ノートを乗り継いできた日産フリークの愛車ライフ

  • GAZOO愛車取材会の会場である山梨県庁噴水広場で取材した日産・ノートニスモS(E12改)

    日産・ノートニスモS(E12改)



家族揃って日産車が大好きで、免許を取得してから2代目ノートの4WDモデルを皮切りに、ノートライダー、マーチNISMO S、ノート e-POWER NISMO、そして現在の愛車であるノートニスモS(E12改)と乗り継いできたという『KY90』さん。
山梨県庁で開催した出張取材会に、お母様の愛車であるマーチNISMO、そしてお父様も含めて2台3名でご参加いただき、日産車に囲まれて育ったカーライフについてお話いただいた。

幼少期にはトミカを買ってもらい、小中学生の頃にはグランツーリスモや首都高バトルといったカーゲームに熱中。『免許を取ったらマニュアル車に乗ってカスタムしたい』と、順調にクルマ好きに育っていった。運転免許を取得し、学生時は母親のマーチ(K11)を借りて通学やドライブなどで運転を楽しんでいたそうだ。
そんなKY90さんは自身が就職するタイミングで1台目のノートを購入する。

「物心がついた頃にはパルサーがあり、その後もマーチやキューブなど、日産車を身近に感じるという環境で育ったこともあって、自分のクルマも日産車の中から選ぼうと、当時デビューしたばかりだった2代目ノートを購入しました。雪が降る地域だったのでの4WDを選んだのですが、実際に運転してみると思い描いていたような楽しさは感じられず…そこで、同じノートでもスーパーチャージャー付きのノートライダーに乗り換えました」

日産・ノートは、2005年に初代が発売されて以来、さまざまなグレード構成で幅広いユーザーから支持を得ている人気のコンパクトカー。初代モデルからラインアップされた『ライダー』は、オーテックジャパンの手によってスポーティーさが強調されたカスタムモデルだ。

そうしてしばらくノートライダーでのカーライフを楽しんでいたKY90さんが、次に乗り換えたのは『マーチNISMO S』。東京モーターショーに展示されている姿を見て心を奪われたという。
「会場で見たマーチNISMO S』に一目惚れしちゃいました。しかも小さい頃からいつかは乗りたいと思っていたマニュアル車でしたので。ちょうどその頃、ライダーの点検でディーラーに行った時に『マーチNISMO Sって良いですよね』って話をしていたら、在庫があるということでそのまま買っちゃいました(笑)」

ちなみにそれまで乗っていたライダーは、この日の取材にも同行して下さったお母様に譲ったそうで、現在の愛車はこの日一緒にご参加いただいたマーチNISMOだという。
「息子から受け継いだノートライダーに乗っていたんですけど、もうそろそろ買い換え時かなと思っていた矢先に、マーチNISMOを見つけて『いいじゃない!』って、すぐに購入したんです。以前マーチに乗っていた時の楽しかった事を思い出しちゃって」
そう嬉しそうに話すお母様の様子は、愛車について楽しそうに話してくれる息子さんと全く同じで、ご家族揃ってクルマが本当に好きなのだということがひしひしと伝わってきた。

「マーチNISMO Sはパワーがあって、クルマを自分で操る感覚もすごく好きでした。だから峠道を走るのも楽しかったし、スタイルも好みだったのでとても気に入っていたんです。けれど4年後、仕事の帰り道で鹿と衝突してしまって…。結局修理を諦めて降りることになって、その後は当時父が乗っていた赤い『ノートe-POWER NISMO』に乗ることになりました」
e-POWER NISMOは、CVTミッションながらも走りを意識したスポーツ仕様のハイブリット車。走る楽しさに重点を置くKY90さんにとって、MT車のマーチNISMO Sほどではないにしろ、これまで乗ってきたノート以上に運転を楽しめるモデルだったが…。

「このe-POWER NISMOは僕の不注意でぶつけてしまったんです。そこでディーラーに見積もりを出してもらったら、思ったよりも修理費がかかるため新車を勧められました。それならばジュークNISMOを購入しようと思ったのですが、残念ながら予算オーバー。改めてどんなクルマに乗りたいかを考えた時、マニュアルミッション車だったマーチNISMO Sでの運転の楽しさが忘れられないことに気づき、ノートにもマニュアル車のNISMO Sがあったことを思い出して、購入することにしたんです」

