「ゆっくり走るから選んだ」ホンダ・シティカブリオレは周りをも巻き込む“蒼快”カー!
元ロードレーサーのOnoさんの愛車は1985年式のホンダ・シティカブリオレ。
以前は父親の知り合いから譲ってもらったというアルファロメオ・145に1年ほど乗っていましたが、ちょうど自転車競技を引退するタイミングでシティを購入し、乗り換えることになったそうです。
シティオーナーになってちょうど3年が経った現在も、普段使いからドライブまで、シティ1台でカーライフを楽しんでいると言います。
あらゆる車種の中からシティを選んだ理由、そしてシティとはどんなカーライフを送られてきたのかを伺いました。
今回は、シティ・カブリオレ×Onoさんの お話です。
――引退される時とシティの購入は同じタイミングだったんですね
そうなんです。シティに決める前の段階で、本来だったら、自転車を運ぶ用途を視野に入れてクルマを選んでいたはずなんですが、その縛りが無くなったため「どの車種でも選べるじゃん!」って感じで探していました。本当に全ジャンル、全メーカーに目を通して探しまくりましたよ。
――Onoさんが愛車に求めていた条件は何だったんですか?
当たり前ですが、自分が本当に乗りたいクルマに乗ろうっていうこと。あとは速いクルマじゃなくて“ゆっくり走って楽しいクルマ”が良いなって思って探していましたね。
それまでは、仕事でもスピードが重要な要素であることが多かったので、もうそういうのとは1回離れたいなって正直思っていたタイミングだったんです。あと、年代は80年代〜90年代のクルマのデザインが好きだったので、それもなんとなく条件の中に入っていました。
なので、シティは本当に僕にとってドンピシャなクルマだったんですよね。当時、父親にシティについて聞くと、「めっちゃ良いクルマ!」ってオススメしてくれたんですよ。それも後押しになりました。
その後、シティを探し始めたんですが、見たことのないシティ・カブリオレが最終的には欲しいなと思って、今のクルマに決めたんです。
――シティに初めて乗った日のことは覚えていますか?
覚えていますよ。それはもうめちゃくちゃ良かったです!自分の思い通りに動くし、サイズ感もめちゃくちゃコンパクトで、初日からすごく楽しかったのを鮮明に覚えています。ゆっくり走って楽しめるという、自分が求めていた楽しさと一致していたんです。
言うなれば、ゴーカートを運転している時の感覚に似ていて、良い意味でおもちゃみたいな感じなんですよね。快適さが優れているんじゃなくて、遊びの延長線のクルマという感じがまた堪りません。でも乗ってみると意外と、使い勝手も良くて、荷物も思った以上に積めるので、都内限定ではありますが、今では普段使いでも頻繁に乗っています。
――普段はどのくらいの頻度でシティに乗っているんですか?
週2、3回は動かしていますね。自転車競技を引退してからは、自転車屋を経営しているんですけど、例えば仕事で使う荷物を運ぶのにも使っていたりするんですよ。
――シティを買って周りの反応はどうでしたか?
あらゆる世代、本当に老若男女関わらず、みなさんから「可愛い」「懐かしい」とか「乗っていたよ」っていうポジティブなお声をいただけるので、その度に購入して良かったっていう気持ちになっています。こういうお声がけもシティみたいな可愛いクルマのオーナーの特権ですよね(笑)。
――シティに3年間乗られてきた今、Onoさんが1番気に入っているポイントってどこなんでしょう?
自分の足のように運転できるところと言うか……、体を思い通りに動かせる感覚が好きです。色や形、デザインも大好きで、アナログな感じだったりっていうのが購入当時からずっと変わらず気に入っています。良い意味で気軽に、ラフに使っちゃいたくなるのが最高ですね。
――シティのオーナーになって変わったことってありますか?
都内で普通に生活していたら、きっとクルマって必需品ではないと思うんですけど、あえて自分の好きな特別だと思えるクルマを所有することによって、そこからSNS経由でも知り合いが増えましたし、今の自転車屋経営にも繋がったと思うんですよ。本当に人生を彩り豊かにしてくれたと言っても過言ではないと思っていますね。
――3年間のカーライフで1番印象的なシティとの思い出を聞かせてください
ショーン・ウェザースプーンっていう世界的に有名なデザイナーさんがいるんですけど、その人が僕のシティを偶然見かけて、めちゃくちゃ気に入ってくださったことがあったんです。
彼はアパレルブランドの商品をデザインしていたりするんですが、そういった経緯があって、ノーマルの赤いシティではありますが、彼の商品のデザインに入れてくださったことがあったんです。
その後もお会いする機会があったんですが、シティに乗せてあげて、オープンにして都内を走ってあげたんですが、それがめちゃくちゃうれしかったみたいで、SNSにも投稿してくださりました。その時は僕もめちゃくちゃうれしくて、とても印象深い出来事として記憶に残っています。
――Onoさんがシティに乗っていて幸せを感じる瞬間って、そういう、人を巻き込んで楽しい体験が出来た時だったりするんでしょうか?
そうですね。1人で乗っている時も幸せですが、人を乗せた時にその人が楽しそうにしているのも良いですよね。
今の仕事でもそうなんですけど、誰かへ楽しさをシェアできたり、提供できることっていうのは、僕の中で一番大切だと思っているんですよ。今はたまたま自転車屋をやっているけれど、それはどんな仕事をしていても変わらないと思います。押し付けがましいと感じる人がいるかもしれないですけどね(笑)。
――Onoさんにとってシティってどんな存在になっているんでしょうか?
気軽にラフに使えているのを考えると“気を遣わない友達”というのが一番近いニュアンスなのかなと思います。僕にとって最高のおもちゃでもあり、自分の性格とかテンション感に本当にピッタリハマっていると今でも感じるんですよね。本当にドンピシャなクルマなんだと思います。
「シティに乗せた人が楽しそうにしていると、僕も幸せな気分になります」
そう語るOnoさんですが、購入当時から現在までの3年間、シティとゆっくり走り、十分に楽しさを味合わせてもらったと感じ、今度は誰かにその楽しさを還元したいと、心のどこかでそう思っているのではないでしょうか。
“太陽標準装備”のシティ・カブリオレは、そんな彼のサービス精神旺盛な性格にピッタリの相棒のようです。
【Instagram】
Onoさん
(文:秦 悠陽)
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