気分によってカローラツーリングとZ4を使い分け、『美味しんぼ』で紹介されたお店巡りがマイブーム!
よく日焼けした肌と、張りのある声。2台の真っ白な愛車を前に、人懐っこい笑顔を浮かべながら、これまでのクルマ人生について語ってくれたオーナーのyoshiyukiさん。
「小学生の頃からクルマが好きで、これまでに40台以上は乗り継いできました(笑)。ありとあらゆるクルマに乗りましたけど、今流行りのSUVはあまり好みじゃなくて、セダンとかスポーツカーを好んでいます。あっ、あとはやっぱりオープンカーが好きですね」
クルマについて人と話すのが、とにかく楽しくて仕方ないというyoshiyukiさん。まるで我が子のことのように話題が尽きない愛車のあれこれに耳を傾けていると、なんだかこちらも初対面であることを忘れ、久しぶりに会った親戚の叔父ちゃんと話しているような気分になってくる。
農家に生まれたyoshiyukiさんは、子供の頃から家業の手伝いをしていたことで、自然とクルマや機械、その他の乗り物全般に自然と興味を持つようになったという。運転免許を取ってからも、稲刈りが済んだ田んぼでクルマの運転の練習をするなど、“当時の田舎ならでは”な環境で腕を上げていったという。
「若い頃は日産がブームでしたから日産車にも乗りましたし、マツダのロータリーエンジン車にも乗っていました。けれども、これまで乗ってきて一番良いと思ったクルマのひとつがクラウンでしたね。乗り心地の気持ち良さや、運転している時の楽しさが抜群でしたから」
当時の国産最高級車であったクラウンの乗り味に魅了されてから、今ではすっかりトヨタ党となっているyoshiyukiさん。地元ディーラーの宮城トヨタ カローラ石巻とは、もはや20数年来の付き合いだ。お店の人ともすっかり顔馴染みで、新しいモデルが出ると必ずチェックしに行って、気に入ったらその場で契約ということもよくあるという。
「お茶を飲みながら世間話をすることの方が多いんですけど『最近こんなモデルがあるんですよ』とお勧めされると、どれどれと興味をそそられますよね、やっぱり(笑)」
「お店の方がお勧めするということは、そのクルマにそれだけの自信があるんだと思うし、実際に買って後悔したこともありません。トヨタではセルシオやソアラ、セリカにカリーナなどといった車名が消えていったのは寂しい限りですけど、クラウンとカローラは今も残っているじゃないですか。それはやっぱり名車の証だと思うんです。それが今乗っているカローラツーリングを選んだ理由のひとつでもありますね」
1年半ほど前に、主に奥様の普段使い用として購入したカローラツーリング(ZWE219)は、ハイブリッドモデルの『W×B(ダブルバイビー)』という最上級グレード。Wはホワイト、Bはブラックの頭文字で、黒っぽいダークグレーメタリック塗装の17インチアルミホイールを標準装備する。内装もブラックが標準だが、オプションとしてホワイトを選択することも可能で、yoshiyukiさんは上質感のある白内装が大のお気に入りだ。
「カローラと言うと庶民的な響きがありますけど、今のカローラはカローラって言えないくらい上級なイメージになっていて、スタイリングもカッコ良いと思います。白の内装も、個人的には今までのカローラにはあり得ないような印象に感じて、とても気に入っているんです」
以前はひとつ前の世代にあたるカローラフィールダーに乗っていたそうだが、今のカローラツーリング『W×B』は合成皮革+レザテックのコンビシートを装備。クラスがひとつ上がったような感覚を実感させてくれるそうだ。
複数のクルマを同時に所有するyoshiyukiさんにとっては、用途別にクルマを使い分けるのが当たり前。カローラツーリングは家族内で別名『コストコ仕様』とも呼ばれ、大量に買い溜めをする時に、その広い荷室が大活躍するという。
つい最近も「男に生まれたからには、一度は大型のテレビを買いたい!」と85インチの大超大型テレビを購入。画面の幅が188.8cm、高さが109.8cmと立派にも程がある大きさだが、カローラツーリングの荷室は、そんな男子一生の願いにもしっかりと応えてくれたそうだ。
3年前に仕事を引退して“毎日が日曜日のよう”と第二の人生を謳歌しているyoshiyukiさん。もちろんクルマで遠出することも多く、最近は改めて漫画の『美味しんぼ』を読み通し、行ける範囲で作中に紹介されているグルメ巡りをすることをライフワークとしているそうだ。
「最近はさすがに東北近県だけになりましたけど、美味しいご飯を求めて往復200kmくらい走るのはザラです。そういう時もカローラツーリングだと安心感が高いですね。タイヤを替えるともっと自分好みの乗り味に変化すると思うんですけど、変えたい部分と言ったらそのくらいかな。ちなみに地元グルメでお勧めのお店は、石巻にある小西湖の冷やし中華。ここのはタレが甘くて最後まで飲み干せる逸品です(笑)」
一方で、yoshiyukiさんが、よりパーソナルな用途で愛用しているのがBMWのZ4。2世代目のE89型で、2.0リッターの直列4気筒ターボを搭載する『sDrive 20i』である。
「オープンカーが好きなので、春、秋、初冬などの気持ちのいい天気の時はこちらでドライブに出かけます。こっちはカローラツーリングとは打って変わって、しっかりと運転に集中していないといけないクルマ。風を感じながら無心でドライブするのが最高に気持ちいいですね」
フロントグリルにMカラーのトリムを加えたり、マフラーを変えて重低音を楽しんだりと、カスタマイズも同時に楽しんでおり、実用のクルマと趣味のクルマを上手に使い分けている。いかにもクルマ好きなyoshiyukiさんらしい楽しみ方だが、一度だけZ4に奥さんを乗せてコストコに出かけたことがあるのだとか。
「いざショッピングに行ってはみたものの『さすがにこれじゃ荷物は載せられないね』って、二人で笑い合いましたヨ(笑)」
大好きなクルマに囲まれ、四季折々の風物とグルメドライブを楽しむyoshiyukiさん。まさにクルマ好き冥利につきる。そんな想いが、その屈託のない笑顔からうかがい知れた。
(文: 小林秀雄 / 撮影: 平野 陽)
許可を得て取材を行っています
取材場所:KIBOTCHA(宮城県東松島市野蒜字亀岡80番)
[GAZOO編集部]
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