WRX S4は所有1か月で早くも家族の一員に。走る度にワクワクさせてくれるパートナー

  • SUBARU・WRX S4のリア

この7月、日産「デイズ」からスバルWRX S4」へと乗り替えたGeale@lorelei2(以下、ロレ)さん。さっそく長距離旅行に出かけてデイズとの違いを楽しみ、家族そろって出かけることの嬉しさを再発見します。そんなロレさんとWRXのお話です。 

――ロレさんがクルマ好きになったのは、いくつぐらいからですか

物心のつく前から興味はあったようで、いつもミニカーを手にしていたと聞いています。決定打になったのはプレイステーション2の『グランツーリスモ4 プロローグ』に触れたことですね。幼稚園に通っていたときの話です。

――幼稚園児で、もうグランツーリスモですか!?

母の実家に行った時、祖父の所有するPS2の中に入っていたんです。遊んでみたら、すぐに夢中になりました。ゲームの中ですが、大人になれないと動かせないクルマを自由に動かせるのが楽しかったのだと思います。ちなみに今日に至るゲーマー街道一直線の出発点でもありました。

――なるほど。それでは最初のクルマを所有された経緯を教えてください

自動車免許は高校3年生の時に取得したのですが、進学した自動車専門学校で寮に入ったので、卒業までクルマを所有することはできませんでした。

最初に所有したクルマはデイズのハイウェイスターです。就職直後ですから、22歳の春ですね。祖母から譲り受けました。

――お仕事はどのような?

現在は、民間の自動車整備工場で整備士を務めていますが、デイズを譲り受けた当時はメーカー系自動車販売店で整備士を務めていました。

デイズは好きで選んだクルマではありませんでしたが、日々通勤やドライブで利用し、自分の手でメンテナンスを行っているうちに、情が湧いてきましたね。軽快でキビキビと走ってくれる乗り味はとても気に入っていて、1年で1万5千キロほど走りました。

――デイズでのドライブや旅行で、思い出深い出来事はありますか?

友人と県外に出かけ、「燃料計が半分あるから大丈夫だろう」と、帰りの高速道路に乗ったときのことです。高速走行で大きく燃費が落ちるからか、それともガソリンタンクが小さいからか……。みるみると下がる燃料計に、ヒヤヒヤしながら帰った思い出があります。

高速道路をおりて直後のガソリンスタンドに飛び込んだのですが、その時の燃料計は0を表示していました。燃費や走行距離を把握する前は、余裕を持って給油しないとダメですね。

運転操作にメカニズム、クルマを所有することで得られる経験と、デイズは色々なことを教えてくれ、小さいながらも頑張ってくれました。身内との繋がりを感じられる、可愛いクルマだったなと思っています。

  • 日産・デイズ
  • 日産・デイズのリア

――SNSの投稿では、デイズの次にWRXを購入されていますね

そうです。就職から1年が経ち、職場の雰囲気になじめなかったこともあって、地元に戻る決意を固めたんです。転職活動をはじめて2ヶ月ほどで今の職場への転職が決まり、心機一転をはかる意味も込めて、自分で選んだクルマに乗り替えることにしました。

新しいクルマの条件として、
家族が窮屈な思いをせずに乗れること。
また実家の敷地はあまり広くないため、そこそこコンパクトであること。
地域として冬期は降雪があります。できれば4WDであること。
なにより走っていてワクワクできる、スポーティなクルマであること!

当初はトヨタ「GRヤリス」やスバル「インプレッサワゴン」が候補にあがりました。家族に相談したところ、父から「サイズはそこまで気にしなくて良い」という言葉をもらえたので、条件を広げて再検討。スポーティな要素を残しつつも、長距離のクルーズも苦にならず、なによりフォルムが好みだったWRXが候補に加わり、最終的にS4へと行き着いた形です。

  • 日産・デイズからSUBARU・WRX S4に乗り替えた時

――WRXは新車で購入ですか? それとも中古車ですか?

中古車です。予算を決めて探し始め、すぐに走行距離が1万キロに満たないWRXが見つかりました。ショップのサイトで掲載されていた画像では、下回りもすごくキレイそうでした。

SNSで親交のある、スバルで整備士を勤めるインプレッサオーナーに相談してみたところ、このWRXはフルオプションで、なかなかない出物であることが分かったんです。

当時は休職中だったので、さっそくショップへ行って現車を確認。右リヤドアの端とホイールに傷が入っていましたが、それをのぞけば販売店のメンテナンスパックで整備をちゃんと受けている、程度の良い個体でした。

目の前に欲しいクルマがある勢いもあって、その場で契約。そして先月(7月)、無事にWRXを引き取り、晴れてオーナーになることが出来ました!

