デザインも使い勝手もすべてがお気に入り! 家族の幸せな空間を提供してくれるタンク

トヨタがダイハツからOEM供給を受けて発売していたトール2BOXのコンパクトカー、タンク。現在はデザイン違いの姉妹車ルーミーに1本化される形で販売は終了してしまったが、コンパクトなボディと天井の高さを生かした広い車内空間を合わせ持ち、アグレッシブでスポーティなデザインも魅力のモデルだ。

コンパクトで広い車内空間という特徴を持つタンクは、3~4人の家族が乗るファミリーカーとしての使い勝手は抜群。そんな実用性はもちろん、デザイン面まで含めてお気に入りの愛車として大事に乗っているのが、今回ご紹介する沖縄県在住の兼島里奈さん(27才)だ。

「もともとクルマは好きでいろんな車種に興味があったので、高校生の頃から乗れるものならいろいろ乗ってみたいなという思いはありました。特にbBやルミオンといった四角くてゴツめの形が好きみたいです。最初に気になったのは形や内装が気に入っていた初代bBで、卒業後に探したんですけど条件に合うのが見つからなくて、小型自動車のパッソに乗っていました」

そして23才の頃、里奈さんは新しいクルマに買い替えたいと次の愛車を探し始める。
「一番の候補はやっぱり初代bBで、それが見つからなかったので次にマークⅡを探していたんですが、それもなかなか見つからなくて。そうして私がクルマを乗り換えようかなと思っていた時期に、ちょうど母親もクルマを乗り換えるというので、一緒に見に行ったんです。私うちは母がトヨタのクルマを好んで買っていたので、トヨタのディーラーを見て回っていたときにたまたま出会ったのが、このタンクでした。もともと試乗車だったそうでオプション装備とかもいろいろ装着されているのに値段もお買い得だったんですよ!」

こうして里奈さんが4年前に購入したのが、2019年式のトヨタタンク。AT車のターボ付きモデルだ。
「タンクって可愛い感じの箱型なんですけど、天井が高いところがとくに好きです。今は結婚して2才になる息子がいるんですけど、おかげでその息子もクルマの中で広々遊び回っていますね(笑)。通勤にほぼ毎日使っているし、ドライブや遠出などもこのクルマで出かけるのですが、車体サイズや視界の広さなどもとても運転しやすくて気に入っています。あとは休みの日にはよく高速に乗るんですけど、オプションでオートクルーズ機能がついているのでよく使っています。とっても運転がラクになりました!」

その性能と使い勝手の良さ、そして見た目を含めすっかりタンクが大好きになったという里奈さん。中でもデザイン面で特に気に入っているのが、切れ長デザインのヘッドライトが特徴的なフロントフェイスなのだとか。また、オプションのホイールもカッコいいとお気に入りだ。
そんな里奈さんがタンクに乗るようになってからの印象的な思い出を伺うと、やはり家族でのドライブの数々だという。

「タンクでは家族でドライブがてらよくお出かけするので、思い出がどんどん増えていきますね。実は一番よくドライブに来るのが、今回の取材会の会場である美らSUNビーチなんです。近くに公園もあるし、息子のおもちゃを積んでお出かけするのにピッタリなんですよ!」

ちなみに里奈さんの夫である兼太さん(35才)は、18才の頃に手に入れた日産の180SXを17年間大事に所有し続けてサーキットを走っているクルマ好きで、里奈さんへの影響も大きい様子。
「旦那と知り合ってから、さらにクルマを好きになったと思います。自分は『カスタムとかしたいなー』と思っても、そこまでする知識や技術もないので、すごいなーと思っていました。一度ブレーキのエア抜きの手伝いでブレーキを踏んだりとかしたんですけど、そういうのも結構楽しかったですね。なかなかスポーツカーに乗る機会なんてなかったので、新鮮でした(笑)」

クルマ好きな旦那さんにとってはもちろん、里奈さんにとっても旦那さんの存在がとてもプラスになっているようす。
「そんな旦那の影響を受けて息子も見事にクルマ好きです! 家にはミニカーもいっぱいありますよ。今は出かけるときは息子が大好きなこのアンパンマンの乗り物を必ずクルマに積んでいますね」と、クルマは兼島ファミリーみんなを笑顔にしてくれる存在のようだ。

そんな仲良く素敵な兼島ご夫妻に、今後のカーライフについても話していただいた。
「これから先乗ってみたいのは、私も旦那も好きでこのタンクを買う前にも探していたJZX110系のマークⅡですね。やっぱりカッコいいです。今後いい出会いがあれば旦那と一緒に買いたいですね。でも次のクルマは子供が増えたら考えたいと思っています」と里奈さん。
一方の旦那さんも「マークⅡも値段が高騰しているので、買い換えはそのときのタイミングでしっかり考えたいですね」とおなじく今後のファミリーカーとしてマークIIを見据えている様子だ。

取材をさせていただき、タンクは今の里奈さんとご家族にとって幸せの空間を与えてくれる大切な愛車だということが、しっかりと伝わってきた。そして機動力のあるタンクがあることで、安心して180SXを維持していけるという側面もあるのだと感じた。

今後のライフスタイル次第では、タンクは兼島家のその役目を卒業する日がくるかもしれない。それでも、いつかくるその日まで、タンクは兼島さんファミリーのかけがえのない相棒として楽しい時間に寄り添ってくれることだろう。

取材協力:オリオンECO 美らSUNビーチ

(⽂:西本尚恵 / 撮影:土屋勇人 / 編集:GAZOO編集部)

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