九州支部長のバトンを受け取った青年 気付いた時には三菱 デリカスペースギアが愛車だった
「物心がついた時には、当たり前のように父のデリカがありました」
大学入学のタイミングでスペースギアを購入したというケンさんは、幼少期、父親が入会していた“デリカオーナーズクラブ”のイベントに、よく連れて行ってもらったのだとか。そんな彼が、なぜスペースギアに乗り、父親と同じ選択をしていくのか。
今回は、ケンさん×デリカスペースギアのお話です。
――スペースギア以外はどんなクルマに乗られてきたんですか?
実は、スペースギアが初めてのマイカーなんです。
――そうだったんですね!マイカーにスペースギアを選んだのはなぜですか?
子供の頃、父がデリカスターワゴンやスペースギアに乗っていて、僕の幼少期の思い出が全て、父と出かけるデリカの旅だったからじゃないでしょうか。
マイカーを何にしようか悩んでいた時、家の倉庫に父が乗っていたスペースギアの部品が残っているのを見つけたんです。その部品はまだ使えそうで、自分がスペースギアに乗ったら、みんなが懐かしがるだろうなと……。
そんな気持ちでいた時に、求めていた条件をクリアするスペースギアが、ネットで奇跡的に売られていたんですよ。なんだか、運命を感じてしまったんですよね。
-
オフロードを走るお父さんのデリカスペースギア
――当時、ケンさんがスペースギアに求めていた条件とは何だったのでしょうか?
本当は父が乗っていたのと同じ、白デリカのサンルーフ付きを探していたんですが、見つけられませんでした。
当時調べていく中で、スペースギアにマニュアル車がある事実を知り、だったら運転の楽しいマニュアル車が良い!と思い、96年式のエクシードⅡのマニュアル車を購入しました。売られていること自体が滅多にないクルマなので、見つけた時は本当に嬉しかったです!
――家で部品を見つけてから購入に至るまで、本当に運命のようですね。購入後、納車されるまでの期間は何をされていたんですか?
納車日まで、約半年間という長い期間があったので、マニュアル車の運転の練習をしていました。まだ免許を取ったばかりの僕に「これで練習しろ!」と、父がたまたま持っていたローバーミニを運転させてもらい、そこで運転のいろはを学びました。
――納車されて、初めて自分のスペースギアに乗った時は、どんな印象でしたか?
「こんな大きいクルマを乗りこなせるのか?」と最初は心配でしたね。でも、そんな心配は必要ないくらい、乗りやすかったんです。ミラーも大きくて、そこら辺の軽自動車よりも分かりやすく、運転しやすいクルマだなと感激しました。
それと、小さい頃に父が見ていた“運転席の景色”を体感できたのが、何よりも感慨深かったです。今でもたまに、父が車内で聞いていた角松敏生さんの曲を聴きながら、思い出に浸っています。
――なぜ子供の頃に聞いていた音楽を聴こうと思ったんですか?
なぜかと聞かれると、説明が難しいですが……。脳裏に焼き付いているくらい、楽しい思い出だったからだと思います。
――よくお父様とデリカでお出かけをしていたんですか?
昔、父が加入していたデリカのクラブがあって、月に1回、デリカを使って何かをするというイベントがあったんです。小さい頃はそのイベントに出かけるのが当たり前で、とても楽しかったのを覚えています。
当時は家の中にいることが少なく、しょっちゅう色々な場所へ連れていってもらっていました。
――ケンさんは現在、何かクラブに入られているんですか?
はい。父が加入していた、デリカオーナーズクラブがまだ活動していることを知り、入会しました。
――お父様が当時入られていたクラブにケンさんも入ったんですね!
そうなんです。父が加入したのは1993年で、入会から1年ほどで九州支部長として、九州支部を立ち上げたんです。そんな父は、最終的にはクラブから離れてしまったのですが、今は息子である僕が、九州支部長を務めさせていただいています。
――お父様と同じ支部長になられたんですか!? 何だか素敵なお話です
父がクラブから離れている間は、違うオーナーさんが支えてくださっていたみたいです。父が当時、どういう気持ちでクラブにいたのか、父が見ていた景色や経験を追いかけながら、自分が思う“理想のクラブ”を作っていけたらなと思っています。
――ケンさんが描く理想はどんなクラブなんですか?
コロナ禍もあり、あまり活動が出来ていなかったのですが、まずは地道に同窓会のようなイベントを開きたいです。
クラブを通じて「デリカ乗りにはこんな熱い人がいるんだ」と気付いてもらいたいというか……。デリカに対して、自分と同じ熱量の人がいるんだ、というのを感じてもらえるクラブにしたいですし、オーナー同士の交流の場として活用してもらいたいです。
――今後は会員が増えたら良いですね! 1人でドライブに行ったりもするんですか?
もちろん行きますよ!4年前は、福岡県から四国へ旅に行きました。四国では剣山に行き、岡山県では鷲羽山や三菱の工場に行き、デリカのルーツにほんの少しだけですが、触れることができました。
――他に印象的だったエピソードはありますか?
そういえば、デリカオーナーズクラブのステッカーが貼ってある廃車体を見ました! たまたま通った道で出会うことができたので、それもまた偶然的で楽しいですよね。
――偶然とは思えないほど、デリカとご縁があるのがすごいですね。ケンさんにとって、スペースギアはどんな存在なんですか?
腐れ縁…でしょうか。自分の人生の中で、隣には必ずデリカがいましたから。
この先、例えば結婚をして、子供を授かった時は“父が経験させてくれた、スペースギアとの思い出”のように、自分の子供にもいろいろ経験させてあげたいです。こういうクルマがあったんだよっていう、伝承ができたら良いですよね。
デリカオーナーズクラブもそうですが、デリカを後世に伝えていくことも、自分に与えられた使命なのではないかと感じています。
全国規模で集まる大きなイベントが、1年に1度だけあるというデリカオーナーズクラブ。
ケンさんは過去に1度、お父様と参加したことがあるのだとか。
「いつかは自分のスペースギアでイベントへ参加し、父を覚えていてくださる人に、このスペースギアを見せて驚かせたい。」
そう語るケンさんは、その頃にはスペースギアを知り尽くし、当時周りを楽しませていたお父様に、近づけているのではないでしょうか。
【Instagram】
ケンさん
(文:秦 悠陽)
三菱・デリカの愛車記事
-