こうしてKY90さんが新車で購入したのが、現在の愛車である2019年式の日産・ノートNISMO S(E12改)。ボディカラーは、気に入っていたマーチNISMO Sが白だったことと、母親もシルバーのマーチNISMOを買ったことから、あえて被らない黒を選んだそうだ。
140psを発揮する1.6Lエンジンに5速MTを組み合わせたノートNISMO Sは、間違いなく走りの楽しさに重点を置いたモデル。KY90さんの嗜好にも見合っていたはずだが、意外にも購入当初はさほど愛着が持てなかったのだとか。

「4台目のノートという事もあって、ちょっと飽きていたんでしょうね。内装もそれまで乗っていたe-POWER NISMOと同じだったこともあって、愛着はなかなか湧かなかったです(苦笑)。けど、ホイールやマフラーを自分好みにカスタムしているうちに、ジワジワと好きになっていったんです」
KY90さんはそう嬉しそうに話しながら、愛車のカスタムポイントについて次々と説明をしてくれた。

「ホイールは純正のデザインが好みではなかったので、ウェッズ製のレオニスSVに交換しました。マフラーはYouTubeで音をチェックして、一番気に入ったHKS製を選んだんです。そしてライト関係はDIYでLEDタイプに交換しました。さらに、カーナビは純正画面より大きなアルパイン製の8インチタイプに変更したんですよ。これは、カーナビ頼りで出かけることが多いことと、HDMI入力端子があるので、休憩時などにiPhoneを繋げてYouTubeを見たりするのにも重宝しています」

『もともとカッコ良い純正スタイルを崩したくない』と、現状がベストと満足していて、実際にこのカスタマイズは周りにも大好評のようだ。
「ディーラーへ入庫するたびに、担当のセールスの人が『カッコ良いね』と褒めてくれるのが嬉しかったです。また、道の駅に行った時にはおじさんが声をかけてくれたり、職場のクルマ好きの人からも声をかけてもらって会話が弾んだりするんです。さらには小さい子供達にも喜んでもらえたことがあって、誇らさもあったりして!」

周りの評価も自信につながり、スタイリング面ではすっかり愛車を気に入ったKY90さん。そして氏が最も重視している走りについても満足しているようで、その楽しさについてイキイキと語ってくれた。

「坂道やカーブでエンジンの回転数を考えながらギヤを変えて走行するのが、エンジンと対話しながら操っている感覚があって楽しいですね。それに車体の剛性がとても高いので、カーブを安定して曲がる事ができるところも気に入っています。今ではAT車のようにギヤの変速ショックが出ないようにシフトチェンジすることを心掛けているんですけど、先日友達を乗せていた時にAT車だと勘違いされたことが嬉しかったですね(笑)」

そんな愛車は通勤の足だけでなく休日のドライブの相棒としても欠かせない存在に。走行距離も約5年で5万6000kmと大活躍しているのだ。

「風景を楽しむのが好きなので、休みの日は日帰りで近県の峠や道の駅、観光スポットや神社などによく行きますね。冬はスキー場に行くことも多いのですが、マニュアル車なのでスピード調整がしやすく運転の不安がないですね。荷物もたくさん載せることができるのも大きなメリットです。とにかく、僕にとっては愛車を運転して目的地に行く道中が一番楽しい時間ですね!」

「もし今、手放してしまったら一生後悔すると思うくらい、このクルマが大好きなんです。まだ5年目ですが、この先20年でも30年でも大切に乗り続けるようにと心に決めています」
時代と共にマニュアルミッション搭載のコンパクトカーが数を減らす中、KY90さんにとってノートNISMO Sは、最高のマッチングを誇る1台だったというわけだ。

(文: 西本尚恵 / 撮影: 平野 陽)

※許可を得て取材を行っています
取材場所:山梨県庁 噴水広場(山梨県甲府市丸の内1丁目6-1)

[GAZOO編集部]

出張取材会in山梨長野
参加者募集! 1月12日 10:00まで