仕事を辞めてまで欲しかった! スバル・WRX STIは僕を支えてくれる家族のような存在

  • スバル・WRX STI TypeS

今回お話を伺ったのはナオミチさん28歳。
人生で初めてとなる愛車はスバル・レガシィであり、その後もインプレッサやレヴォーグなど、スバル車を乗り継ぎ、現在は約2年前に購入したWRX STI TypeSが愛車だと話してくれました。

今回は、「気付いたら最初からスバル車一択だった」というナオミチさん×WRX STI(以下、WRX)のお話です。

――WRXには元々乗りたいと思っていたのでしょうか?

ずっとWRXに憧れていて、いつかは乗りたいと思っていました。そのためもあって現在の中古車屋の職に就いたくらいです。

  • スバル・WRX STI TypeSの左後ろ

――それほどナオミチさんにとってクルマの存在は大きかったんですね。WRXに憧れていた理由は何故だったのでしょう?

『MT車のスポーティカー』で括った時に、WRXが一番良いなって思えたんですよね。このヘッドライトの形とか、車の形状も男心をくすぐられて。

中古車屋の仕事でお客様からWRXを買い取らせていただける機会があったのですが、その時に初めてWRXに乗ることができて、その乗り心地にも心を射抜かれたんですよね。それが決定打となって「このクルマしか乗りたくないな」って思って購入したんです。

  • スバル・WRX STI TypeSの運転席

――自分のWRXに初めて乗った日のことは覚えていますか?

すごく満足のいくものでした。曲がって欲しいところで想像以上に曲がってくれるし、加速もターボなので気持ちが良いんです。何より、僕の中では憧れのクルマに乗れたっていう喜びが1番大きくて、言っちゃえばこのクルマのために転職したようなものなので、感慨深い思いでしたね。

――仕事を辞めてクルマを選んだ際は、相当悩まれたんじゃないでしょうか...

そうですね。でも、やっぱりクルマが趣味なので、僕にとってそこを制限されるのは嫌なんですよ。なので、良い選択をしたかなって今でも思っています。今、結婚をして2歳と1歳の子供がいるのですが、後ろに乗せると楽しそうにしていて、そういう光景を見ると「買って良かったな」って思いますね。

――そういえば、スバル車好きになったキッカケは何だったのですか?

小さい時から父の影響もあってクルマは好きだったのですが、当時はメーカーは意識していなくて、スバル車の良さに気付いたのは大人になってからでした。

実は以前の仕事の関係でレガシィに乗る機会があったんですよ。それがスバル車の凄さに気付くキッカケでしたね。

――それでレガシィが気に入ったんですね?

クラウンやレガシィがあって、クラウンももちろん乗り心地は良かったのですが、走っている時の安心感がレガシィの方が自分のフィーリングに合っていたんですよ。乗っているときの一体感というか思い通りに操作している感じがめちゃくちゃ気に入りましたね。そこからだと思います、スバル車にどんどんハマって行ったのは。

  • サーキットを走行するスバル・WRX STI TypeS

――そういった経緯だったんですね。今の愛車であるWRXは公道では中々、限界値を知る走行をすることって難しいですよね

最近は行けていないのですが、半年前くらいまでは2ヶ月に1回はサーキット走行をしていましたよ。WRXのポテンシャルを確認したいというか、どこまでスピードを出したら滑っちゃうのかとか、限界走行をしてみたい気持ちがあったので、よく行っていました。

  • コーナリング中のスバル・WRX STI TypeS

――サーキットでWRXを走らせてみて、どうでしたか?

自分の愛車なのもあり、最初は「このまま突っ込んだらどうしよう」っていう不安があってちょっと怖かったのですが(笑)、結局はクルマを信じられたので「大丈夫だろう!」って思いながら運転が出来て、この安心感はスバル車だからなのかもしれないと思いましたね。めちゃくちゃ楽しくて満足しましたよ。

――普段はWRXに頻繁に乗られているんでしょうか?

実は、最近は乗れていないんです。家族用のクルマとしてミニバンが1台あるのですが、家族で出かける時はそっちに乗って出掛けるんですよね。

なので、WRXは気晴らししたい時とか、ちょっと1人で黄昏たい時とかに運転することが最近は多いですね。今では疲れた時に癒してくれる心の支えみたいな感じになっています(笑)。エンジンは毎日かけるようにしているんですけどね。

――WRXに乗り換えて何か変化はありましたか?

正しい言い方か分からないのですが、WRXに乗り換えてから“自信を持って”イベントなどに参加できるようになりました。僕の中でずっと憧れのクルマで、やっと乗れたという気持ちが、その自信に繋がっているのかもしれないです。

そのおかげでWRXのミーティングなどに参加する機会も増えましたし、積極的にコミュニケーションを取って、他のオーナーさんとも繋がりができたり、全てWRXのおかげだなって思いますね。

  • スバル・WRX STI TypeSのテールランプ

――1回のドライブでどれくらい走りますか?

1人でドライブをしている時は、神奈川県から出発して、気付いたら山梨県にいたりとか、静岡県にいたりとか、知らない内に県を跨いでいたみたいな経験が多々あります(笑)。

他には妻と2人の旅行で関西へ行ったこともあります。長距離となると、僕も運転が楽しい方が良いので、嫁にWRXで行かせてくれないかって相談したんですよ(笑)。その時は嫁も「案外疲れないんだね!」って言ってくれたんです。

それを聞いて子供たちも「パパのクルマで行けるんだ!やった!」って言ってくれましたし、これからもWRXで旅行に行けるのかと思うとすごくうれしかったです。

――今後どのように乗っていきたい、などの予定はありますか?

実は、今、妻のお腹の中に3人目の子供がいて、初めての男の子なので、大きくなった時に一緒に洗車や整備をしたり、ドライブが出来たら良いなって思っています。子供と一緒にカーライフを楽しんでいけたら最高だなって。

WRXは今後も手放さないで持っていたい気持ちが強いですね。テレビやウェブで何十年も大切にクルマを持ってる人を見たことがあるのですが、そういう人に自分もなりたいです。なので直近の目標は、WRXは子供が大きくなるまでは必ず維持していたいっていう感じですね。

――今のナオミチさんにとってWRXはどんな存在になりましたか?

心の支えであり、親友でもあり、家族でしょうか。妻には「ちょっと愛人と出かけてくるね」って冗談でよく言っています(笑)。

僕の中でWRXって、普段生活している中で頭の片隅に常にあるんですよね。仕事で疲れた時に、運転席に座るだけで、なんかストレスが軽減されていく感覚があるんですよ。

毎日エンジンをかけているって言ったのですが、その行為ですらストレスが溶けていく感覚を覚えます。家族みたいに「お帰り、ただいま」って言い合う中みたいな感覚。会いたかったよ!っていう思いで毎日エンジンをかけに行ってますね(笑)。

  • スバル・WRX STI TypeSのグリルの「STI」エンブレム

取材中、ご家族のお話とWRXのお話を交互にしてくださったナオミチさん。どちらも彼の中では大切な存在であり、本当に支えになっているんだなと、気持ちがひしひしと伝わってくる取材となりました。

お子さんが大人になった時までWRXを大事にしたいと教えてくれたナオミチさんですが、もしお子さんが自分のクルマを買う時が来た際は、きっとスバル車をお勧めするのではないでしょうか。

もしも、『ナオミチさん+お子さん+それぞれのスバル車2台』で一緒にドライブに行く未来が待っているとしたら、それはもう最高な瞬間だなと、筆者も思わず笑顔になりました。

(文:秦 悠陽 写真:ナオミチさん提供)