-
教室生活37年の「先生」が、歴代三菱 デリカで旅を続ける理由
2025.01.31 愛車広場
-

-
ついに念願のモデルを手に入れた! オリジナル度が高い初代デリカスターワゴン
2024.12.16 愛車広場
-

-
三菱デリカD:5は仲間へとつなぐ架け橋に。デリカだから生まれる素敵な縁と思い出
2024.03.27 愛車広場
-

-
九州支部長のバトンを受け取った青年 気付いた時には三菱 デリカスペースギアが愛車だった
2024.02.24 愛車広場
-

-
2ヶ月の車中泊旅もなんのその。三菱 デリカスターワゴンは夢を叶えてくれる「僕のすべて」
2024.01.21 愛車広場
-

-
好きなクルマを好きなように乗るのが一番。幼少期からのあこがれ日産パオと大人になって好きになった四駆デリカD:5
2023.09.24 愛車広場
三菱・デリカに関する記事
関連記事
-

-
トヨタ・イプサム240sを選んだ理由。家族の思い出を引き継ぐ愛車ストーリー
2026.05.22 愛車広場
-

-
35歳でたどり着いた念願のFRクーペ。BRZは「苦楽を共にした相棒」
2026.05.19 愛車広場
-

-
“見た目重視”でいい。ロードスターが変えた私のカーライフ
2026.05.18 愛車広場
-

-
インプレッサを経て、もう一度スポーツカーへ。BRZが「自分に合う一台」になるまで
2026.05.15 愛車広場
-

-
アクアで弾む毎日、ノアで重ねる思い出。二台で楽しむ、わが家のカーライフ
2026.05.13 愛車広場
-

-
17年間憧れた自動車免許。35歳の私が教習所に通った理由
2026.05.11 愛車広場
-

-
夫婦生活に彩りを添えてくれたクルマ MAZDA・CX-8で思い出を残していくフォトグラファーのカーライフ
2026.05.07 愛車広場
-

-
9年間の空白を経て復活した愛車。三菱・ランサーGSRエボリューションⅢと深まるカーライフ
2026.04.28 愛車広場
-

-
「確実に人生を変えてくれた」ホンダ・ヴェゼルが与えてくれた新たな経験の“きっかけ”
2026.04.27 愛車広場







