スズキ ジムニーシエラには人を替える魔力がある!? 未経験だらけなことにトライした先に待っていた楽しすぎる日々

  • スズキ・ジムニー

愛車であるスズキ ジムニーシエラに乗って、キャンプやクルマ仲間とのオフ会を楽しんでいるKIRIさん。以前からショートスキーを楽しむなどアウトドア派だった彼ですが……実はジムニーシエラに乗るまではキャンプも未経験でオフ会に参加することすらなかったそう。

まさにクルマを替えたことで行動が180度変わったようですが、KIRIさんをそんなにアクティブにしたジムニーシエラの魅力とはどんなものがあるのでしょうか?

そんな、KIRIさん×ジムニーシエラのお話です。

――現在はジムニーシエラに乗られていますが、これまではどんなクルマに乗られてきましたか?

最初はワゴンR、それからデリカのスターワゴンで次がMPV、それでミラココアに行って今のジムニーシエラです。

――バリエーション多彩な車歴ですね! デリカ→MPVの流れを見ると外遊びがお好きだったんですか?

この頃はショートスキーにハマっていて、シーズンになるとよく山に行っていましたね。今みたいにキャンプは行っていなかったです。

――ミラココアからジムニーシエラへと乗り替えたキッカケは何だったんでしょうか?

ミラココアの車検が近づいてきたので買い替えを検討していたんですが……実は最初、フィアットの500を狙っていたんですよ。いわゆるルパン三世の映画に出てきたモデルを探していたんですが、オシャレだけど古いクルマなので日常使いするのにはどうかな?と思い直した頃にちょうどジムニーの新型が発売されたんですね。

もともとJA11型のジムニーが気になってはいたんですが、これも古いクルマになるので候補からは外していたんですが、新型はそれと遜色ないカクカクしたデザインだったので気に入って。発売してから1週間後にはもう契約していました(笑)。

  • 購入当時のスズキ・ジムニー

――当時、ジムニーってすごく人気だったので納車までかなり待たされたのでは……?

契約した時に「1年以上かかる」と言われました。それだと車検が切れるタイミングに引っかかるからどうしようと思ったんですが……、結果的に半年で納車されました。

――そんなミラクルが起こったんですね!

僕が選んだジムニーシエラはMT仕様でボディカラーもアイボリーにしたんですけど、そういう仕様はレアだったみたいでその分早く納車してもらえたみたいです。

――ちなみにこの仕様にした理由はあったんですか?

いや、特には(笑)。ボディカラーはグレーとアイボリーで迷っていたんですが、オーバーフェンダーやルーフの色を黒っぽい色にするツートン仕様のカラーリングがアイボリーにしかない設定だったんですね。ツートンを希望していた僕としてはアイボリー一択だったし、MTを選んだのも今までAT車にしか乗っていないからっていう単純な理由です。

――今までAT車にしか乗っていなかったということで、MT車に乗るのは最初の頃、大変だったのではないですか?

いや、僕は仕事でトラックとかに乗ることがあってMT車には日常的に乗っていたんですよ。だから特に大変ということはなかったです。

ただ、友人と一緒に出掛けたときとかに運転を変わってもらいたくても「MTだから運転できない!」って言われてしまうことが多くて、そこはちょっと後悔しましたね(笑)。

――ジムニーには昔から気になっていたということですが、ジムニーシエラを手にしての第一印象はどうでしたか?

納車してすぐのころは信号待ちの時とかに「新型ジムニーが走っている!」って感じで、街中で指さされたのが印象深いですね。当時はまだ納車待ちしている人たちが多い状況だったから珍しかったんだと思いますが、今までにない経験だったのでびっくりしましたし、ちょっと誇らしかったですね。

  • スズキ・ジムニーのフロントビュー

――周りの方たちの反響はどうですか?

MT車を買ったのには何より驚かれましたね。「なんで?」みたいな感じで。そもそも僕の周りはあまりクルマに興味がある人がいないので、ジムニーそのものというよりもMT車の方がインパクトは強かったみたいです。

――それだと、遊ぶ友達とかもだいぶ変化が?

