スポーツカーに「不便」は誉め言葉!? ホンダ S660と楽しむ、オンリーワンのカーライフ!

  • ホンダ・S660と横浜の夜景

かつて乗っていた愛車「マイクラC+C」の楽しさが忘れられなかったというまいくら045さん。

そんなまいくら045さんが今回選んだ愛車はホンダ S660。オープン、2シーター、そしてミッドシップエンジン……、と現在の自動車界でも屈指の個性を誇る1台を手にして以来、唯一無二の走りを楽しみつつ、オフ会やミーティングで仲間との交流も深めて充実したカーライフを過ごしているようです。

そんな、まいくら045さん×S660のお話です。

――まいくら045さんのこれまでの車歴はどんな感じですか?

最初は日産のノート、次にジュークに行って、マイクラのC+Cを経て、デイズルークスに乗って今回のS660という感じです。

――ずっと日産オンリーの車歴だったんですね!

というのも実は僕、日産のディーラーで働いていたんですよ。それで日産車が続いたんですが、転職したのを機に他のメーカーのクルマにしたんですよ。

――その中でもなぜS660を?

インスタのアカウントにも「まいくら」と入れているように、もともと前に乗っていたマイクラC+Cがすごく印象深かったんですよ。

オープンカーでマニュアルでという仕様がどうしても忘れられなくて。それでまた乗りたいと思ったんです。一度オープンエアーを味わうともうヤミツキですよ。

  • ホンダ・S660

――その理由だと、S660以外の選択肢もあるのかな?って気がしたのですが

こう言ったらあれですが、S660って乗用車っぽくないじゃないですか? 荷物や人をたくさん乗せることはできないし、屋根は開くし、ってそこがいいなって。
「クルマは人も荷物も運ぶものじゃない。自分だけ運んでくれればいい」という気持ちが強かったんです(笑)。

S660と同じキャラのコペンも試乗はしたんですが、マイクラC+Cと駆動方式が同じななんですよね。それなら駆動方式が異なるS660に乗りたいということでこっちを選びました。

――新車購入だったのでいろいろと選択できると思いますが、特にこだわったところは?

車体色は黄色か赤で迷ったんです。スポーツカーらしい色がいいなって思って。ただ黄色にすると虫が寄ってきやすいんですよね。僕、虫が苦手なので消去法で赤にしようと。マイクラC+Cも赤にしていたので、同じのにしました。

オプションはスピーカーとバックモニターを入れたくらいでほぼほぼ純正ですね。

――S660にしてからお出かけの頻度って増えましたか?

増えましたね! 僕の地元から横浜のみなとみらいまでがクルマで5分くらいのところなので、ドライブで横浜らしいところにはよく行って、そこで写真を撮ってインスタにアップしているんです。

実はアカウント名の「045」も横浜の市外局番だからという理由でまいくらの後に付けたんです(笑)。

  • ホンダ・S660と横浜の風景

――みなとみらいの夜景やベイブリッジをバックにした写真が多いのも納得です(笑)。お出かけの頻度が増えたということで改めてS660の魅力はどんなところですか?

やっぱり運転が楽しいことです。ぶらーっと走っていると気が付いたら200km以上走っていたこともあって。みなとみらいから箱根を過ぎていたなんてこともよくありますよ(笑)。

――200km超のロングドライブはすごいですね! それだけ走れば疲れますか?

さすがに疲れはしますね。目線が低いのでスピード感のある走りは楽しめるんですが、目が疲れましたね。ただ、ギアをガチャガチャいじるのは楽しいですから。

――そんなS660でのドライブで、特に印象深いものはありますか?

遠くまで行ったドライブだと、買って1ヶ月目で友人とユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行ったことですかね。往復1,000kmの弾丸旅でしたが、いい思い出ですね。

この時は走っていてもホントに楽しかったので、1ヵ月で3,000kmは走ったんじゃないかな(笑)?

