22歳の若者が、2代目レパード前期型に中学生の時から憧れた理由
社会人2ヶ月目の22歳の時、ローンを組んでGF31 レパード 前期型を購入したという海野さん。中学生の頃から乗りたいクルマだったそうで、念願叶って愛車になったと嬉しそうに話してくれました。
一体、海野さんはなぜレパードに乗りたいと思ったのでしょうか?また、自分が産まれる前のクルマに興味を持つようになった、その理由は?今回は、海野さん×レパード のお話をお届けします。
――レパードとの出会いは、いつだったのですか?
中学校2年生の時です。友達のお父さんが3代目「レパードJ.フェリー」に乗っていて、「面白いクルマが家にあるよ!」と見せてくれたのが始まりでした。
――海野さんからみて、レパードはどう見えましたか?
それがですね……、こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、僕好みではなかったんですよ(笑)。スポーツカーっぽくもないし、リアは変わった形をしているし、何だかよく分からないクルマだな……が、最初の印象でした(笑)。
というのも、レパードを見るまでは新車やスポーツカーなどの話題のクルマしか知らなかったので、今のクルマには無いデザインや、あえて古いクルマでカーライフを楽しんでいる人がいる、ということに衝撃を受けた方が大きかったですね。
――初めて見た旧車がレパードだった、というわけですね!
はい。知らないだけに、レパードにすごく興味持ちました。友達の家から帰宅後、すぐにパソコンを開いて「レパード」を調べました。そうすると、友達のお父さんのレパードはどうやら3代目らしいということが分かりました。
北米では人気だったのに、当時の日本ではイマイチだったと書いてあって、なるほど……と思ったのを覚えています(笑)。そういう歴史が分かっていくと楽しくなってきて、エンジンの型式や歴代レパードについても調べていった結果、
2代目レパードに強いあこがれを持つようになって、GF31 レパード 前期型を購入しました。
――じゃあ、友人のお父様と同じ型のレパードに乗っているというわけじゃないんですね!
そうです。でも、レパードというクルマに乗ってみようというキッカケをくれたのは、間違いなく友人のお父さんの3代目レパードですけどね!
――たしかに、それはそうですね♪ところで、なぜ2代目で前期型が良かったのですか?
僕は、四角くて、薄くて、直線基調なデザインが好きなんですけど、2代目後期から丸いフォルムになっていくんですよ。だから、その前のモデルが良いなと思ったんです。
1代目も四角くはあるんですけど、2代目の方が四角いながらに先進的だなと感じさせるデザインが取り入れてあって、日本が豊かになってきた時代背景を感じることが出来たので、2代目前期にしようと決めました。
加えて、ライトの形も自分好みでしたね。小さい頃から、自由帳にクルマを描くときは1番初めにライトから書くくらい外せない箇所でした。また、2代目は定規でピシッとかけるくらい四角いんです。
――購入した時期は、いつだったのですか?
旧車ブーム真っ只中の、2021年6月から乗り始めました。4月に就職してすぐだったので、ローンが通るかな?とダメ元で判子を押したらOKで、現在に至ります。
さらに運が良かったのは、サンルーフ、オートカセットセレクター、リアスポイラーなど、フルオプションの個体だったことです。カードエントリーシステムといって、今でいう電子キーのようなものも付いていたんですよ。
エンジンルーム内のコーションプレートには、「T8」の打刻がしてあるんですけど、これはフルオプションの証なんです。ボンネットを開けても、知っている人が見ないと気付かないポイントなんですよ。
これだけオプションを付けると大体400万円くらいになるので、ワングレード上の排気量3000ccのアルティマを買えるはずなんです。でも、それをしなかったのは、当時3ナンバーの税金が高かったので、それを回避するために排気量2000ccの最上級グレードをあえて選び、浮いた分のお金でフルオプションを選択したのかな?と勝手に予想しています。
――確かに!それはあるかもしれませんね!そういうのを予想するのも楽しいですよね。
それが、旧車の魅力だと思っているんです。普通のクルマじゃ出来ないようなことを考えて、時にはありえないようなトラブルが発生する(笑)。
だけどそれって、旧車ならではのハプニングだし、それを乗り越えて走れるようになった時の達成感は最高だと思うんです。多くはないけど、同い年くらいの旧車乗りの人もいるから、何かあれば助け合えるでしょうし!乗り続けていく上で、自分でも故障の原因を把握しておいて、なるべく対処出来るように知識を増やしていくことも大事ですけどね。
それも含めて楽しいクルマですし、乗れば乗るほど味が出てくるのが旧車だと思っています。
現在の走行距離は、9万3000km。距離が伸びていくたびにドラマがあるという旧車ライフを、これからも楽しんでいくということでした。登場して何十年と経った今でも、誰かの心を熱くさせるクルマがあることは、とても素敵なことだといえるでしょう。
【Instagram】
こーへーさん
(文:矢田部明子)
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