日本海での沖釣り三昧に欠かせない大切な相棒! 道具も仲間ものせられる快適ヴェルファイア
「通勤と趣味の割合ですか?うーん、もう8:2で趣味のほうが多いかな」
15年ほど前にはじめた魚釣りの趣味に没頭する『のぶさん』にとって、愛車の2018年式トヨタ・ヴェルファイアは釣り仲間といっしょに釣り道具一式を効率よく快適に運ぶための大事な存在なのだという。
40代から釣りをはじめたというのぶさん。
「最初は防波堤の陸釣りが中心でした。沖釣り(船釣り)にも誘われたんですけど、道具とか揃えるのが面倒だろうって断っていて。でも釣りをはじめて5年くらい経った頃にはもう子供も育って手がかからなくなってきたのと、福井県の敦賀にいる知り合いが船を手に入れたこともあって、そのころからは沖釣りが中心になりましたね」
新潟県のなかでも北陸寄りの十日町市に住んでいるというのぶさん。
福井の釣り仲間はもともと地元の友人という経緯もあり、沖釣りの趣味に目覚めてからというもの、今年は直江津港からの沖釣りシーズンが始まった4月から5月半ばの取材時点までに5回も出撃するなど、まさに『釣り三昧』の生活を送っているそうだ。
「直江津はいまの時期はマダイ・ヒラメ、夏場はスルメイカとアカイカ、秋からはタイ、雪が降るちょっと手前までブリやワラサが釣れます。冬も昔はハマダイ、ヤリイカを釣りに行ってたけど、いまはもうその時期は寒くて体にこたえるので我慢してますね(笑)」
そんなのぶさんが、最初に愛車として乗ったのは24才のころにフルローンを組んで購入したというGX81型トヨタ・クレスタ。
「実家がカリーナとジムニーの2台持ちだったから、それを借りていてふだんの足には困らなかったんですけど、やっぱり当時のハイソカーブームに憧れてね。クラウンには手が届かなかったけど、クレスタならなんとかなったし、友達も同じ車種には乗っていなかったので、親に黙って借金組んで買いました」
当時ハマっていた趣味は20才手前から付き合いで始めたゴルフだったこともあり、月1回のペースでラウンドする愛車として活躍したクレスタ。ホイールやカーステレオも交換し、11年ほど愛車として乗り続けたという。
「若気の至りでスモークを貼ったけど、翌日におまわりさんに止められて剥がされたこともありましたね(笑)」というほろ苦い思い出もあったそうだが、結婚と子供ができたのを機にクレスタを手放すことになる。
「ホンダのディーラーに知り合いがいた縁でクルマを選ぶことになって、FFか4WDの4ドアが欲しいと相談して、手ごろな中古が出てきたアスコットに乗りました」
アスコットには4年間ほど乗り、その後は息子さんが始めた少年野球をキッカケにクルマを乗り換えたという。
「小学2年から6年までチームに入っていて、自分もコーチについていくこともあったし、野球の荷物やチームのメンバーもいっしょに乗れるミニバンがよくて、ディーゼルのセレナにしました」
また、のぶさんはチームの父兄の中で数少ない大型免許取得者だったこともあり、チームのメンバーを試合に運んでいく際はレンタルしたマイクロバスの運転手として頼られる場面もあったそうだ。
そして、セレナがちょうど少年野球の送迎車としての役割を終えたころ、セレナがもらい事故によって廃車となり、ホンダのキャパに乗り換えることに。のぶさんが釣りの趣味を始めたのはそんな時期だったという。
「子供は息子と娘のふたりで、小6の夏に息子の少年野球の最後の試合が終わってから、休みの日にやることがなくなってしまって。それで新しく何か始めたいと思って、会社の仲間といっしょに陸釣りに行ったのがキッカケでした」
そこから前述のように沖釣りが中心の趣味となり、仲間や荷物をたくさん乗せられるミニバンがのぶさんにとってピッタリのクルマに。
トヨタのエスティマ、そしてアルファードを乗り継ぎ、昨年4月に3年落ちの中古車として購入したのが、アルファードの兄弟車としてより尖鋭なデザインなどが採用されたトヨタ・ヴェルファイアの2代目モデル(35系)だ。
そんなヴェルファイアは、今ではお孫さんが後部座席に乗ることもあることから、チャイルドシートや後部ディスプレイも備えた快適仕様に。
運転席と助手席もベージュから汚れの目立たないうえに引き締まった印象のブラックレザー調のクラッツィオ製シートカバーに変更済み。ナビディスプレイも大型化されているそうだ。
また、足元には以前のアルファード時代から使っているという20インチのホイールを引き継いで装着。その他エアロパーツなどは購入時からそのままというオプション品が取り付けられている。
のぶさんが沖釣りに行く際は、リヤのラゲッジスペースに大型のクーラーボックスや仕掛け類、ライフジャケット、電動リールやそのマウントといった機材をフル満載。
それでも後部座席に仲間を乗せることができる余裕は、さすが『LLサイズ』と呼ばれる大型ミニバンの代表格といったところだ。
そして、こだわりのロッドは車内のアシストグリップに備えるバーを左右に渡すことで天井のスペースを活用して収納。車内で暴れてしまわないように、洗濯バサミをクリップ代わりに使用するなど、実用重視のくふうも各所に見ることができる。
のぶさんをここまで魅了する沖釣りの楽しみは『自然を相手に一喜一憂できる点』だという。
「やっぱり、たまには釣れないときもあるんですよ。そんなときに帰ってから『何が悪かったのか』『ここをこうすればいいんじゃないか』とか、いろんなことを考えて次回に試すんです。
しかも、相手が自然だから毎回条件が変わるんですよね。それで結果が出て釣れた魚をみんなに配って『美味しかった』と喜ばれたら、これもまた嬉しいんです」
釣れた魚は十日町で行きつけの寿司屋さんで捌いてもらい、お店で使ってもらうほかに家族で食べるぶんを取り分け、さらに親戚や会社の仲間に配るところまでやって、のぶさんの趣味の沖釣りのひと段落が終えるのだという。
クルマのカスタムと同様に、ロッドやリール、仕掛けといった様々な道具や機材も突き詰めればキリがないほど奥深い釣りの世界。
そんな趣味を受け止めるだけのキャパシティを備えて、その上でさらに余裕を見せるヴェルファイアは、まさにのぶさんにとって欠かすことのできない存在なのだ。
若い頃は自分の好みで、家族ができてからは子供たちに寄り添い、そして子供たちが巣立ってからはまた自分の趣味のためにと、そのときのライフスタイルに合わせて愛車を選んできたのぶさん。
このヴェルファイアのあとにも、きっとのぶさんらしいカーライフが待っているに違いない。
取材協力:万代テラス
(⽂:長谷川実路 / 撮影:岩島浩樹)
[GAZOO編集部]
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