喜びも苦労も幾歳月。家族の思い出の詰まったウィッシュとこれからも

育児に追われ、1日があっという間に過ぎていくという「かおりさん」。そんな、彼女の強い味方は、長年乗り続けてきた「ウィッシュ」だという。今回は、「イクメン」ならぬ「イクシャ」という言葉がピッタリなウィッシュのお話。

――長年乗っているとのことですが、何年くらいですか?

旦那が大学生の時から使っているそうなので、かれこれ15年くらいですかね。古いクルマだから、いまだにカセットテープとCDで音楽を聞いています。確か、最近のクルマってBluetoothに接続したら音楽が聞けるんですよね?

そんななか、私はCDを借りてきて、好きな曲をカセットテープに録音して「自分の好きな曲ベスト」みたいなアルバムを作っています。今、カセットテープに録音して聞いている人っているのかな?ネットで曲をダウンロードできる時代だから、もういないか。

――私も「モーニング娘ベストアルバム」作ってました。懐かしい……。

懐かしくないです!私は現在進行形ですよ(笑)!面倒くさそうと思われるかもしれませんが、CDとカセットテープならではの音の良さがあるので気に入ってます。

義父は「カセットテープで音楽が聞きたいからウィッシュは売らないでくれ」と言ってるくらい。でも、義父がカセットテープで音楽を聞いているところは1回も見たことないんだよなぁ。

――家族から重宝されているんですね。

それはどうかな……、一緒にいすぎて雑に扱われているという方がしっくりくるかもしれないです。ぶつけまくってボコボコだけど、乗れればいいかというスタンスでして。

左後ろに、色が違う所があるんですけど。擦った部分を隠すために、ペンキを塗ったら全然違う色で逆に目立ちまくってしまったけど、そのままなんです。見た目が悪くても乗れるからOK、的な感じです。

あっ!でもインパネ部分は、自信を持って写真を撮れました。カラフルなコースターを集めるのが趣味なんですけど、お家で使っていなかった物を並べてみたら意外と可愛くて。今ではココに並べるために、コースターを集めています。

――なるほど。「一緒にいすぎて気を使わなくてもいい家族」みたいな感じなんですかね?

そうそう、それだ!色々な思い出が沢山つまっているから、愛着が全くないというわけではないんです。「川崎ブレイブサンダース」というバスケットボールチームの応援に、信州や名古屋まで行ったのは楽しかったなぁ。

長年乗っていると、思い出って数えきれないくらいあるんですよね。今まで故障もないので、遠出するたびに「日本車って丈夫だね」と夫婦でしみじみ話すこともあります。

――やっぱり重宝されているじゃないですか!

あはは、確かに!子供が産まれてからは、クルマがあって本当に良かったと強く思うことが多かったですしね。私には子供が2人いるんですけど、今、ウィッシュにいなくなってもらったら本当に困ります。

――どういう時に、そう感じるのですか?

実は、先月に下の子を出産したばかりなんです。上の子が3歳で、下の子が0歳なんですけど、移動がクルマだとすごく楽ですよ。例えば、電車で移動となれば、生後間もない子を抱っこしながら、上の子の面倒を見るとなると……、考えただけでゾッとしますね(笑)。うちの子は、元気で走り回るタイプですし。

――なるほど。コロナ堝ということもありますしね。

そうですね。あとは、子供が病気になった時には本当に助かりますよ。真夜中に高熱が出てしまったことがあって、夜間受け付けの病院に行くときに30分くらいクルマを走らせたことがあったんです。大丈夫かなと、ドキドキしながらハンドルを握ったのを覚えています。

タクシーがすぐ捕まるとは限らないし、電車なんて走っていないし。クルマがあって良かったと安心しましたね。

――子育てに大活躍じゃないですか。

はい、ほんとうに。子育て真っ最中のママ友も「クルマを買ったよ~」という人が多いですよ。なかには、何かあったときにクルマが運転できるように免許を取る人もいるくらい。

今はコロナ禍ということで、なかなか実行できていないですけど、クルマがあれば交通の便が悪いレジャースポットにも連れていってあげられますしね。ママは子供のためなら、何でも頑張れるから不思議です。

――じゃあ、これからもウィッシュとのカーライフが続きそうですね。

今回の取材を受けていいのか?というくらい、カッコいいクルマとはいえないですけど、私の子育てにはウィッシュが必要不可欠です。それは家族全員が思っていると思います。決して綺麗とはいえないけど、ウィッシュは我が家の自慢の愛車です!不思議です。

そう笑顔で答えてくれた、かおりさん。頑張れウィッシュ!子育ては、まだまだ先が長いぞ!

(文:矢田部明子)

※当企画の記事は、お客様からご提供いただいてる写真とインタビューをもとに作成しております。

[ガズー編集部]