初代レクサス・LS400にこだわり、レクサスのカスタムパーツを作る理由とは?
レクサスLS400に乗る前は、アリストやレクサスGSなどの、ミドルクラスのクルマばかりに乗ってきたという「高砂さん」。
そんな高砂さんが選んだ愛車は、日本では“セルシオ”、北米では“LS400”として販売された、トヨタのフラッグシップセダンだったと話してくれました。なぜあえて、北米仕様にこだわったのでしょうか?
今回は、高砂さん×LS400 のお話をお届けします。
――なぜ、日本でトヨタから販売されてるセルシオではなくて、レクサスから販売されているLS400が良かったのですか?
日本では当時販売されていなくて、とても特別なクルマだと思ったからです。
――そこまでこだわりたかった理由はなんですか?
これまた単純な回答になっちゃうんだけど……(笑)。当時、日本では販売されていないのに日本製の海外ブランドということで、ものすごく憧れを抱いていたんです。
それで好きが転じて、レクサス車両専用パーツに携わるブランドを立ち上げたくらいだから、その一言に尽きると思うんです。
このブランドを立ち上げるまでは、“アリスト”というクルマのカスタムパーツばかりを取り扱っていたから、レクサスが作るクルマが本当にずっと好きなんだと思います。
――アリストは3代目から、トヨタではなくレクサスから販売されましたものね。
そうそう!今だと誰もが知っているメジャーなメーカーだと思いますが、レクサスって1989年に米国からスタートしたブランドなんですよ。日本に来たのは2005年で、意外と日が浅いんです。
で、アリストは3代目モデル以降はレクサスブランドとして販売されているから、結果的にずっとレクサス車両を取り扱っているというわけです。
――なるほど。高砂さんがレクサスのクルマをカスタムするようになったキッカケは、アリストだったということですね。
そうです。当時、アリストというクルマは、僕の中で異端児だったんですよ。
高級セダンという位置付けなのに、80スープラの“直列6気筒DOHC 3ℓターボの2JZ型エンジン”を搭載していて、運転するとセダンとは思えないくらい速くて。
でも、見た目はスポーツカーっぽくない。高級セダンと言うだけあって乗り心地はすごく良い!みたいな。
ん~、個人的には羊の皮を被ったオオカミという表現がピッタリなのかな~なんて思うんだけど……。と、まぁそんなわけでこのクルマに惚れ込んでしまって、アリストばかりのカスタムパーツブランドを展開していたんですよ。
そして、さっきも話した通り、その流れでレクサスのカスタムパーツを作り始めるようになったんです。アリストがあったからこそ今があるわけだから、僕にとってはすごく思い出のクルマなんですよね。
――なるほど! ですが1個疑問なのが……、他メーカーは取り扱わずレクサスの車両だけ取り扱っている理由は何ですか?
カスタムパーツを作るお店としてのこだわりで、質が大事だなと思ったんです。レクサスというブランドをもっともっと知りたいと思ったんですよ。
それが、北米でのレクサスモデル展開にあたって“第1号モデル”として販売されたLS400を手に入れた理由でもあります。
――起源になったモデルですよね。
はい。一番歴史のあるモデルに乗ろうと思ったんですよ。そして、買ってよかったと大満足してます。
走りももちろんなんですけど、あの時代のクルマで高級感があって、昔からレクサスのキープコンセプトは変わっていないんだなと再確認できました。
――例えば、どんなところですか?
30年前に作られたクルマとは思えないぐらいの作りの良さですね。
目で見えるところでいえば、合皮じゃなくて本革で作られているところですかね。合皮だとヘタったり、使い込むと表面が剥げてきて安っぽく見えたりするんだけど、全くそういったところがないんですよ。むしろ、使えば使うほど味が出てくるんです。
シートや外装の外から見て分かることだけじゃなくて、ほかにもありますよ!安全性がしっかりしているんです。今では普通かもしれないけど、当時はあまりなかった助手席エアバックが付いています。
あっ!それと、車内を快適に過ごす機能もこだわっていて、オーディオがナカミチ製なんです。当時、ナカミチは老舗ブランドで「これ、ナカミチなんだ」って言うと、おおっ!みたいな感じだったんですよ(笑)。
そして、1番高級感があるなと感じさせられたのは、車内がとても静かなところです。辛うじてワイパーの音が聞こえるくらいで、さすが高級セダンだなと思いました。
――そう言われると、乗ってみたくなります。
あはは(笑)!ぜひショールームに遊びに来てください(笑)。そうやって興味を持って下さる方は大歓迎です。
――LS400はカスタムをするのですか?
レクサス車両のカスタムを極めたいと話してきたんですけど、LS400はこのままの姿でいこうと思っています。綺麗だし、元祖レクサスということもあるから、素の状態で残しておきたいんです。
むしろ、壊れないように先に修理したり、気を使いながら丁寧に乗っています。
30年前のクルマなのに11000マイルしか走っていないというLS400。一生の宝物ですと、受話器越しの明るい声が今でも耳に残っています。
(文:矢田部明子)
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