――そして、クルマを買われてからはオフ会やミーティングにもよく参加されているようですね

インスタを始めてからは増えましたね。今年でもう5~6回くらい参加しています。

少ないと5~6台くらいしか集まっていないこともありますが、昨日(取材前日)行ったオフ会はS600が15台集まっていて。これにビートが2台加わって17台いましたよ。夏にもこれくらいの規模で開催しました。やるたびに仲間が増えるので楽しいですよ。

  • ホンダ・S660のオフミーティングの様子

――こういうイベントはまいくら045さんが主催で開催されているんですか?

最近はそんな感じになっちゃいますね、いつも(笑)。

昨日のは特にオフ会として大々的に宣伝したわけではなく、何気なく「○日に××に行くよー!」くらいの軽いノリでインスタに投稿したら「僕も行きます!」みたいなリプが集まって、結果的にオフ会みたいになっちゃいましたね。

――それだけ人望があるってことですね! 年齢もまいくら045さんと同年代の方が多い感じですか?

いや、それがそうでもなくて。男性は20代半ばくらいの子から上は60代の方もいらっしゃるし、女性だと20代前半の子が多いかなって感じがします。

――S660を購入されてから、幅広い世代の友人が増えた感じですか?

全然変わりましたね。正直、僕の年齢になると20代前半の女の子と喋ることってなかなかないから、こういうつながりができるって面白いですよね。

  • 江の島に集まったホンダ・S660

――いろいろなクルマがオフ会には集まると思いますが、カスタムしているクルマを見ると自分もイジりたくなりませんか?

そういう思いはあるんですが、コンセプトとして「イジってないようにイジる」というのを掲げているので、なるべく純正っぽさを残したいんですよ。パッと見はイジっていないようにしたいというか。

――現在も少しカスタムされていますか?

はい。足回りはダウンサスにして、マフラーも変えたけど2本出しにはしないで、純正と同じちょっとシンプルなのを選びました。レカロシートは家にあるのですが、あえてS660には着けずにシートレールだけにしてみて……ってくらいですね。

わかる人にはわかる、みたいな仕様にしています。前のクルマはサーキットとかを走った時期もあったし、マイクラC+Cの時はカスタムしつくした感じだったんですよね。正直、カスタムはけっこうやり尽くしたのでもう卒業かなって。

――オフ会に参加された時の反響はどうですか?

純正ホイールを履いているんですが、純正はシルバーと黒の2色なんですが、それをペンで塗ってちょっとカスタムをしたんですが、参加者からのウケが良かったですね。

  • ホンダ・S660のリアビュー

――改めてこのクルマの気に入っているところは?

やっぱりこのクルマのキャラクターですね。国産でMR(ミッドシップ)、2シーター、マニュアルという、最近まで発売していた中でこのクルマしかない個性じゃないですか?

あと軽自動車だけどスポーツカーなんだというところが特に気に入っています。走っても楽しいし、見てもカッコイイし、不便だし(笑)。

スポーツカーは不便でないとダメなんですよ。クルマは人を1人乗っけて楽しければいいんです。友人を乗せると「狭い」とかって言われたりしますけど、スポーツカーにとっては誉め言葉ですね。

――では、このS660ってどんな存在になりますか?

ずっと所有していたいクルマですね。これからEVに切り替わるという時代なのでこんなクルマはきっともう生まれないと思うんですよ。時代に逆行するようですが、いつまでも付き合いたい「相棒」だなって。

最近、僕の仲間にはビートを所有する人が増えてきたんですが、ビートって30年前のクルマじゃないですか? 僕のS660も今のビートのオーナーさんみたいに長く所有していきたいって思っています。

  • ホンダ・S660の左フロントビュー

インタビュー中もクルマ好きが垣間見える名言(!?)がたくさん飛び出したまいくら045さん。S660が持つオンリーワンの個性をフルに楽しみつつ、大人なチューンを施してその個性をさらに引き伸ばして、より個性満点の1台にして楽しんでいるみたいです。

横浜の映えるスポットをバックにした写真もステキな物ばかりで、今後のインスタグラムへの投稿も楽しみです!

【Instagram】
まいくら045さん

(文:福嶌弘)

[GAZOO編集部]

MORIZO on the Road