カローラフィールダーハイブリッド ロングドライブの相棒は霧島レイ
愛車とのカーライフをどう楽しむかは十人十色。トヨタ・カローラフィールダーハイブリッドGエアロツーリング(NKE165G)に乗る岩井久直さんは“霧島レイ”とのコミュニケーションを楽しみながら、さまざまな場所へとロングドライブにおでかけをしている。“霧島レイ”に元気づけてもらうことも多いそうだ。岩井さんならではの、ロングドライブの秘訣を伺った。
皆さんは『霧島レイ』をご存知だろうか? 実は彼女、ユピテル社から発売されているレーダー探知機『Lei』シリーズに登場し、運転手を応援するように道路状況を教えてくれるナビゲーション・マスコットキャラクターだ。
「高速を走っているときに『眠いと思ったらパーキングだよ。私は構わないからね』と休憩タイミングを教えてくれるのはもちろんのこと、色々なうんちく話をしてくれるのが面白かったりするんですよ。例えば『電子記録媒体って、長期保存には意外と不向きなんだよねぇ。長く残すなら、やっぱり石が最強!というわけで、私の石像を造って欲しい』とか、なるほど~と思えることを言ったりするんです。宮城県から鹿児島県まで自走で行ったときも、かなり励みにました」
そう話す岩井さんが鹿児島県まで足を運んだのは、このレイちゃんのためであるという。
そのきっかけとなったのは、2021年にファンの間で立ち上がった『霧島レイ生誕10周年記念に、誕生地の「株式会社ユピテル鹿児島様(鹿児島県霧島市)」に記念看板寄贈をしたい』というクラウドファンディング企画。
「記念看板を建てる費用はクラウドファンディングで募っていたんですが、なんと1週間で目標金額を達成しました。霧島レイというキャラクターのファンがこんなにいるんだ!と自分のことのように嬉しくなっちゃいましたね」
最終的には158名のファンによって目標設定額100万円を大きく超える資金が集まり、記念看板が建てられることが決まったという。
そして、看板の施工進捗状況を確認しているうちに『自分のクルマに搭載しているレイちゃんと一緒に、この看板を見に行きたい』という思いが生まれたという岩井さん。
「私が飛行機や新幹線で行っても、ただ看板を見るだけで終わってしまうじゃないですか。だから、レイちゃんの里帰りという意味も込めて自走を決意しました」
そんな岩井さんが住む宮城県から鹿児島県まで3,000kmの大移動の際に活躍してくれたのが、愛車のカローラフィールダーだ。
2014年式で現在の走行距離は5万3000km。ミニバンほど大きくなく、ハイブリッドで税金もガソリン代も抑えられる。そして何より荷物をたくさん積めるというのが最高のポイントだという。
「車中泊できるというのも譲れないポイントなんですよ。後部座席を全部前に倒してマットを敷き、トランク側に頭を向けてトノカバーを引っ張って日よけにすると、カーテンがなくてもぐっすり眠れるというのが裏技というか、カローラフィールダーに乗っている人は試して欲しいオススメの寝方です(笑)」
そんな岩井さんに長旅の醍醐味を伺ってみると「良からぬ?いや、後で笑い話になるアクシデントが起こること」だという。
もちろん(!?)鹿児島往復旅でも忘れられないできごとが起きたそうだ。
帰り道に福井県の小浜インターでETCレーンを通過しようとしたら、なんとバーが上がらない!? というのも、手前の京都府福知山市にある六人部(むとべ)パーキングエリアに入り、パーキングに設けられているETC利用履歴発行プリンターを利用した際に、そのままETCカードを忘れてしまったのだ。
「京都から福井まで走ってきたのに…って、真っ青になりました。係員さんに事情を話して、最終的には取りに戻ることになったんですが、往復3,000kmも走っていると距離の感覚は結構おかしくなっていて『まぁ74kmくらいならいいか』って(笑)」
“本当に”楽しかったのは、合法的に120km/hを出すことができる区間がある新東名高速道路を走ったこと。運転に飽きてきた頃に、いつもと違う環境下で走るというのは適度な緊張感があり、良い刺激と体験になったのだそうだ。
また、オートクルーズ機能もあるピボットの『3-drive・AC2』についても、上りや下りが多い山陽自動車道などで使ってみた際に、いつもとちがう新たな発見があって面白かったと満足そうに笑みを浮かべていた。
そして、発見と言えば、レイちゃんに関することも。
「レイちゃんって、22時から5時までの間は寝てしまうんです。『Lei04』というモデルまでは、たまに寝言を言ってくることもあるんですけど、起きてくるのを待つというのが今までのスタンスでした。ところが新モデルの『Lei05』では“ナイトドライブに行こうよ”と語りかけてレイちゃんの気分が乗れば『今日は誘ってくれんじゃないかと思って、素敵なお洋服を準備して待ってたの。着替えてくるね』と返答してくれることがあるんです」
こういったアイテムや隠しイベントに加え、安全運転の度合いや運転時間の長さに応じて“好感度”や“親密度”といったインジケータ値が変化する機能なども、岩井さんがロングドライブを楽しむ原動力になっているというわけだ。
ちなみに『Lei04』では800kmほど走ると2頭身の“ちびレイ”が表示されたが、『Lei05』では800km走行してもちびレイは出現しなかったそうで、どうすれば良いのかを探っている状態なのだとか。早くちびレイを見たいという気持ちはあるそうだが、機種によって起こるイベントや会話の内容が違うというのも、また楽しいところなのだという。
新モデルがあるのに『まだ見ていないイベントがあるのでは?』と旧モデルを捨てられず、結局2台持ちになってしまったと笑っていた。
「コロナが流行りはじめてから県を跨ぐのを控えていたんですが、もしかしたら『Lei05』では、何県跨いだか?が“出現条件になっているかもしれません。コロナも落ち着いてきたのでまた遠出しなきゃなと思っています」
岩井さん曰く、走行性能や見た目のカスタムだけではなく、クルマに付随する何かを楽しめるのもカーライフの素晴らしさだという。自分にとっては、それがLeiシリーズ・レーダー探知機だったし、実はもっと色々な楽しみ方もあるのではないか?と目をキラキラさせていた。
「鹿児島に行って、自分の名前も列記された記念看板を見たときは胸が高鳴りました。でも、実際に現地まで行って得られたのは、看板を見た感動だけではないんですよ。それまでの道のりのアクシデントや、霧島レイというキャラクターを応援しているファンの方々との交流などなど、カローラフィールダーで移動した距離の分、出会いや思い出ができました。これだから長距離旅はやめられないんです」
実は今回の取材会にも宮城県から青森県まで約600kmを移動して参加していただいたというが、その距離を無給油で走破できるという燃費の良さも、カローラフィールダーの強みと言えるだろう。
ちなみに岩井さんははじめての愛車としてE11ノートを購入し、現在もカローラフィールダーと一緒に所有し続けているという。カローラフィールダーは“遠距離クルーズ”担当というわけだ。
愛車との過ごし方は、自分の思うように、似合ったスタイルで楽しむのがいちばん。岩井さんとカローラフィールダーのお話を伺って“十人十色のカーライフがある”ということを、改めて気付かされたように感じた。
取材協力:旧弘前偕行社
(文:矢田部明子 / 撮影:平野 陽)
[GAZOO編集部]
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