このクルマはポルシェ以上!?スバル アウトバックで楽しむハイクオリティなアウトドアカーライフ
若いころは車高を下げるカスタムに熱中していたという嵩上げ太郎さん。結婚して子供ができ、アウトドアで遊ぶようになったことでクルマの好みが変わり、その中で出会った理想の1台がスバル アウトバック。
購入前から自分好みにカスタムする構想を固めて、コツコツと自分で積み上げていった結果、かつて乗りたかった憧れのクルマ、ポルシェを上回るほどの1台になったと豪語します。
そんな、嵩上げ太郎さん×アウトバックのお話です。
――嵩上げ太郎さんは今、アウトバックに乗られているということですが、これまではどんなクルマに?
もともとは車高の低いクルマばっかりだったんですよ。最初はS13シルビアで次がインプレッサSTIを3台くらい乗り継いで、そのあとR32スカイライン、シルビアと続いて、またインプレッサに戻って。そこからレガシィツーリングワゴンと来て今のアウトバックという感じです。
――もともとはスポーツカーみたいなクルマがお好きだったんですね?
そうですね。若いころは車高を下げて走るのが好きだったし、モータースポーツもやっていたのですが、結婚して子供ができるとなかなかこうしたクルマには乗りづらくなって。
あと、スカイラインに乗っているころにキャンプに行くことにハマってしまい、アウトドア向けなクルマに乗りたくなったんですよね。
だんだん趣味の幅が広がっていった結果で、今のアウトバックになった感じです。
――アウトドア向きのSUVは他にもあると思いますが、アウトバックを選んだ理由は?
SNSでアメリカっぽくカスタムされたアウトバックを見た時に一目惚れしてしまって。私のライフスタイルにも合うし、頭に描いていたカスタムの方向性だったので、購入してからは速攻でそのスタイルにイジった感じです。
――購入前から目標とするカスタム例があったんですね。では新車購入時も特にオプションなどにこだわらず、あとから仕上げた形だったんですか?
そうですね。ボディカラーはカスタム後のバランスを考えてホワイトを選びました。スピーカーやタンレザーシートは後からは変えられないので、最上級のグレードにして好みのものを選びましたが、それ以外はもう自分で仕上げていこうって。
なんせ、クルマよりも先にパーツの方が手元に来ていたくらいですから(笑)。
普通、シートは防水のものを選びたくなりますが、私としてはギャップを作りたかったのであえてタンレザーシートにしてこだわってみました。
――納車された最初のころはノーマルでも乗ったのかなと思いますが、乗ってみての第一印象って覚えていますか?
第一印象としては静かで乗り心地が良くて大人のクルマだなっていう印象がありました。
車内も広いし静かだから家族からも評判は良かったんですが……、カスタムが進むにつれてそうした声もなくなって。最近では「またカスタムしているよ!」ってあきれられていますけどね(笑)。
――購入したころがコロナの時期だったみたいですが、この時期は外出よりもカスタムに時間を割いていた感じですか?
そうですね。出かけることが難しい時期だったので、カスタムに力を注いでいましたね。最初はタイヤとホイールを換えて、次にサスペンションを入れて、バンパーガードを入れてという感じで。名前の通り嵩上げから始めていきました(笑)。
――そこから名前が来ているんですね。キャンプに行き始めたのはいつ頃からですか?
買ったのが冬だったのですぐはいきませんでしたが、夏にはもうキャンプに行っていましたね。
キャンプをするとき、私はギアをけっこう持っていきたいタイプなので荷物をとにかく色々載せられて本当に便利ですね。前のクルマでは載せられなかったものもあるので、キャンプの充実度が上がりました。
――このクルマに替えてから、キャンプの頻度は増えましたか?
増えましたね。満足度の高いキャンプができるようになったのも大きいですが、SNSで知り合った方たちと一緒にキャンプすることも増えたんですよ。それもあって、キャンプの機会そのものはだいぶ増えたかなって。
――行きつけのキャンプ場などはありますか?
私はどこでもいいタイプなんですが、家族のことを考えると、子供もまだ小さいのでなるべく設備の整ったキレイなキャンプ場を関東圏内で探していく感じですね。大体クルマで1~2時間で行ける距離くらいがベストですね。
子供がなるべくグズらないよう、夜に出発して寝てから帰ってくるみたいな感じにしています。
――SNSでつながった方とキャンプに行くとのことですが、もともとこういう交流は得意なんですか?
