978年に誕生して以降、歴代スープラに採用されてきた直列6気筒エンジンが継承され、直列6気筒3.0Lツインスクロールターボエンジンが搭載されています。最大トルクは500N・m、エンジン回転数は1,600rpmという低回転で、アクセルペダルの操作に応じた加速が味わえるクルマとなっています。
「ちょうどクルマの乗り換えを考えていた時に、トヨタとBMWがタッグを組んで面白いスポーツカーを作っていると小耳に挟んだんです。トヨタ車なのに、BMWの直6エンジンを積んでいる、共同開発って……どんな感じのクルマなんだろう?と興味が沸きました」
その当時、BMW 3シリーズ の直列6気筒モデルに7年間ほど乗っていたというダコスタさん。慣れ親しんだクルマの面影を、90スープラから感じたのが購入する決め手となったそうです。「エンジン自体は全く同じではないんですが、運転していると、どこか似ていて落ち着いたんです」とのこと。ほかには、ウインカーレバーが左側にある欧州車スタイルであること、カギの形状やエンジン始動直後の警告音などもBMWと同じだったといいます。「操作感はBMWなので、乗り換えても違和感なく扱えました」と話してくれました。
「エンジン性能が気になるのは、走りにこだわりたいというのがあるからなんです。乗り心地は、車高を結構落としているので固めなんですが、そのぶん路面状況が分かりやすいので運転が楽しいというメリットもあります。KWさんの車高調を使っているのですが、沈み込みからの戻りが優秀でダイレクト感が伝わってくるので気に入っています」
そんなダコスタさんですが、こだわっているのは走りだけではありません。内装や外装には自分のこだわりが存分に詰め込まれ、カスタムにかかった費用は車両価格を有に超えているのだとか。社外品のカスタムパーツやワンオフパーツも多く装備されていて、会場を訪れていた人からは「こんなスープラ見たことない」という声もありました。
「ワンオフパーツを使いたい!というこだわりは全くなく(笑)、良いなと思うものが無かったんです。だから、自分が欲しいと思うパーツを作って装備したら、結果的に個性的なスープラになってしまったという感じです」
外装でこだわったのは、サイドスポイラーのデザインに合わせてリップスポイラーのサイドフィンを整形し、カーボンクロスを貼り込むことでバランスの取れたデザインにしたことだそうです。
「外装について聞いて頂いたのですが、実はですね……、自分的に1番見てほしいのは内装なんです(笑)。結構こだわっておりまして……」
オーバーヒートを防いだり、エンジンの状態をチェックするのに役立つ水温や、エンジンオイルの油温が高いとオイル本来の性能が発揮できないという理由か油温をモニターでチェック出来るようにしたそうです。ほかには、もう1台の愛車である「レヴォーグ」がシャチに似ていることから、ハンドルにシャチのマークを施したのだとか。
「スープラの雰囲気を壊しすぎないようにカスタムすることを心がけています。一見すると落ち着いているんだけど、じっくり見ると存在感があるというようなクルマにしていきたいんです。これからも、自分の思い描く車に限りなく近づけていきたいですね」
来年は内装の張り替えを計画しているそうです。自分の乗りたいクルマに乗りたい!という夢を叶えるべく、90スープラはまだまだ進化を遂げそうです。
[ガズー編集部]
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