ありましたね。ジムニー仲間とかとSNS経由で知り合ってオフ会したりして。そういう子たちと遊ぶ機会が増えました。それもあってクルマのカスタムを本格的に始めたりしました。

――クルマでのお出かけの頻度って増えましたか?

増えました。何より遊び方も変わりましたよ。ショートスキーには全然行かなくなりました(笑)。代わりにキャンプに行ったり、林道とか走るようになったり。運転も高速を使ってスイスイ行くタイプだったのに、時間かけてもいいから下道で走るようになりましたね。

今までは目的もなくドライブすることなんてなかったのに、ジムニーシエラになってからはフラッと出かけることが増えましたね。

  • スズキ・ジムニーのリアビュー
  • スズキ・ジムニーでのキャンプの様子

――では、現在ではよく行かれているオフ会もジムニーシエラになってからですか?

そうです。今まで参加した経験もなかったんですよ。もともとインスタにも前のクルマの写真なんかほとんど載せてなかったくらいで。

ジムニーシエラを買ったのをキッカケにしてジムニー専用のサブアカウントを作って投稿するようになったんですが……今やこっちがメインアカウントみたいになりましたね。

――オフ会に初めて参加した時ってどんな感じでしたか?

僕が参加した初めてのイベントって、主催したのが僕自身なんですよ。「林道を走ってみませんか?」というテーマでジムニーのオフ会を開いて。

最初は僕を含めて4台程度だったんですが、回を追うごとに増えていって岐阜の長良川でやった時は30台、京都の木津川で開催した時は40台って具合に。

――オフ会に出たことない人がオフ会を開くってなかなかないと思いますが……?

そうですよね。ただ、いろんな人のカスタムが見たいとか話してみたいという思いがあったのでやってみようってなったんです。別に昔から幹事をよくやるタイプでもなかったんですけどね。

でも、日にちと場所だけを決めてあとは特に決めていなかったからかなり緩い感じですけど(笑)。

  • スズキ・ジムニーのオフ会
  • スズキ・ジムニーのオフ会での様子

――オフ会に参加したり、キャンプを始めたりとかなりの変化ですね!

ジムニーシエラに替えたことで、今までは行かなかった河原や林道に行くようになったからですかね。それでキャンプしてみたいと思ったし。多分ジムニーシエラに乗っていなかったら今まで通りな生活をしていたと思いますよ。

――そこまで人を突き動かすってすごい魔力ですね。では、そんなジムニーシエラの自慢したいポイントとは?

気に入っているのは屋根の上に付けたラックですね。オーストラリアの会社で作られた社外品を後からつけたんですが、これがあるとキャンプの時に荷物もたっぷり詰めるんですよ。

カスタムしたところだと、鳥取県のオートルビーズさんというお店に良くしてもらっているのですが、そこでオリジナルで出されている特別仕様のホイールを履いているところですね。オリジナルカラーになっているので個性が出ていいなって。

これに合わせてタイヤもトーヨータイヤのオープンカントリーという種類のものにしました。この組み合わせも自慢ですね。

――このジムニーシエラって、KIRIさんにとってどんな存在ですか?

人との縁を繋いでくれるクルマですね。このクルマに乗っていなかったら出会えなかった人たちばかりだし、今付き合っている彼女もジムニーのオフ会がキッカケだったんですよ。
それまでは人見知りだったのに、積極的に人と話すようになったし……もしかしたら、僕自身を変えてくれたクルマなのかなとも思いますね。

  • カーサイドタープを広げたスズキ・ジムニー

ジムニーシエラを買う前と買った後とでは日々の過ごし方がガラッと変わってしまった様子のKIRIさん。クルマが生み出してくれた出会いで楽しい日々を過ごしていることがよくわかりますね。

趣味のキャンプもだんだん本格的になっていて、淡路島などへ頻繁にお出かけしているそうです。これからもジムニーシエラとともにキャンプを満喫し、オフ会を主宰してと楽しくて忙しい毎日を送りそうです!

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KIRIさん

(文:福嶌弘)

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