いえ、初めての経験ですね。もともとSNSって知人との間でしかやっていなかったのですが、このクルマを買うにあたりアカウントを作ったら予想以上に反応があって。
最初は緊張するのかなと思ったんですが、同じSUBARU乗りで共通点があるからすぐに打ち解けることができて楽しくアウトドアで遊べましたね。
――こうした交流があると、よりカスタムに熱が入りそうですね
いや、もともとカスタム熱はかなり高い方だったので、むしろ細かいカスタムの部分を見て参考にするようにしています。
逆に私のカスタムを見て、どうやったんですか?的な質問を受けたり、DMをもらったりすることもしょっちゅうですね。僕のフォロワーさんは外国人の方も多いので、いろいろ問い合わせが来ますよ。
――外国の方からの問い合わせだと、返答するの大変ではないですか?
確かに言葉の障害はありますが、もともと英語はできる方だったし、あとはGoogleのアプリなどで気軽に翻訳できるのでそれを活用しています。
現行のアウトバックはアメリカで数年早く販売されており、カスタムに興味のある方も多いので、参考にしてもらえているみたいですね。
――そもそも嵩上げ、というかリフトアップをしようと思ったキッカケは?
見た目のインパクトですね。海外の方たちのカスタムが私にはすごくカッコよく映ったし、アウトドアで遊ぶのにも便利だなということで。
車高を下げて遊んでいたころは自分でいろいろやりましたが、車高を上げたのはこれが初めてですね。
――車高を上げると乗り味が変わると思いますが、その辺りは工夫されている感じですか?
はい、もちろんです。サスペンションや車高の上げ方、アライメントの調整にはこだわっていて。むしろノーマルのころより調子がいいくらいです。
――オフ会などにも参加されているんですか?
オフ会キャンプにも1回参加しています。いろいろ行きたいとは思いますけどなかなか遠くて……。私が参加したのはスバル車だけ30台くらいが集まっていて、けっこう大掛かりなイベントでした。
――それだけ集まっても、このクルマなら注目度は高そうですね
そうなんです。だからイベント会場に着いたときには「有名人が来た!」的な感じで歓迎してもらえました。素直にうれしかったです。随分いじったからか、日常でも信号待ちの時とか、視線を感じたりします(笑)。
私が思うに、車高を下げるカスタムをしたクルマってちょっとヤンチャに見えちゃうから話しづらいと思われるみたいですが、上げるカスタムは純粋に『アウトドアが好きなんだね』って親しみを持ってもらえるみたいです。
――車高を下げるカスタムも経験している嵩上げ太郎さんならではのご意見ですね(笑)。購入して3年ということですが、一番の思い出は?
スバルのキャンプに呼んでもらってスバル好きな方たちと知り合えた事ですね。人脈が広がって、自分の世界が広がったのは良かったですね。
――そんなアウトバックの自慢したいポイントはやっぱり、嵩上げしたことですか?
いろいろありますが、一番は屋根の上に乗せたルーフラックですね。アメリカのものなんですが、このラックが好きでこれを載せたいというところから始まっているのでぜひ見てもらいたいです。
普通は出っ張ってしまってスマートに見えないんですが、これは見た目もスマートにハマっているのが自慢です。
――こうしたカスタムをする上で、やはりカスタムショップ選びは重要ですか?
いえ、僕は自宅のガレージにリフトなんかも用意してあるので全部自分でカスタムしているんですよ。ホントはポルシェとかを置きたかったんですけどね(笑)。
――すごい、すべてご自身でやっているんですね!それならなおさら愛着が増しますね。カスタム的にはだいぶ仕上がっている感がありますが、今後の予定は?
カスタムとしてはネタがもうないんですよね(笑)。だから現状維持に努めるのがひとつと、出かけたいで言えばビーチキャンプとかやりたいなと思っています。このクルマでサーフィンなどにも行けたらいいですね。
――では、このクルマは嵩上げ太郎さんにとってどんな存在ですか?
相棒というか、ここまでイジると唯一無二の存在になるのでまさに愛車って感じですかね。昔はポルシェが欲しいとか思っていましたけれど、今のアウトバックが理想形なので、もう他に何に乗りたいというような欲求がないんですよ。
ある種、クルマ好きのゴールにたどり着けた感じがします。家族も荷物もめいっぱいに乗せてどこにでも行けるクルマでこれだけカッコイイなんて、他にないですからね。
【Instagram】
嵩上げ太郎さん
(文:福嶌弘)
[ガズー編集部]
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