コペンGRスポーツで運転がどんどん好きに オープンカーが見せてくれた新たな景色
「オープンカーに乗りたかった」という夢を叶え、昨年7月にトヨタ・コペンGRスポーツ(LA400A)を購入。ほぼ週末のドライブだけで走行距離は7000kmを超えるほど、夏も冬もルーフを開けてオープンカーライフを満喫。彼女のカーライフで感じるコペンの魅力、不満などを教えてもらった。
オープンカーの屋根を開けてドライブした時の開放感には、普通のクルマでは体験することができない特別なものがある。あたりまえの風景も非日常の世界のように感じられるその景色は、それだけでもオープンカーを愛車候補に挙げる理由となりうるほどだ。
そんなオープンカーライフに憧れて、人生2台目の愛車として2022年式トヨタ・コペンGRスポーツ(LA400A)を選んだのがmikis_copenさんだ。
コペンはダイハツが製造するオープンボディの軽自動車。丸みを帯びた独特なフォルムが特徴の初代L880Kは、10年に及ぶロングセールスを記録し、現在も多くのファンに愛されている。
そして、その後を引き継いで2014年にデビューしたのがLA400K型。mikis_copenさんが乗るコペンGRスポーツは2019年にトヨタからOEMモデルとして発売された車種である。
ちなみに、ダイハツブランドではローブ、エクスプレイ、セロの4モデルがラインアップされるが、それぞれスタイリングは大きく異なっている。さらにトヨタ版のGRスポーツもダイハツモデルとは異なるフェイスデザインを採用するなど、同じコペンでも幅広いニーズを獲得するモデルバリエーションが用意されている。
「正直なところ免許を取るまでは、それほどクルマに興味はなかったんです。でも免許を取ってからいろんなクルマを調べていくうちに、色や形の違いに興味が出てきたんです。最初に買ったスズキ・クロスビー(MN71S)は実用的で長く乗れるという理由で親が選んでくれたんですけど、私はもともとオープンカーに乗りたいって思っていたこともあって、コペンの存在を知った時に思い切って乗り換えようって決めたんです」
免許を取って新しい世界を知ったことでクルマに興味が湧いたというmikis_copenさん。そのうえで自分が欲しいクルマの要素を明確に見つけ出し、すぐに乗り換えてしまう行動力には恐れ入る。
ちなみに、乗り換えようと考えた段階ですぐにオーダーするのではなく、どんなクルマなのか一度試してみようと思い留まったのはmikis_copenさんの堅実なところ。
「買う前に乗ってみたかったんですが、お店の試乗車って自由に走り回れないですよね。だからインターネットで調べてコペンGRスポーツのレンタカーが借りられる店舗を探してみたんです。その結果、栃木県に白のコペンがあるってわかったので、レンタルして250キロほどドライブをしたんです。実際に乗ってみたらすごく良くて、この段階で買い替えを決意しました」
コペンの中でもGRスポーツを選んだ理由はその顔つき。さらにボディカラーは実車を見ていなかったが、黄色があることを知った段階で迷うことなく決めたという。
結論からいえばこの選択は大正解だったそうで、納車された愛車をはじめて見た時には、色も形もまさに思い描いたとおりのクルマだったという。
以前の愛車よりもさらにコンパクトで運転しやすくなったことは想像以上のメリットと感じていて、運転席まわりの手が届く範囲に様々な機能が凝縮されているのも扱いやすいということだ。
コペンに乗り換える決断を下した理由のひとつには乗車定員もある。というのもクロスビーは5人乗りだったが、実際に5人フル乗車で遊びにいくことはほとんどなく、自分の生活では2シーターでも十分だと気づいたのだという。
実用的だけど不必要な空間よりも、自分が本当に乗りたいクルマを手に入れることを優先したというわけだ。
ちなみにコペンGRスポーツにはレカロ製の純正シートが装備されているが、その座り心地もお気に入りポイントのひとつ。シートヒーターも装備しているので、暖房を全開にすれば季節を問わず快適にオープンが楽しめるのも魅力だという。今年の冬も、澄んだ風を感じながらドライブを満喫していたのだとか。
「オープンカーって考えた時はマツダ・ロードスターも候補に上がったんです。でもロードスターはソフトトップなのに対して、コペンはアクティブトップの硬い屋根があるので、屋根を閉めれば普通のクルマっぽくなるなって思ったんですよ」
さらに、コペンは手動式開閉ではなく油圧式の電動ルーフが採用されているのもポイント。この点でもコペンはmikis_copenさんにとって理想的なクルマとなったわけだ。
撮影段階では納車からまだ半年程度しか経っていないものの、走行距離はすでに7000キロオーバー。そのほとんどが休日のドライブで走ったものだというから、コペンを購入して活動範囲が格段に広がったともいえるだろう。
「通勤ではクルマを使用しないんですが、休日のたびに都内や横浜に遊びに行っているし、このクルマで旅行にも行っちゃうので走行距離はグングン伸びています。クルマに乗るのが楽しくって、さらにクルマの写真を撮るのも楽しいって感覚は、このコペンを手にいれたからなんですよね。そういった意味でもコペンは新しい世界を見せてくれたんだと思います」
「コンパクトなところは好きなんですけど、車体が低いので乗り降りがちょっと大変かな。でもこのカタチが好きだし、何よりもこんなに好きになれるクルマがほかに見つからないから、乗り降りの大変さは気にしないようにしています」
コペンを購入してその満足度は100点満点だという。しかし、強いて不満点を挙げてもらうとすれば車高の低さが気になるところだという。もちろん、そのマイナス分を超える魅力が詰まったコペンは、mikis_copenさんにとってかけがえのないクルマというわけだ。
日本の四季をダイレクトに感じられるのは、オープンカーだからこその特権といえるだろう。そんな四季の中でmikis_copenさんが感じるベストシーズンはいかに?
「納車されたのが昨年7月なのですが、真夏でもとりあえずオープンで走ってみたんです。エアコンもかけていたんですが、やっぱり暑すぎて…。空気の澄んだ早朝や夜は気持ちいいんですが、昼間は開けちゃダメかな。それに対して冬は暖房さえ入れていれば昼間でも気持ちいいんですよ。そう考えると寒い時期は開けて走りたくなっちゃうんですけど、なんだかんだ乗る時はほとんどオープンで走っちゃっていますよ」
休日のドライブとともに、mikis_copenさんが今ハマっているのがコペンの写真を撮ること。インスタにも積極的にアップしているという。
そんなmikis_copenさんのカーライフを支えてくれるのは、トヨタ・ハイラックスGRスポーツ(GUN125)に乗る彼氏のseabigさん。コペンが気になりはじめた際には、栃木県にレンタカーが存在することを調べて一緒に乗りに行くなど、親身になって応援してくれるのである。
mikis_copenさんに芽生えたクルマに対する興味の芽が、すくすくと順調に育ち開花したのは、そんなクルマ好きな彼がいたからこそと言えっても過言ではないだろう。二人三脚のカーライフはこれからも続いて行くに違いない。
- 取材協力:
- 『神栖1000人画廊』(茨城県神栖市南浜)
『日川浜海岸』(茨城県神栖市日川)
かみすフィルムコミッション
(⽂: 渡辺大輔 撮影:土屋勇人 編集:GAZOO編集部)
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