  • SUBARU・WRX S4

――おめでとうございます、ロレさんの嬉しさが伝わります。WRXをはじめて運転したとき、どんな風に思われましたか?

「パワフルでスムーズ!」この一言につきます。納車の帰りに高速道路を使ったのですが、ちょっとアクセルを踏んだだけで滑らかに加速し、どこまでも鈍る感じがしませんでした。デイズとは別格でした。いや、比較するには酷な排気量差ですが(笑)

ためしにアクセルを踏んでみたときの加速も、また凄いものがありました。Gで身体がシートに押し付けられる感覚は、専門学校時代に授業で体験同乗した日産GT-Rに通ずるものがありました。

その感覚を自分のクルマで、しかも運転席で再現できている。もう嬉しさとワクワクが凄かった! 終始、笑みが溢れていたと思います。

――では、ここまでWRXを所有されて感じた魅力や楽しさを教えてください

非常にトルクフルで、加速したい時にすぐ応えてくれるのが一番の魅力ですね。(ターボの)過給がかからずとも十分な加速を発揮しますが、ひとたび過給がかかるとスイッチが切り替わったかのようなダッシュをしてくれます。住まいの地域柄、山道を走ることも多いのですが、急なのぼり勾配でヤキモキすることは、ほぼ無くなりました。

そしてCVTでありながら、「S#(スポーツシャープ)」モードに切り替えてのパドルシフトによる“なんちゃってMT”操作も、お気に入りです。パドルシフトの操作で、本当にギヤが切り替わるようなショックを感じてタコメーターが踊る。CVTとは思えないフィールで遊べ、楽しめます。

納車してすぐに長旅に出たのですが、長時間の運転が苦にならず、ずっと快適に走り切れたのは、WRXのおかげだと思っています。

  • 長旅でも快適に走れるSUBARU・WRX S4
  • SUBARU・WRX S4の左サイド

――ベタ褒めですね

そうですね!ただちょっと気になったのは、車内後部から聞こえた振動音でしょうか。リヤシートの後ろのシェルフパネルが、走行中の振動を拾ってしまっていたようなんです。制振剤を貼って押さえ込んだので、今は気にならないレベルに収まっています。

走行性や楽しさは、家族をはじめ同乗するほとんどの方に気に入ってもらえています。一方で、足が硬めだからでしょうね。後部座席に座った方から、段差やバンプを越えたときの突きあげが大きいといわれました。

  • SUBARU・WRX S4のリアのシェルフパネル

――これまでに手をくわえたところや、これからカスタムしたいところはありますか?

メンテナンスを別にすれば、エアクリーナーを先のインプレッサオーナーの方から納車祝いでいただいた、STIのスポーツエアクリーナーに交換したくらいですね。ホイールのキズが目立つのでスタッドレスタイヤに交換するときに、一緒の交換を予定しています。

あまりカスタムやドレスアップをせず、キレイな状態で乗り続けて行こうと思っています。

――WRXは現状で十分に格好いいですものね。ドライブやお出かけで、思い出深い出来事があったら教えてください

休日は家族を乗せ、ドライブがてら色々なところへと出かけることが多いです。行く先々で、みんなの笑顔を見られるのは、すごく嬉しいですよね。移動中、両親は寝ていることも多いのですが、それもWRXの快適性や安心感があってのことなのだと思います。

別の話になりますが、専門学校時代の友人に現在、自動車メーカーで開発ドライバーとして活躍している人がいます。彼にWRXを運転してもらったとき、色々と優秀な点を教えてくれて、まるで自分が褒められたみたいに嬉しくなりましたね。

――その嬉しさ、分かります。それでは話が変わってSNS活動についてうかがいます。普段、SNSに投稿している内容は、どのようなものでしょう

ゲームのクリップを投稿したり、WRXで出先の写真を残したり、面白かったことや共有したいことを投稿してます。

――オフ会や参加や、SNSのフォロワーとの、リアルでの交流はされていますか?

両方ともまだ無いですね。交流のあるフォロワーさんにはお会いしたいので、機会があれば是非、参加したいと思っています。

――それでは最後になりますが、ロレさんとWRX S4との関係は、どのようなものでしょう?

自分を行きたいと思うところに連れて行ってくれる、パートナーそのものですね。家族にも受け入れられつつあるので、家族の一員といっても差し支えないと思います。

  • SUBARU・WRX S4とオーナーさん

取材時、購入からまだ1ヶ月と、蜜月まっただ中のロレさんとWRX。いずれオフ会への参加やSNSで親交のあるオーナーとの顔合わせなど、交流を楽しむ様子がポストされていくかもしれません。

(文・糸井賢一)